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土曜日です。5月第2週以降、初めて土日に講演や会議の出張が
ない横浜で過ごせる週末でした。日中は横浜駅で開催されていた
講演会などを聴講してきたのですが、夜、こども医療センターから
電話がかかってきて登院しました。
入院中や在宅医療で緩和的に1日1日をお子さんとご家族で
過ごしている御家族の担当を多分、
院内でも多く担当している自分だと思います。
「こども医療センター」からを告げる電話のベルがなるときは
ドキッとしながら電話に出る自分です。自宅の電話のベルが怖く
感じて生きてきた自分です。
「どこでどう人生を終えることを悩むより、その日がくるまで
どこでどう、家族で1日1日を大切に過ごすかを考えていきましょう」
と話し合いながらNICUを卒業して在宅医療の担当医の1人をさせて
いただいていたせなくんと御家族に
会いに深夜の病院にいきました。
約6ヶ月間、NICUや小児科病棟とお家を行ったり来たりしながら
手を変え、品を変え、諦めずに在宅医療に送り出していた日々でした。
せなくんの有終の日を見届けさせていただきました。
お姉ちゃんやおじいちゃんやおばあちゃんに囲まれた中で
体にあったエネルギーを使い切ったかのように穏やかで笑みが
こぼれるようなせなくんの表情にお会いしました。
自分がいない間を診ていてくださった柚木先生から
「大変素敵な御家族の中で時間を過ごされていたせなくん」
ということをお聞きしました。
せなくんの<生きた証>を感じ、ここにも残しておきたいと
思いました。
NICUからも看護師さんがせなくんの有終を讃えたい気持ちで
駆けつけてくれました。代わる代わる抱っこされて、
可愛がられていましたね。
これまでこのブログに下記のように書き残している御家族の有終と同じく、
悲しみだけでない、<出会えた感謝>や
せなくんが残される人間達に残してくださった
想いはあるのだと思いました。
みんなで代わる代わる抱っこしながら
せなくんの卒業写真を一緒に取らせていただきました。
大切にしたい写真と思えます。 NICU、救急外来、ICU、様々な小児科病棟で
多くの医師や看護師さんに応援させれて過ごした半年間を偲ぶ気持ち
でした。
勉強会などを希望してくださり,入退院を支えてくださった
ハイケアユニットの看護師さん達に自分も感謝を感じていました。
「眠るように穏やかな有終」だったことを伝えてくださる看護師さん
達の想いを感じました。
その場にいた医師・看護師全員の共通の想いで、せなくんの
ご退院をしっかり正面玄関からみんなで見送りたいという気持ちで
夜中に関わらず、多くの医師や看護師が集まり、
せなくんのママさんの
「一緒に闘ってくださったと思っていてせなくんの第2のお父さんだと
思っていました。」という言葉が胸に強く残っています。
「この病院に来て良かったという想いとこれからも皆さんを
応援しています」という涙を浮かべながらも凛とした言葉を
私たちに残して、こども医療センター卒業のせなくん御家族
でした。
「せなくんから自分はたくさんのことを教わりました」
という泣き笑いの友滝先生の表情が素敵にも思えていました。
せなくん自身がこの日を選んで、天に還られたように思えました。
自分たちにとって天に先に還られる子ども達は、肉体は滅しても
その魂や御家族の想いは胸に刻んで生きていけたらと思いました。
深夜のNICUに戻ると
また、新しい赤ちゃん達の入院をお迎えしていました。
深夜でも快く一緒に診療してくださる小児外科の先生方と
合流して新生児集中治療を続けるNICUの深夜でした。
少しだけ、新入院の患者さんの診療に参加して、病院を後にした
自分でした。
帰路につきました。
せなくんも夜に緊急入院ではじめて出会ったな、
パパさんと初めてお話しした日のことやその後にお会いした
ママさんと初めてお会いした日のこと、様々な話し合いを
重ねてきたその言葉の数々を想い出しながらトボトボと
歩いて帰りました。
NICU卒業の日の御家族の笑顔、
救急外来で悩みながら
話し合ったとき、初めて定期受診できたと喜んでくださった笑顔、
お家でお姉ちゃんと過ごす百面相のせなくんの表情の写真を
みせてくださったときのこと、
何度でも諦めずに在宅医療を
目指したパパさんとママさんの想い、
お家で撮影したという
せなくんの素敵な笑顔を救急外来でみせてくださったときのこと、
走馬灯のように想いだすことは多かったです。
街がオレンジに見えます。誰も人がいない道を
歩きながら、せなくんが天に還った日のことを
覚えていたいと思えます。
生きている時間のたくさんをお姉ちゃんや御家族の中で
過ごしていたせなくん、、、自分たちにとっては
人生を生ききった男の子、濃密な時間を駆け抜けていった
男の子のようにも思えます。
生まれつきのご疾患で産まれたとしても、
大変素敵な御家族にたくさん愛されながら、多くの医療者に
可愛がられながら地上の時間を終えたせなくんを
よくがんばったね、みんなに愛されていたねと
天に伝えたい気持ちでした。
ちょうど、iPodから玉置浩二さんの歌う
が聞こえてきて、そのときの気持ちにマッチした気がした
涙が止まらなくなりました。
上を向いて歩こうと思いながら誰もいない弘明寺を歩いていると
せなくんが天に還る虹なのかな、せなくんが地上にいる人達に
御礼を伝えてくださっている気がしました。
誰も気づかないかもしれない朝の虹に気づけたことを
良かったと思えました。
明け方に虹が出ても気づく人は少ないかしれない。
下ばかりみていたら虹には気づけないかもしれない。
でも、その刹那の時間の中に永遠に続く美しさを
気づける人達もいる。日々の中の喜びや楽しさを
大切に笑顔で過ごそうとしたせなくん御家族の
ことと明け方の虹の美しさが同じように思えました。
想いだす自分かなと思えました。自分にとっても
たくさんのことを伝えてくださったせなくんと御家族の
皆様と様々な言葉を交わしたこの半年近くを天に感謝をしつつ、
NICUで働き続けていけたらと思いました。
医療現場で働いてきて、多くのお子さんや大人の
死を見届けてきました。その人との想い出が素敵であれば
あるほど、簡単に忘れられるはずもないと思っています。
一方、その人がたとえ地上にいなくなっても、その人を知る
地上にいる人間達が先に往った人達との出会いや日々を大切に
感じつつ、前を向いて生きていく限り、先に往った人達の
人生も私たちの中で続いていると思っています。
天に還られたら子ども達や一緒に見届けた御家族の
想いを載せて、こども医療センターは続いてきたと
思っています。
また、
みんなでせなくんを偲びながら、せなくんのくださった
人と人の出会いやご縁を感謝しながら、お互いの
場所で日々を大切に生きる近況を伝え合える日を
心待ちしています。
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せなくんのNICU退院時に数日間隣で過ごさせてもらいました。

とってもとってもとーっても大きくなりましたよね
せなくんのハーバーマンでグビグビ飲む姿、すごいなぁと思っていたのを思い出します。
ママさん、パパさんとは残念ながらお話するまでにはなりませんでしたが、お見かけするといつも明るい笑顔で、頑張ってるな〜私も前向きに過ごしていかないとなと思わせてもらっていました。
しんばと共にブログによく登場していたので、いつも影ながら1日1日今日もガンバレとせなくんを応援していたので、土曜日の様子を知り涙が溢れてきました。
せなくん、これからはいつもパパママお姉ちゃんと一緒にいれるんだね。やったね
せなくんのことを覚えている人はここにもいるよと知らせたくコメントさせていただきました。
先生のご覧になった虹、私にはせなくんがお空へ行くためのレッドカーペットのように見えました。
ありがとう、せなくん!!!
2015/7/20(月) 午後 9:49 [ しんば母 ]
豊島先生、お久しぶりです。
あいらママです。
密かに遠くからですが、、せなくん、そして御一家を応援させていただいていました。
れいくんを思い出し。自分の愛娘アイラを思い出し。涙で一杯でした。。
まだ、我が家も一周忌も少し先ですが、これからも様々な波が訪れるかと思います。
自分も、家族も、まわりの方々もずっとそうなのですが、日々は続いていて、せなくんはこの先も生き続けることと思います。
一周忌を過ぎた頃、10月の盛岡の学会で、自分が感じた事、医療者と家族で、どう幸せな時間を過ごして、自分がどう感じたかを、これからも考えながら過ごそうと思います。
そして、、『上を向いて歩こう』私自身も弾きながら、せなくんのご冥福を祈っています。
2015/7/20(月) 午後 10:12 [ hot*y_s*_*4 ]
せなくんがブログに登場した時から、れいの面影を感じ、応援していました。
せなくんの写真が出る度に、どんどんお兄ちゃんの顔に変わっていましたね!とっても可愛い表情が大好きでした。
せなくんも沢山の愛情に囲まれて生きていましたね。れいはNICUでしか過ごせませんでしたが、一緒に過ごしていると…短い命ではあったけど、その分沢山の方々の愛情に包まれていて、皆の笑顔に囲まれている息子を見るのが幸せでした。
せなくんママさん、パパさん、お体大丈夫ですか?お姉ちゃんはどうですか?
少しですが、コメント欄を通じて知り合えて本当に嬉しかったです。
せなくん、出会わせてくれて本当にありがとう。
朝方の虹…本当に素敵ですね。
れいが家に帰る時は、眩しいくらいの夕焼けが見えたのを思い出しました。
天からの贈り物ですね。そして…せなくんからの贈り物にも感じました。
せなくん、本当にありがとう。
ご冥福をお祈りしています。
2015/7/20(月) 午後 11:13 [ れいくんママ ]
せなくんをブログで拝見し、影ながら応援させて頂いていました。
哲学的な目をした、印象深いお子さんだなぁと思っていました。
虹、とても綺麗ですね。
よく見ると、ダブルレインボー、二重の虹ではないでしょうか?
ハワイの知人によると、ダブルレインボーは神のご加護、幸福といった意味があるそうです。
きっとせなくんは護られて虹を渡ったのですね。
せなくんのご冥福を心よりお祈りしています。
2015/7/20(月) 午後 11:15 [ そうちゃん母 ]
ひなた母です。
ブログに登場しているせなくん、
がんばってる姿をみるたびに応援してました。
主人もせなくんって、
ひなたに目をつむってる横顔が似てるんだよね。と言ってた矢先の、今回のできごとでした。
少しでもおうちで家族みんなで過ごせてよかったね。
せいいっぱい、がんばったよね。
パパ、ママ、おねえちゃんと一緒に過ごしたかったんだよね。みんなに愛されて幸せだったよね。切ない気持ちでいっぱいです…。
せなくん、お空でひなたと、遊んであげてね。
直接は、会うことはできなかったけど、
せなくんは、私たちの心の中にもいつづけてくれています。
2015/7/21(火) 午前 0:49 [ tsu***** ]
私もせなくんのことをブログで拝見し、ひそかに応援していた一人です。ご両親、お姉ちゃんのお気持ちを思うとたまらなくて、涙があふれてきます。虹、とてもきれいですね。せなくんの虹ですね。本当に、本当によく頑張りました。みんなに愛され、短くとも濃密な時間を精一杯生きたせなくんに恥じないよう、日々を大切に過ごしていきたいです。せなくんのご冥福をお祈りしています。
2015/7/21(火) 午前 10:43 [ きょうちゃん ]
こんばんはつーちゃんママです。先生、せなくんお疲れ様です。ご冥福をお祈りします。虹は先生へのありがとうですね。
2015/7/21(火) 午後 5:39 [ つーちゃんママ ]
NICUのBルームに居た時、しばらくせなくんと近くのベッドにいました。
力強い泣き声をあげるせなくんを「看護師さん、せなくんが呼んでるよ〜」と教えるかのようにじっとかほちゃんが見つめて居たのを覚えています。
せなくんの虹、とっても大きくて綺麗で立派ですね!
沢山の人に愛されて毎日を過ごしていたせなくんの事を私たちも想っています。
2015/7/21(火) 午後 5:39 [ かほママ ]
豊島先生、皆様
温かい温かいブログとメッセージをありがとうございました。これまで、何度も何度も何度も読み返し、心を支えて頂きました。
虹、奇跡を感じました。そして本当に2本かかっていますね。夢の様で、涙が出ました。そして瀬名は絶対この日を選んでいたのだと私は確信しています。大好きな豊島先生、友滝先生、家族全員が駆けつけることが出来た日。偶然ではない。本当に胸がつまります。
今日は最後のお別れをしました。この身が割かれる様な思いで、こんな辛いことがあるのかと取り乱してしまった私を支えてくれていたパパが瀬名ちゃんからの声が聞こえたと後から教えてくれました。『ぼくは大丈夫だよ』と。喋ってる声なんてわからないはずなのに、遺影の写真の瀬名ちゃんから確かに聞こえたと。
またあの子を抱っこしたいです。
先生にも会いです。
まだまだ淋しくて淋しくて淋しくて。
ここに励ましのメッセージをくださった皆様、個別のメール下さり心寄せてくれた央佳君ママ、今までで1番の長旅をしてまで最後に瀬名に会いに来てくれた峻太郎君ご家族、本当に本当にありがとうございます。
応援してくださった全ての皆様
2015/7/21(火) 午後 9:38 [ せなの母です。 ]
瀬名の父です。
先生の仰る通り、この5ヶ月半、瀬名は駆け抜けて生ききったんだと思います。大変な事も色々ありましたが、でも誰よりも頑張ったのは瀬名であり、本当によく頑張ったね、お疲れ様、心からありがとうと伝えたい気持ちです。ただまだまだ心が追いつかなくて、何と表現していいのか解らない位淋しい気持ちのままですが、先生や皆様のお言葉に慰めて貰っています。たくさんの方々に応援して頂いて、本当に感謝しています。
豊島先生,友滝先生を始めたくさんの先生方、NICU,HCU1等たくさんの看護師さん達、出会った人達皆んなに可愛がって貰い、瀬名は本当に幸せ者だったと思います。この短期間でこんなにたくさんの方々に抱っこされた子はいないんじゃないでしょうか。
最期に起こしてくれた色々な奇跡はきっと偶然じゃなく、瀬名が感謝の気持ちと、少しでも多く記憶に残るようにしてくれたんだと思ってます。
色々な方に支えられて、助けて頂いたからこそ、瀬名と共に過ごすことができました。まだまだ書きたいことが纏まりませんが、この場を借りて一先ず感謝の気持ちとお礼を伝えさせて頂きたいと思います。本当にありがとう
2015/7/21(火) 午後 9:59 [ せなパパ ]
きーぽんです。
私も密かにせな君を応援しているひとりでした。
せな君がお空に還ったと知り涙が止まりません。
私も7年前に息子をお空に還しました。
息子とせな君がお友達になれたらいいなぁと思っています。
せな君、お疲れ様でした!
お空の上でゆっくりとお友達と楽しい時間を過ごしてね!
2015/7/21(火) 午後 10:35 [ key*on*8*8 ]
私も離れたところからせなくんを応援させていただいていました。
豊島先生のおっしゃる通り、せなくんはたくさんの皆さんの心の中でこれからも生き続けていきますね。
そんなせなくんは凄いな、と感じました。
2015/7/22(水) 午前 9:01 [ なおママ ]
ご無沙汰しています。
悲しい出来事が続きましたが、しんば君のタリーズ前でのご家族との写真に勇気をもらったりと、毎日毎日先生のブログを追いかけています。
今日は瀬名の6回目の月誕生日でした。病院に行けば、瀬名がいて、先生が会いに来てくれていつもの様に瀬名にカメラを向けて『今日もいい顔してるね瀬名くん、月誕生日おめでとう』と言ってくれる様な気がしてしまいます。
今はお空の上で、しゅん君や他のお兄ちゃんお姉ちゃん達と楽しく過ごしているのかな。
今日だけでも夢でママに会いに来てくれないかなとお願いしてみます。
これからもずっと応援しています。
2015/8/6(木) 午後 3:55 [ 瀬名ママ ]
> 瀬名ママさん,6回目の月誕生日の日でしたね,自分もそう思う1日でした。自分も,せなくんやしゅんたろうくんや天に還られた子ども達はいつも一緒に地上を見守ってくれている気がします。仲良く,淋しくなく,お互いの御家族を見守ってくださるように思っています。自分は虹をみた場所に行くたびに虹がでていないかなあと見上げるようになりました。虹はいつも見えるわけでないけど,例え,虹や夢に出てこなくても,自分達が会おうと思う気持ちを持ち続ける限りせなくんは穏やかに笑っている顔で会えるのかなと思っています。
私達もせなくんご家族をずっと応援しております。
2015/8/7(金) 午後 2:07 [ NICUサポートプロジェクト ]