がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ

9年間ありがとうございました。2019/8/31に https://nicu25.blog.fc2.com/ に移行しました。

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イメージ 1
「祈りの部屋」と「天使のブティック」
:「コウノドリ」第5話への感想(前編) 

に続き、感想の後編を書き残していたいと思います。

<切迫早産の長期入院>と併行して描かれていたのが
周産期センターに母体搬送されてすぐに胎児救命の
ために早産出生した超低出生体重児と御家族の
物語がありました。

「説明不十分なまま、医療者が
沢山慌ただしく手術の準備をする状況で同意書に
とまどいながらサインを求められた気持ち」
について、後に
伝えてくださった御家族は自分達の病院でも
少なからずいました。

今回の下屋先生の言葉通りで
その最初に納得がいっていないと
そこで<時計の針>が止まっていて、
新たに生じる状況に向き合えないことがあると
思えていて、そういう気持ちを伝えていただけたら
と思えていました。

<救命>されたからこそ、<喜び>だけでなく、
<不安>と向き合うご家族もいれば、
<救命>は叶わなかったけど、悲しみの中にも
<喜び>がないわけでもない。。。
そういう周産期医療の現場の人間はそれぞれに
<喜び>も<悩み>があるんだという部分を
描いてくれた物語にも思えていました。

当初は回腸閉鎖のお子さんの設定でした。
当院の小児外科の先生たちに相談にのって
もらっていたのですが、長期入院の時間軸だと
物語の時間軸に矛盾が生じてしまい、それぞれの
登場する赤ちゃんと御家族の時間軸をしっかり把握
してくれているスタッフの皆様を素晴らしく感じました。
その矛盾をコウノドリの
制作チームの皆様と最後まで悩みました。

消化管閉鎖だと1ヶ月近く、手術しないで
そのままの状況とは考えづらいので、、、

イメージ 1
:「コウノドリ」第3話への感想(後編) 
のコンサートの最中に、その解決策の会議になっていました。

1〜2週間、手術しなくてもすぐに命に関わらないけど
先のことを考えると手術したほうがいい疾患はないか
という話になり、最終的には
<慢性期の未熟児動脈管開存症>
の物語に急遽、設定を変更した今回でした。


未熟児動脈管開存症は生後1週間以内だと肺出血や
脳室内出血、死亡につながることがあるが、1週間以降は
上記のような状況になるという部分を説明すると前回の
9話を覚えているスタッフの方々も多く、資料も既にあるので
ギリギリだけど修正ができた経緯です。

時間も限られていたので自分の詳しい疾患で
ドラマの物語に合う設定をスタッフや脚本家の
皆様と相談させてもらいました。エコーの画像など
スタッフと一緒に用意させていただきました。


<未熟児動脈管開存症>は新生児医療以外では
馴染みがない疾患かもしれません。でも、NICUでは
赤ちゃん達の未来に関わる疾患の1つだと思います。
インドメタシンという薬物療法で動脈管を閉じることも
できますが、しょうたくんのようにインドメタシンで腎障害の
副作用がでるくらいなら手術を考える必要が有る疾患です。

イメージ 14
全国41施設、66名の仲間と作り上げた
は、未熟児動脈管開存症の診療をみんなでよりよくしたいと
願って作り上げたものがあります。

2013年に上記のガイドラインを
医療者向けに解説した

そして、2016年度、患者さんご家族への
病状説明の資料になるような
の公開しています。関心をもった皆様には
上記をご覧いただければと思います。


イメージ 2
PLASE研究プロジェクト 

今は、全国34のNICUの250名近く皆様と
未熟児動脈管のしんえこー検査による、
より的確な診断と重症度評価を取り組んでいます。
710名の患者家族が研究に協力して下さった
上記の多施設共同研究をして、よりよい診療を探しています。

そういうNICU医療の取り組みなども
多くの方に知ってもらえたらと思いました。

医学生や看護学生さん、研修医の皆様などに
未熟児動脈管開存症についての勉強や診療の
向学心を高める機会になればと思っていましたし、
一般の皆様への認知度も高まればとも願っていました。


NICUシーンの撮影は
自分が院内の役目でペルソナにいけない日も多かったので
日赤医療センターの中尾先生、当院の非常勤でもある
亀田医療センターの近藤先生、そして、
北九州から3ヶ月間の国内留学をしてくれた大村先生や
当院の休みの看護師さんに
医療技術監修をお願いして、みんなでNICUの雰囲気作りを
目指した会でした。

イメージ 5
大村先生には、前日に台本診ながら
背景と伝えて欲しいことを託して朝一番からペルソナ
出張してもらいました。

院内の役目を終えて夜から合流した自分でした。

イメージ 2
役目を無事に果たしてくれた
大村先生達に感謝しました。

イメージ 2
大松さんのママさんがNICUを
再度訪れたシーンにNICUの入り口に
掲示されている
「NICU卒業生からのメッセージボード」
チームコウノドリのスタッフの皆様が
当院NICU入り口にあるメッセージボードをみて
同じように作りたいと言ってくれました。

自分はちょうどこの月に開催した
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2年前のコウノドリ出演の超低出生体重児たちの2歳の集い
:ひまわり会ジュニア2017

はコウノドリの前シリーズの保育器の中の赤ちゃん役を演じてくれた
赤ちゃん達ばかりでした。

2年前に出ていた御家族達に連絡してお写真や
メッセージを今橋先生や白川先生、
NICU看護師さん達に送ってもらいました。

当院のNICU入り口のメッセージボードと
同様に
イメージ 1
後輩の御家族へのエールを感じる素敵な
メッセージボードに思えました。

このボードを土井監督がみて、そのことを伝えたら、
「神奈川こどものNICU卒業生というよりは、
ウチのNの卒業生でもあるのですね」

と言ってくれた言葉がすごく嬉しく感じました。

<ウチのエヌ>
という言葉に
すごく温かさを感じました。

NICUでお子さんを出産された
御家族は今の命のことと共に、
未来の成長した姿が気になると思います。

これは医療者がいくら言葉を尽くして
説明しても不安は消えない、
同じ想いを昔した御家族のメッセージ、
子供達の姿が不安を和らげてくれることが
あるのだと信じてこのブログなども続けている自分です。

そういう気持ちをわかってくれているのを
感じる今回のNICU卒業生メッセージボードを
眺める翔太くんのママさんのシーンに思えました。

1日、白川先生と一緒にいて、手術を希望されない御家族に
いらだつ気持ちにも共感していた大村先生だったのだと思います。


イメージ 4
撮影現場で下屋先生と白川先生に
会いに来てくれたママさんの言葉と、下屋・白川先生の安堵の
表情に共感していたのか、涙ぐみながらの素敵な安堵の笑顔でした。

優しくて、タフな素敵な若手新生児科医の大村先生
一緒に働けたことに感謝を感じる瞬間でした。

自分は翌日から中国出張だったのでこの日が楽しかった
大村先生と共に過ごした3ヶ月間の最後の日でした。

最後にペルソナに二人で往診して、そして、こういう状況の
御家族に以下に自分達は向き合っていくかを自分達も一緒に
考える状況が研修の最後になって良かったように思えました。

そして、倉崎先生のお子さんの役は前の週まで
NICUの中で撮影協力してくれていた超低出生体重児の
りくちゃんがママさんとパパさんと一緒にスタジオにきて
くれてペルソナのNICUの患者さん役をしてくれていましたね。

イメージ 3
神奈川こどもからペルソナ医療センターに転院して
もらった赤ちゃんと御家族と再会するような気持ち
になりました。

見事に倉崎先生のお子さん役を演じてくれていた
超低出生体重児だったりくちゃんでした。
倉崎先生のお子さん役で6話以降も登場予定の
りくちゃん。コウノドリの物語の中で、育っていく
経過が残るなんて素敵だなと思いつつ、いつか、
本人にその時の気持ちをママさんやパパさんや
医療スタッフで伝えられたらと思っていました。

ご意見ご感想などをコメント欄に一緒に書き残して
いただければ心強く感じます。

来週の第6話は以下です。

前回に比べると重い展開が多いというご意見もありますが、
是非、重いからといって目を逸らさず、現実にあるかもしれない
ことに心寄せ、
一緒にコウノドリの日々をシェア出来たらと思っています。




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<猫派>です。翔太くんのお話は、漫画の何巻だか思い出せないと思ったら、オリジナルだったのですね。家族と医療者の心情の違い、緊迫したカンファレンスなど、こちらも名場面の連続でした。
「物語の時間軸」に合わせて病気の設定を変更されたとは、リアリティを追求する先生方とスタッフの皆様、そして見事に表現した白川先生たちキャストの皆様の、総合力で実現された快挙だと思います。

あのメッセージは、卒業生ご家族が新たに書かれたものなのですね。ドラマを通じて全国に、励ましを届けて下さったと思います。「うちのエヌ」との土井監督のお言葉、心にあたたかさを分けて頂きました。

りくちゃんとおっしゃる赤ちゃん、大きくなられて、上手にミルクを飲んでおられましたね。倉崎先生がゴロー君をたしなめた時も泣かない、賢いお子さんでしたねー。

大村先生、ステキですね。おばさん目線ですみません。新天地でのご活躍をお祈りいたします。

2017/11/12(日) 午後 10:04 [ tok***** ]

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りくとの母です。
今回このような機会を与えてくださり、本当にありがとうございました!
1000gもないりくとを出産し、想像もしていなかったことの連続で、今まで周囲に打ち明けることができていませんでした。びっくりされ、大げさに捉える人。出産やNICUのことをよく理解していない人。なかなかうまく説明できませんでした。でも今回コウノドリをきっかけに、テレビを通してみんなにりくとの成長を見せることができました。また、出産やNICUのことを私自身もそうですが、みんなに知ってもらうことができました。
辛い時もありましたが、NICUの先生や看護師さんたちは大変な状況にも関わらず、いつも私たちが安心できるような雰囲気を作ってくれました。おかげでりくとは大きく成長してくれました。本当に感謝でいっぱいです。
またNICUにりくとの顔を見せに行きます!
6話以降も楽しみにしています!

2017/11/13(月) 午後 4:49 [ りくちゃんママ ]


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