がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ

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で自分が講演させてもらった

新生児領域の肺高血圧症

6月23日(土)13:35〜14:35 第3会場(千里ライフサイエンスセンター 5F 会議室501,502,503)
座長:演者:
土井 庄三郎(東京医科歯科大学大学院 小児周産期地域医療学)
小垣 滋豊(大阪大学大学院医学系研究科 小児科学/大阪急性期総合医療センター 小児科)
豊島 勝昭(神奈川県立こども医療センター 新生児科)
臼井 規朗(大阪母子医療センター 小児外科)
渡部 晋一(倉敷中央病院 総合周産期母子医療センター)
  の報告をします。


様々な世代、原因で生じる難治性の
疾患である肺高血圧を克服していきたいという
趣旨のこの学会です。座長の小垣先生と土井先生の提案で
はじめて<新生児の肺高血圧>をテーマにしたシンポジウムの
開催となったということでした。

成人や小児で肺高血圧の解明や治療法の開発に取り組んでいる
医師や医学者が集まる熱気のある会場でした。

シンポジストとして講演させてもらったのは3名で
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先天性横隔膜ヘルニアの診療ガイドライン・多施設共同研究のリーダーである
大阪母子の小児外科の臼井先生が先天性横隔膜ヘルニアの病態生理や
診療方法とその科学的根拠などをご講演されていました。

大変わかりやすく日本の先天性横隔膜ヘルニアの診療の
変遷、全国の状況などをお伝えしてくださっているご講演でした。

先天性横隔膜ヘルニアはどの施設も2割前後の赤ちゃんを
救命できないことがあること、救命できた赤ちゃんの1割に
肺高血圧などの合併症が残ることなどをお話しくださっていました。

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倉敷中央病院の渡部先生は新生児科医として呼吸を専門とする
医師として、早産児の呼吸生理、人工呼吸管理を解説しつつ、
新生児慢性肺疾患の病態や治療法を講演されていました。
その中で肺高血圧症を合併した赤ちゃんたちの診療経過を
お伝え下さいました。


ボリュームギャランティーの呼吸管理やNAVAといった
新生児呼吸管理の取り組みをお伝えくださり、新生児医療の
呼吸管理方法の進化を会場の先生方に伝えていたと思えました。

臼井先生の講演も、渡部先生の講演もどちらも
自分自身すごく勉強になったことと、よりよくしていきたいという
向上心を沸かせてくださった気がして、神奈川こどもや遠隔講演会
で拡大版でお話ししていただく機会を作りたいなと思えていました。


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自分は昨年の夏に早々とこの講演を小垣先生に
お誘いいただいたときに、最初は左室や左房の臨床研究などは
したけど、肺高血圧について講演するには自分なりのデータがないと
断ろうかなと思えていたのですが、まだ1年あるし、こういうお誘いは
天啓、天命と思って1年間、自分なりに肺高血圧を考えてみようと
思って、神奈川こどものNICUや生理検査室の皆様とともに
1年間取り組んだ3次元右室エコーのデータをこの1年間で
出会った先天性横隔膜ヘルニアや新生児慢性肺疾患の
赤ちゃんたちの診療経過を踏まえつつ講演してきました。

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成人の肺高血圧のことも改めて勉強していたので
新生児の肺高血圧は大人でも肺血管拡張薬が効きづらく
病態や治療で未解明な部分が多い3群に極めて近いという
部分をお話ししてきました。

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2日間、3次元エコーの講演も参加していましたが、
小児や成人の3次元エコーと比べて、新生児期は心拍数は早くとも
画角が小さい分だけ、3次元エコーが向いていると思えている
ことをお伝えしつつ、

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先天性横隔膜ヘルニアにおけるか活用法について提言し、
九州に戻られた大村先生が分析してくれたこの1年間の先天性横隔膜ヘルニア
8名の右室機能の変化について講演しました。

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そして、川滝先生のスライドを紹介しつつ、
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川滝先生の考案したPHスコアの話をしつつ、その後に
呼吸診療や酸素の使い方で肺高血圧になる患者さんは減少しつつあることを
伝えつつ、
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PHスコアが上がってしまうような赤ちゃんたちをより早期に
診断・治療できないかという部分を3次元エコーやNT proBNP
などのデータを合わせつつ、この1年間の赤ちゃんたちの診療を
振り返るような講演をしてきました。

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左室や左房の話なしで
右室と呼吸の話だけで15分間の講演をしてきました。

報告の終了の後も、質問・感想多く、1年前引き受けた
ことをよかったと思える気がしました。自分の中でも次に
すべきことが見えてきた気がした講演の準備と反響でした。

総合討論の時間もありましたが、小児・成人の肺高血圧に取り組む
先生との意見交換の中に、こういう異文化・異種の連携が診療の
質向上に必要な肺高血圧なんだと改めて実感しましたし、
これはきっと何かの始まりになる気がするシンポジウムに
思えました。

小児循環器の先生の総合討論でのメッセージ、
世界の新生児の肺高血圧の報告は
心エコーなどを合わせての報告が少なく、この分野は未解明だと
思える。日本は新生児科医が皆エコーするし、小児循環器医と
の連携もいいし、呼吸管理もきめ細やかだし、日本のNICUは
世界の新生児の肺高血圧で悩む赤ちゃんたちをよりよく
救う方法を見出せる可能性が大きいと思う。。。
この学会でこれからも継続的に一緒に考えていけたら
という言葉に共感して、胸が熱くなりました。

留守を守ってくれたメンバーにしっかり報告しつつ。
この先を考えていけたらと思いました。

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新生児医療の学会でないところに新生児科医として2名招待されたのが
自分と渡部先生で、自分は循環、渡部先生は呼吸という
サブスペシャリティーで講演しました。

渡部先生も総合討論の中で20年前、自分は豊島先生と一緒に
神奈川こどもNICUで新生児研修をしたから川滝先生のPHスコアも
よく知っているという言葉を話してくれていたのが
すごくうれしく感じました。

今でいうと西田先生・林先生・谷山先生が20年後に
大人の学会で二人一緒にシンポジストとして講演させてもらう
ようなことだと思います。

20年前、NICUの中で新生児科研修医として
先天性横隔膜ヘルニアや早産児の慢性肺疾患に一緒に向き合った
頃を思い出し、場所は違えど共に頑張ってきたことを改めて
感じる機会でした。

離れて仕事をしていたはずが、様々な質問に関する
臨床医として感じていることが近いことを感じます。
新生児の肺高血圧へ薬物治療をどうするかを話し合う以上に
肺高血圧になる患者さんを早期に気づき、予防することを
目指した方がいい、呼吸管理方法などを肺高血圧予防の
観点からも考えていくべきということを異口同音に
シンポジストとして語ってきた渡部先生と自分でした。


そして、
指導医だった川滝先生の想いや取り組みを真近にみて
自分たちも自分たちなりのその先の医療を目指したきっかけに
なってくれていたのだと思いますし、自分たちが解決したいことを
診療の中で向き合い続けるというのが神奈川こどもNICU魂な
気がしていました。

川滝先生からバトンを受けた渡部先生や自分が今を
語り、そして、後輩世代の先生方に是非、渡部先生や自分が
問題提議した答えをいつかこのような場で話してもらえたらと
夢見ていました。

是非、先天性横隔膜ヘルニアや新生児慢性肺疾患の
診療をよりよくするヒントをみつけるためにも来年以降、
後輩世代の先生方にこの学会での異文化コミニケーションを
目指して欲しいと思えていました。

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「きてよかった」と思いながら、学会終了後に横浜のNICUに
戻った土曜日でした。




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