NICU診療と改築工事の中心の1人の斎藤朋子先生、
大阪大学NICUも改築を予定しているということで
その情報交換を目的とした講演会に招待していただきました。
斎藤先生の大阪旅日記、以下です。
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このたび、
大阪大学新生児科の北畠先生からお誘いいただき、
大阪大学にお邪魔しました。
大阪大学付属病院に初めて訪問しましたが、
緑豊かな広い敷地内で心癒され、
さらにモノレール駅直結という便利な立地にありました。
北畠先生は特に新生児の研究の分野でご高名な先生。
Down症の研究についても日本で第一人者です。
そんな先生がトップの阪大NICU、
もともと産科のベビー室だった場所を少しずつ改築し、
現在はNICU9床、GCU6床で
心疾患や小児外科疾患など多科にまたがる
管理の必要な疾患を持ったお子様を中心に診療されています。
そして数年後に新しいNICUを作る予定。
その再開発に際して、
「家族が来たくなるNICU」をコンセプトに
ファミリーセンタードケアをスタッフみんなで学びたい、
ということでお声がけいただき、講演をさせていただきました。
そこで、
『赤ちゃんの発達のプラスを積み上げていくために
赤ちゃんの人生を支えていく家族の存在がNICUから不可欠。
そのために「家族がみんなで一緒にいたくなるNICU」を目指し
「家族を歓迎できる雰囲気」と
「家族の役割を大切にし、家族の自立を促すサポート」
を実現していきたい。
施設やシステムの工夫も大事だが、
根底となる「マインド」を育てることが大切』
とお話しさせていただきました。
NICUスタッフの他、大学院生、産科医師、
産科スタッフなどたくさんの方が興味を持って集まってくださり
講義の後も活発なディスカッションになり、
阪大NICUの本気を感じました。
産婦人科のチーフである遠藤先生も参加してくださって、
こんな経験を共有してくださいました。
アメリカでご自身のお子様がNICUに入院した時、
毎日NICUから今日の様子や体重など、
赤ちゃんの様子を書かれたe-mailが届いて、
親としてそれがすごく良かったんだそうです。
ぜひ真似したくなるシステムですね。
もし会いに行けなくても、いつでも赤ちゃんの様子が
わかることは家族の願いであり
例えば、映像でNICUとお家を繋ぎ、バーチャル空間の中で
いつでも赤ちゃんの様子を見ることができる、
一緒にいるように感じられる、なんて妄想で考えていたシステムも
実はもう実現可能なところまできているのではないかと、
盛り上がりました。
また、家族看護を専門とされている看護大学の
新家先生からご意見をいただきました。
血液腫瘍のお子様のきょうだいに関する研究をされていて
NICUに限らず、小児病棟でもきょうだい面会を拡げていきたい
と考えられているそうです。
長期入院を余儀なくされる家族にとっては、
家族分離はきょうだいの心の発達にも大きな影響があり
小児科病棟も含めて家族のあり方を考えていく必要が
あるんだと改めて気づかされました。
その後食事会では、
病棟の臨床を担っている谷口先生が
「新しい場所を作らなくても、
考え方やシステムは明日からでも取りかかれる。
再開発する前からできることを始めよう」
とおっしゃっておられました。
その後、谷口先生からメッセージをいただきました。
『FCCについて網羅的に、ご自身の考えを入れながら、
わかりやすく教えていただいて、ずっと「そうそう、それそれ!」
と思って聞いていました。
看護師や助産師にもメッセージが伝わったように思います。
わたしたちも神奈川こどもでの取り組みを見習いつつ、
阪大らしさのあるNICUを作っていけるよう頑張ります。』
スタッフみんなで同じ方向を向いて、
阪大NICUらしい素敵なNICUが出来上がっていく道に
ぜひ神奈川こどもも一緒に歩んで行きたいと感じられた時間でした。
新しい理想のNICUを考えるのは、
壁はたくさんあって大変かもしれませんが
夢のある楽しい取り組みです。
阪大NICUの皆様、素敵なお時間をご一緒させていただき、
本当にありがとうございました。
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斎藤先生の旅日記、以上です。
大阪と神奈川は人口同じくらいであり、自分は
大阪や大阪母子を参考に神奈川こどもでの医療整備を目指してきた
部分があるのでこういう交流の機会を大変ありがたく思えました。
ありがとうございました。