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平衡して診療を続けています。
そして、週末の
第17回周産期循環管理研究会の準備も併行して
進めています。自分が代表幹事をさせてもらっている
研究会です。
今年は兵庫こども病院の芳本先生が回答で
神戸で開催です。
勝又先生がダウン症のお子さん達の動脈管開存症についての
診療のまとめ、吉田先生が組織循環モニターINVOSの報告、
自分が18トリソミーのお子さん達の診療についてと新生児慢性肺疾患の
肺高血圧に関する講演をする予定です。
さらに、自分が20年間、基礎研究を手伝わせてもらってきた
恩師の東京女子医科大学循環器小児科の門間和夫名誉教授
が以下の抄録の講演をしてくださることになりました。
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indomethacinとibuprofenのRat Fetus動脈管収縮
東京女子医科大学循環器小児科 門間和夫
indomethacinとibuprofenは NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)で、動脈管につよい拡張作用のあるPGE2の生成阻害剤(COX-inhibitor)です。胎児と新生児の動脈管拡張性のPGE2 は主にCOX-2 に由来します。indomethacinとibuprofenはCOX-1, COX-2を阻害する、非選択性のCOX阻害剤です。
酸素による動脈管収縮の細胞内機序は大略次のごとくです。酸素は動脈管平滑筋細胞mitochondriaでH2O2, ATPを生じ、細胞膜のK channel(VDKC, KATP)が閉じ、Ca channel( VDCC)が開いてCa2+が細胞内に入り、myosin light chain kinase (MLCK)が活性化して筋収縮を生じます。これらのK channel、Ca channelは胎生期にPGE2存在下に増加し(PG E2 regulation. Reese 2009)、動脈管の酸素感受性が成熟―増加します。 PG E2は細胞膜受容体 EP4―cAMP増加―protein kinase A活性化―MLCK抑制―収縮を抑制します。
私のrat-fetus、全身急速凍結法では、NSAIDはすべて妊娠満期Ratに経口投与後に投与量依存性の動脈管収縮作用があり、どのNSAIDも大量では動脈管内径が投与まえの20% に収縮します。しかし臨床常用量(成人)での収縮は様々でindomethacin(0.7mg/kg)で投与4時間後に内径は投与前の60%、ibuprofen(10mg/Kg)で40% です。収縮の持続にも差があり、ibuprofenでは8時間、indomethacinでは24時間以上です。 未熟児動脈管開存症では動脈管平滑筋の酸素感受性が未熟で、流産止めのindomethacin投与により未熟児PDA が増加し、その機序はPGE2- 関連の細胞内収縮経路(K-channel, Ca-channel)の発現抑制によります(Reese 2009)。 実験的にRat Fetal Stage(7日)の30% に相当する2日間にindomethacin (10 mg/kg)またはibuprofen(100 mg/Kg)を2回投与すると満期の新生仔の生後動脈管閉鎖が8倍と3倍に延長しました。
以上私の実験では、臨床常用量でibuprofenはindomethacinより収縮が強いが持続が短いとの結果でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全国各地のNICUやNICUのその先に
関わってくださる医療者で意見交換の場になればと
願っています。
昨年の模様は以下です。 若手の先生方、ご参加歓迎です。
今年のプログラムは以下(変更の可能性あります)です。
4月8日から研究会メーリングリストにて事前の情報提供や
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