|
月曜日の本日は,山梨県が隣の県だと実感するような
<きれいに富士山が見える道>を通って横浜市瀬谷区にある
小学校を訪問させていただいておりました。
なぜ,でかけたかというと<いのちの授業>を担当するためです。
http://allabout.co.jp/gm/gc/188776/で報道していただいたこともある
授業ですが,年に6-7校でさせてもらっています。
今回は<NPO法人 家族のまんま>
の金子さんと波木井さん達のご紹介とご仲介で実現した<特別授業>でした。
<家族のまんま>のみなさまは<子育て>という観点から小児医療を支えたい
という気持をもった皆様で,いつも励まされている行動力のある皆様ですね。
いつも中学2-高校2年生くらいの学年の授業が多く,小学生6年生が最低学年
だったので4年生に話すことは少し不安がありました。昨日は4年生のわかる漢字を
調べてスライド作りをしなおしていました。不安はあったのですが,NICUで担当し
てきた患者さんがドンドン小学生になっている最近を踏まえ,小学生の同級生や上級生,
学校の先生などにNICU卒業生やそのご家族の頑張りや想いを伝えることは,意味がある
と信じて訪問してきました。
まず,最初に新生児集中治療室(NICU)を知っている人?と聞くともちろんゼロ!
続いて,自分や兄弟が入院したことがある人というと4分の1くらいの人が手を上げて
口々に経験を伝えてくれます。質問に素直に答えてくれるお子さん達で双方向の授業を
心がけました。医師にならなければ学校の先生になりたかったので嬉しい体験に感じました。
授業の冒頭はいつもと同様に下記の報道ステーションのHPでも閲覧できる
松岡修造さんの約10分間のNICUリポートを上映しました。
松岡修造さんが村田選手へのインタビューから当院にきて、生まれたばかりの在胎23,
24週の赤ちゃんと御家族の3ヶ月を追跡取材してくださった特集です。
早産児のママやパパが<迷いもあったけど,それでも諦めずにこどもを守りたい>
という言葉やお兄ちゃんが<妹はボクが守る!>というシーンが小学生のお子さんたちに
一番共感したシーンなのかなと放送を食い入るようにみてくれている姿からそう思いました。
横隔膜ヘルニア,心臓病,気管軟化症,ダウン症候群,18トリソミー,お産で調子の
悪くなった赤ちゃんなど,それぞれの赤ちゃんとご家族のNICUの日々を病気の話よりは
赤ちゃんとご家族の写真や言葉を
伝えながら,質問や感想をききながら授業をさせてもらいました。
知ることから何かを気づいてくださればと思っていました。
低出生体重児で
心臓病の手術を受けたんだという女の子がいっぱい手を上げて,いっぱい質問して
くれたのが嬉しく感じました。
その中でたっくんご家族が出ていますね。たっくんの成長を感じながら改めて
拝見していました。
たっくんご家族の姿や言葉も小学生の心に種を蒔いてくれたのではないかと想います。
していたのですが上記のように一生懸命みてくれている感じがしました。
感想や質問がいっぱい出ました。彼ら達に一生懸命考えようとしているのが
わかりました。
「自分たちがこうして,毎日学校に来られることが幸せなことなんだと思った」
という男の子もいれば,
「病院で働きたいと思っている」と教えてくれた女の子もいました。
「病院で働きたいけど,どうしてNICUの人は休みの日でも嫌な顔をせず,
仕事をしていられるの?」
というような感想もありました。人のためになれること,ありがとうといわれる
こととかは嬉しいことなんだよと伝えたりもしました。
小さく産まれて心臓病の手術を受けた女の子は
「赤ちゃんが可愛くて嬉しかった。楽しい授業だった」
といってくれて
嬉しく感じました。
仲間がいても支え合えるこども達になってくださればと思いました。小学校の
先生方へは宜しくお願いいたしますの気持も込めて,NICUで頑張るお子さんと
ご家族の姿を伝えてきました。
校長先生のお話が興味深く,
この大門小学校は高学年は老人ホームに<先輩の話を聞きに行こう>という
訪問する日があるそうです。自分の学年だけだと閉塞感があるので,他学年
との交流企画が多かったり,低学年は幼稚園などを訪問する日もあるそうです。
情操教育の一環として農園作業もあるそうです。4年生は<まんま>の皆様が
協力しているようなこういう特別授業もあるそうです。こういう授業の影響
なのか,素直で明るいこども達が多いように思えました。
教育の現場で頑張っている人達の熱意や行動を
知り,自分も立場は違えどこども達のためになるように自分で出来ることを
していこうと思いながらNICUに戻りました。
午後,本日,2名の患者さんが転院して譲ってくれた
NICUベットにすぐに3名の緊急入院が来て,慌ただしく,若手陣ががんばって
くれているNICUでした。
学校の皆様,まんまの皆様,本日はありがとうございました。お互いに
それぞれの場所でそれぞれの役目を頑張っていきましょう。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年01月30日
全1ページ
[1]
|
日曜日の夕方の横浜にある小児病院の新生児集中治療室(NICU)です。
月末であり,今月の退職者と別れを惜しんでいる日曜日の夕方でしたね。
いってもらえてうれしかったという男性看護師さん(左)です。お礼や別れを惜しまれるのは
頑張ってきた証ですね。普段は口に出さなくても,そう思ってくれる人は多いのだと思い
ます。2年間,お疲れさまでした。異動する病棟でも目の前の患者さんとご家族にできること
をがんばってください。また,どこかで一緒に働けるといいですね。
たっくんと同期の男性看護師さんと旅立ちの記念撮影でした。同期の仲間は離れていても
同じ修業時代を送った人間同士,お互いに理解できたり励まし合える部分があると昔の仲間
達と再会すると思います。離れてもお互いに高めあえるような関係になれるといいですね。
たっくんがいつか転棟して,もしその転棟先に鳴ったら再会を喜びつつ,私達の後を引き
継いでくださいね。
なったときの新人看護師さんなので,長く一緒に働いてきた同期のNICU医療者です。
会えなくなるのが淋しくなりますが,おめでたい個人的な理由であるので,これも
門出かなとおもいながら撮影させてもらいました。長い間,NICUで愚痴らずに働き
続けた1人ですね。本当にお疲れさまでした。
別れを惜しむ時間を中断するかのように,夕方,未熟児動脈管開存症に対する
結紮手術に送り出した赤ちゃんが手術室からも戻ってきましたね。女性陣が多い,
新生児科,麻酔科,心臓外科,手術室とNICUの看護師さん達で,病院は女性の職場だなと
改めて思いました。女性が働き続けやすい職場を考えていかないといけません。
日曜日だけど,未熟児動脈管開存症の緊急手術でした。月曜日まで待てないわけでも
ないかもしれないけど,必要ならば一刻も早くと月曜日をまたず,みんなで手術に
送り出し,お迎えしました。
外国の新生児科医と未熟児動脈管開存症の<あなたならどう考える?>的な意見交換の
カンファレンスがあったことがあります。「日曜日にこういう動脈管開存症の症状と
検査所見がある。次にどういう方針を考えるか?」と問われたときに,
「この状態は肺出血などの急変をする前兆と考えるから,手術してもらう!」と
答えたら,
「日曜日に外科医はきてくれるとは限らない,ゴルフにいっているかもしれない。
どう,内科治療でがんばるか? を考えて欲しい」と返事されました。
私は
「内科的に粘れる状況でないから,外科医の先生に戻ってきてもらうように頼む」
と答えました。苦笑されたのを今でも覚えています。
当院の麻生先生をはじめ,心臓外科の先生は土曜日でも,日曜日でも,新生児科医
が手術の必要があると手術を依頼したら,先延ばしにせず,その日にしてくれます。
上記の話をしたときに,私達はいい心臓外科医の先生達と仕事をしているなと感じ
ました。
手術後に動脈管がしっかり閉鎖していることを確認して,安堵の
担当医の遠藤先生(千葉)と野口先生(北海道)です。この週末,この
子につきっきりのお2人で,いいタイミングの治療をしてくれていた
と思います。
未熟児動脈管開存症の手術に通常はなりづらい週数,体重の赤ちゃん
でしたが,私は<硫酸マグネシウムを早産予防に長期にいかざるを得なかった
低出生体重児は動脈管が閉じづらくなるし,インドメタシンが効きづらくなるの
で注意が必要>という学説を動物実験で証明して英語論文で発表しているのですが
その学説にあてはまるお子さんであり,そのことを生後早期から伝えていたのですが
そういうアドバイスが無事に手術を終えたことにつながっていたら,動物実験の
研究をやっているものとして,甲斐を感じた今回でした。遠藤先生と野口先生と
そういうことを注目しながら動脈管が閉じるかどうか? どう診療したらいいか?
を一緒に考えていた週末でした。
心臓外科,麻酔科,新生児科,看護師さん達もそうですが,土曜とか日曜とかで診療方針に影を落と
さないでいこうというプロ意識があるのは医療をしやすい病院であるのかなと思いました。
(土曜日でも,日曜日でもお互いに仕事を頼み合うので皆が過重労働になるのですが。。。
患者さんにとってはいいことだと皆で信じているのだと思います。出来れば人員などの増員
が許されて日曜日の翌日に少し休めるような状況になるといいのですが。。。
皆様,本当にお疲れさまの日曜日でした。
|
全1ページ
[1]
