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土曜日は朝からの周産期医療の学会に参加していました。
こども医療センターから車で25分くらいで着く
横浜3塔と呼ばれるキング,クィーン,ジャックの塔のうちの
横浜港を見渡すようにたつキングの塔の別名のある神奈川県庁周辺に
ある横浜情報文化センターという地元開催の学会でした。
とう学会に参加してきました。
この学会の趣旨は以下に書かれています。
出生後の治療では<救命>や<後遺症少なき生存>が難しい
最重症のご病気などについて,新生児よりさらに前,
胎児期に治療をしていくことができないかというのが
胎児治療の趣旨だと思います。
「患者としての胎児(Fetus as patient)」という理念に
基づく胎児治療であります。
自分も毎回ではないですが,参加や発表させていただきました。
この数年は忙しさ?を理由に欠席することが多かったのですが,
今回からこの学会の幹事の諸先輩方のご推薦で
学会幹事に就任させて頂くことになりました。
産婦人科医,小児外科医,小児循環器医が集まる学会
幹事もこの3つの診療科の先輩方が多い学会です。
治療を引き継ぐはずの新生児医療からの参加が少ない
のが課題とされているそうです。
年齢的には
最年少に近い自分で恐縮するような幹事会でしたが
でスピーチさせてもらったような気持ちを持って
新生児科医も一緒に胎児治療の未来を考えていけたらと
思って幹事を引き受けさせて頂いたご挨拶をしてまいりました。
今年は初日だけの参加になった自分ですが
満杯の会場でした。
心臓病,双胎,消化管疾患など様々な
胎児治療の取り組みの報告や意見交換で
大変活発な学会でした。
自分の中では日本でも研究として一部の施設で
スタートした先天性横隔膜ヘルニアの
胎児治療のお話しなどはしっかり聞いてきたいと思って
参加した内容でした。
まだまだ,効果には世界的に
様々賛否の意見はある横隔膜ヘルニアの
胎児治療ですが,その可能性を
未来に向けて多くの施設の人達と
一緒に見極めていけたらと思いました。
自分達にとって,胎児診断の伝え方や伝えた後の寄り添い方は
いつも悩んでいる部分です。<胎児診断におけるメンタルヘルスケア>
というような特別講演もあり,拝聴してきました。
胎児診断に伴う精神的影響は
不安や不眠,パニック発作,孤立感,夫婦間の関係の悪化,
赤ちゃんへの愛着形成に影を落とすこともある。
特に出生後NICU入院して母児が分離されることは
母の精神症状の発症頻度を2倍に高める要因ともなる。
そういうことを医療者は理解しながら,
御家族とその周囲のメンタルヘルスのセルフケアを
医師・助産師・看護師・臨床心理士・地域の多職種などと
連携して支えていくチーム医療の大切さの伝えてくださる
講演でした。
これは胎児診断を受けたご家族の
<NICUにおけるメンタルヘルスケア>
の話しも通じるのでこういう産婦人科の先生方も多い学会で母児の精神的サポートを話し合うことの
意義も感じました。
関わる看護師さん達のご講演を聴いてきました。
支援体制を多診療科・多病棟で連携することを目指してきた
取り組みをしっかりと報告してくれていました。
ある病院の看護師さんがご講演の中で
ドラマ「コウノドリ」の画像を引用しつつ,第4話の
サクラ先生が話した
「御家族も決めることが難しい問題だからこそ
御家族に決めてもらわないといけない。
そのために
自分達,医療者はしっかりとした情報,未来のデータなどを含めて
お話しする必要がある。
御家族がそれぞれの決断をしていくのを見守り,
そしてその出した答えにチームで全力で
支えていくことが大切」
という趣旨の言葉を引用して
自分達もそうありたいとお話ししていた言葉が印象的でした。
サクラ先生は,現実の周産期医療者にとっても共感を越え,
目指したいと思える存在になりつつあるということを
綾野さんやドラマスタッフの皆様にも伝えたいなと思えた
場面でした。
周産期医療を伝えるだけでなく,未来に
周産期医療を受けるお子さんや御家族をよりよく支えよう
という意志を高めてくださったドラマに感謝な気持ちでした。
自分の中では,患者家族に提示するデータは
救命率や合併症率などの医学的情報だけでなく,
お子さんやご家族の発育や発達,生活の情報なども
解る範囲でお伝えすることが大切かなと思えています。
新生児科医は胎児治療を担当する職種ではありませんが,
「胎児治療を選択するかに直面する御家族への
医療者の伝え方や話し合いの仕方,家族支援などの
向上を目指せたら」
「胎児治療後からつながる新生児医療の向上」などを
考えてつづけていけたらと思う土曜日でした。
夜は中華街で交流会でした。中華街が近くにあって
横浜に住む人達はいいねと多くの人から言われたのですが
「おいしいとは思うけど,
側にあると,ありがたみがわからなくなり,
他県からきた人をお連れするような機会しか
くることはない」と伝えていた自分でした。
久し振りに横浜港にきた気がするので
帰り際で
眺めているみなとみらいの夜景を山下公園から
みながら帰宅しました。
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2015年11月24日
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医療者向けの再度のお知らせです。
自分も講演させてもらう予定の今週末の勉強会です。
(自分の担当は出生後の診断や早期対応の大切さを
伝える様な初学者向けのお話しの予定です)
<総肺静脈還流異常(TAPVD)>をテーマに
産婦人科医,新生児科医,小児循環器医,心臓外科医と
胎児から新生児,小児,成人にむけての診療や成育を
一緒に考える様な勉強会になればと考えております。
多くの皆様と意見交換をしていきたい勉強会です。
28回の様子は以下に残しています。
ご参照の上,
多くの皆様にご参加いただければと思います。
その2週間後に以下の勉強会もあります。
是非,研修してみたいと考えている若手の
小児科医や新生児科の方には
お問い合わせは <ktoyoshima@kcmc.jp>
までメールを頂ければ嬉しく感じます。 |
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