|
今、小説の下町ロケットを読んでいます。
昔、直木賞を取った時に<下町>で<ロケット>を
作る話というのがどうもピンとこなくて読まなかった自分でした。
ドラマで「下町の中小企業でロケットのバルブシステムを作ってどうなる?」
という趣旨の質問に
「ロケットを飛ばす精巧なバルブを作れるようになる技術力は
他の様々なバルブシステムの開発につながるはず」という言葉に
感動を覚えました。
下町ロケット2は小説発売とドラマ第2部の放送が
同時なのですね。今読んでいる小説を読んだらそのまま
読んでみたいと思います。
ドラマをみると
第1部がロケットのバルブシステムの話から、
第2部は心臓病の子供達の心臓手術のための
人工弁(バルブ)の開発の話になり、自分たちにとっては
身近な話になってきました。
昨晩のドラマ下町ロケットの中で
主人公が
「想いのないところに、技術の進歩はない。
自分たちがこどもたちのための人工弁を開発するんだ」
という言葉にも共感しました。これは医療に通じる
大切なパイオニア精神に思えました。
月末・週末のこども医療センターです。
NICUも大変忙しい、様々なことがあった週末だったと
思います。医師・看護師それぞれが頑張っていた、
労いたい週末でした。
同時に、
友滝寛子先生と大山先生は小児科学会地方会で
<偏食外来>についての報告講演、
星野先生は新生児蘇生講習会、などを担当していた
週末です。
自分は以下の川滝先生主催の勉強会で
講演をしつつ、勉強してきました。
下記にホームページもあります。
上記の勉強会の今回のテーマは
「総肺静脈還流異常症(TAPVD)の胎児診断への挑戦」
ということでした。
メイン会場の神奈川会場も日曜日に関わらず、
満員気味の熱心さでした。
そして、全国各地の遠隔会場をつないだ
画期的な勉強会にだったと思います。
全国各地の
産婦人科医、新生児科医、小児循環器医、心臓外科医など
多診療科、超音波検査技師さんの参加も多く、多職種で
1日、総肺静脈還流異常症(TAPVD)にこだわった
勉強会だったと思います。インターネットや耳学問や独学では
得られない、多くの医療者の経験や技術などを共有する
学び合いの場だったと思います。
川滝先生が司会進行役でしたが、最初は
川滝先生は神奈川会場の前方に座っていると
思っていたのですが、気づくと仙台会場から
画面の中から司会している、講演をしているのに
気づき、インターネットのおかげで距離や時間を
超えて、全国で情報交換できる現代の凄さを
感じました。
川滝先生の講演は自分も感動していました。
総肺静脈還流異常症(TAPVD)は赤ちゃんの命に関わる
先天性心疾患の1つであるのに対して、その胎児診断は
世界的にな教科書的にも困難と言われてきました。
それに対して、神奈川県はこの数年5割弱の患者さんが
胎児診断されて当院に出生前に入院されています。
これは世界的に見ても稀有な状況であると考えます。
川滝先生や川滝先生の基に集う産婦人科の先生や
検査技師さんの診断能力の向上をNICUで実感している
自分です。
「総肺静脈還流異常症の診断ポイントを
1つ教えてください」と聞かれた時に、
川滝先生は
「総肺静脈還流異常症は胎児診断の頂上にあるような
高度さがある。1つと言わず、様々なポイントの積み重ねの
中でできるものである。しかし、総肺静脈還流異常症を
診断できるように胎児エコーの技術向上を目指せば、
全ての心臓病の胎児診断ができるようになるはず。
そういう気持ちをもってみんなで取り組んできた」
という言葉に下町ロケットの主人公と同様に
<高みを目指すからこそ技術力は進化する>
という想いを感じた講演でした。
高みをみんなで目指そうとパイオニア精神を
感じました。
自分も土曜日に徹夜気味で講演を完成していました。
自分は出生前診断を目指す産婦人科の医療者と
総肺静脈還流異常症を救おうと担当してくださる
小児循環器医や心臓外科医をつなぐNICUの
役目を考えるつもりで準備しました。
自分も昔は胎児診断していた頃に書いた論文を導入とさせて
いただき、、、
その当時と変わってきているのを感じる部分を伝えつつ
新生児遷延性肺高血圧症と総肺静脈還流異常症の
鑑別をしていくための診療の流れを過去20年間の
NICUの患者さんたちの診療経過を見直しながら
講義させていただきました。
その上で、診断できる周産期医療をみんなで
目指しましょうという気持ちを伝えてきました。
TAPVDの診断の難しさを共有し、
診察法、レントゲンや心エコーの所見などを
お話ししてきました。
エコーについては以下でもお話しすることを
広報しつつ、
第2回 MMカンファレンスのお知らせ(12月12,13日,横浜)
上記のような搬送のときの
気持ちを伝えつつ、
胎児診断が生後早期からの迅速なチーム医療を
こども医療センターで可能にすること、、、
しかし、真に命を救えるのは胎児診断して
手術可能な施設に紹介してくださる街の産科医療の
方々ではないかという気持ちを伝えて
終了の自分の講演でした。
総肺静脈還流異常症という心臓病の胎児診断の
ロケットとも思える難しい分野
をみんなで技術革新していきたいと
いう気持ちを周産期医療の人間の1人として
講演させていただきました。
週末もそれぞれの役目をお疲れさまでした。
新しい1週間それぞれの場所でそれぞれの役目を頑張りながら
連携・協力していけたらと思います。
お問い合わせは <ktoyoshima@kcmc.jp>
までメールを頂ければ嬉しく感じます。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- テレビ
- >
- ドラマ番組


