がんばれ!!小さき生命(いのち)たちよ

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の続きです。

上記の
 シンポジウム3.「本邦からの情報発信による国際貢献 
―臨床情報の国際標準化―」に続いて、同じ会場で



  シンポジウム5.「早産児循環不全に対するテーラーメイド循環管理」
   座長:増谷  聡(埼玉医科大学総合医療センター小児循環器部門)
      石黒 秋生(埼玉医科大学総合医療センター新生児科)
   演者:Shahab Noori(Keck School of Medicine of USC)
      豊島 勝昭(神奈川県立こども医療センター新生児科)
      石黒 秋生(埼玉医科大学総合医療センター新生児科)

の開催でした。マニュアル的な、ルーチン的な循環管理でなく
心エコーを基に赤ちゃん事の心機能にあわせた循環管理をすることが
超低出生体重児の脳室内出血などの予防につながるのではないかと
いう想いを込めて<テーラーメイドな循環管理>と銘打ち、
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の論文を書かせていただいた自分ですが、その言葉を冠した
シンポジウムを企画して、米国から新生児循環管理の第1人者の
Noori教授を招待してこのシンポジウムを企画して下さった
埼玉医科大学の石黒先生、側島先生に感謝のシンポジウムでした。

このシンポジウムのトップバッターは
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前日の教育セミナーでも1時間の論理的で明快な講演をして下さった
Noori先生でした。


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この日は、心エコーを使いこなすため開発した
シュミレーターについての紹介でした。

米国は日本と違って心エコーにもコストが発生するから
しっかりした技術がないと心エコーを患者さんにできないのだと
思います。患者さんに触る前に技術をあげるためにシュミレーター
教育などを目指すのは米国的な教育的な視点があるお話しでした。

1年前に中国の深センで開催の国際シンポジウムで
Noori先生に出会ったときに、講演の中では触れていませんでしたが
このシュミレーターの開発を伝えて下さったNoori先生、中国での
話の続きをゆっくり聴かせてもらって大変興味深いお話しでした。

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米国の新生児科医が診断精度をあげようとシュミレーターに
取り組んでいる姿が流れ、

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そのシュミレーターの内容を画面で出して下さり、
心エコーをNICUに普及させていきたいという熱意が
伝わる講演でした。

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国は違えど、同じ想いを抱く、
そして、世界の新生児医療をよりよくするために
行動しているNoori先生に尊敬を感じた講演でした。

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2番手で自分が講演させていただきました。

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の昼の講演の続きのつもりで未来志向のつもりでお話し
させていただきました。

自分達は心エコーを基にした循環管理が早産児の予後改善につながると
信じて取り組んできたことを10分くらいで話させてもらい、

残り20分間は、自分の施設以外でもそれを実現するためには
簡便な指標の創出、エコー技術の向上(イメージングと計測)、
エコーの技術革新などを取り組んでいきたいという考えを
報告してきました。

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日本の新生児科医がリアルタイムに聴診器のようにNICUで
エコーをする文化は世界的にも注目されている。

韓国、台湾、中国、オーストラリアの新生児科医の人達の
前でエコーをデモンストレーションしたり、伝えたりすると
エコーという技術を関してコミニケーションが出来る気がしている
という気持ちを伝えました。

他国でエコーをしていると日本のように身近にエコーがない
国では簡単な指標が求められるし、日本以外の国は心エコーに
患者負担の費用も生じるから、やるからには精度の高いエコーを
しようとしているので技術向上も求められる。

一方で、日本はみんながエコーをしているけど、聴診器と同じで
お金が発生しない検査の感じで、精度向上へのこだわりが少ない
国かも知れない。

PLASE研究で甘利先生や増谷先生が報告してくれた研究では
見逃すこと出来ないような計測の検査者間誤差がある日本の
現状を伝えつつ、みんなで共有したマニュアルと増谷先生や
小林徹先生の地道な事務局の精度管理でその差を埋めることが
できたことを報告してきました。

「日本は新生児科医が心エコーをやっている」と言う先に向けて
「日本は新生児科医が心エコーをやっていて、精度管理の上で
治療に活用できている」に進化していきたい、

そのために遠隔医療セミナーなどを川滝先生が胎児エコーを
普及してきたように新生児エコーでも取り組んでいきたいことを
報告してきました。

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その上で、3次元エコーは自動でイメージングの補正、
半自動で計測などを数十秒の検査で可能にするという部分に
期待を込めて話してきました。

3次元エコーの原理から成人での活用具合、測定方法などを
はじめて学会でゆっくり講演してきました。

午前中の一般演題で、五十里、神谷、伊藤、大村先生
の4名と取り組んできたことを
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を報告してきましたがそのダイジェストのつもりで
実例を出しながらお話ししてきました。


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私達4名、そしてこの分野で示唆を与えてくれてきた岐阜の山本先生
達と夢膨らませている3次元エコーで右室機能が評価でき、肺高血圧症や
脳室内出血予防に活用できないかという部分を講演してきました。


テーラーメイドに心エコーを活用するためにも
心エコーの標準化と技術革新と質向上をみんなで目指していきたいという
気持ちで講演してきました。

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質疑応答で神奈川に2ヶ月来てくれて3次元エコーをあっという間に
身につけて浜松に戻っての杉浦先生に意見をもらえて嬉しい質疑応答の
時間でしたし、多くの先生方に質問や期待を伝えてもらえて
励みを感じる時間でした。

そして、このシンポジウムの企画者である
埼玉医科大学総合医療センターの石黒先生が
シンポジストの締めでした。

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臨床医であり、素晴らしい医学者だと尊敬している石黒先生です。
長年、忙しい埼玉のNICUで臨床の中で積み重ねた組織循環モニターの
研究を世界に向けて発信している姿勢を尊敬しています。
この日はそのデータから考えられることを大変わかりやすく
ご講演下さいました。
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石黒先生は日本を代表する新生児循環に関する
臨床医であり、医学研究者だと改めて素敵に感じました。

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自分が提案したStress-Velocity関係を用いた循環管理の提案を
組織モニターや他の心エコー指標などをあわせて臨床の現場で追試し、
さらに自分の考えたその先を考察し提案して下さった石黒先生に
講演に感動しておりました。神奈川でいつか講演をお願いしたいと
思えた素晴らしいご講演でした。

そして、会場に質問を投げかけたときに真っ先に手を上げて
質問してくれた吉田先生の姿が頼もしく涙が流れそうでした。


座長・司会進行役の新生児科医の気持ちを日本一理解してくれている
小児循環器医の1人と思える増谷先生が各講演の質疑応答を活発に
してくださりつつ、
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最後は米国からわざわざNoori先生が持参してくれた
シュミレーターのハンズオンセミナーとなりました。

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シュミレーターの精巧さに感動しつつ、この開発をした
Noori先生に尊敬を感じていました。

ハンズオンセミナーに自発的に志願して下さった
皆様の存在にも新生児循環を向上していきたいと思ってくれている
仲間の心強さを感じました。

1台300万円ということでどうにか捻出して
日本の心エコー教育にも使えたら。。。という想いがしました。



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このシンポジウムには当院に国内留学してくれた過去・現在、
そして未来の研修医の先生達の顔が多数見えて心強く感じていました。


医療は誰かの考えや想いを
受け継ぎ、未来に進め、そして、誰かにその先を目指してもらうという
医学の歴史の流れを感じ、自分もその大河の一滴になれたらと
思える気がしたシンポジウムでした。

学会で海外講演者をお招きして新生児循環の
シンポジウムが開催され、大きな会場にたくさんの
参加者が集まってくれたということを増谷先生と
感慨深く、そしてこの先を考え続けていきたいと
語り合った本望を感じる時間でした。

これでこの日、3つめの講演を終え、安堵の
夕方でした。このシンポジウム以降のことはまた、改めて
書かせていただきます。

ご意見ご感想などお寄せくだされば幸いです。


フェイスブックページに
を本日再度開設しました。
とともにフォローしてくださると
感謝です。

コメントでなくても毎日,下記をクリックしてくださっている
皆様にも新生児医療を社会に伝えるお手伝いをしていただいている
と毎日感謝しています。ありがとうございます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下記に参加してみました。
みんなで身近に感じてもらえるきっかけを作れたらと
思います。下記のどちらかにクリックしていただける
と嬉しく感じます。
(スマホの場合はパソコン版にした上でクリックが必要のようです)

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の続きです。上記のセミナーが終了した後は
そのまま、午後のシンポジウムを聴講してきました。

臨床医としては、
  シンポジウム4.「早産児の発達障害と療育へのアプローチ」
   座長:永田 雅子(名古屋大学心の発達支援研究実践センターこころの育ちと家族分野)
      高田 栄子(埼玉医科大学総合医療センター小児科)
   演者:谷池 雅子(大阪大学連合小児発達学研究科)
      城所 博之(名古屋大学医学部小児科)
      平澤 恭子(東京女子医科大学小児科)
      永田 雅子(名古屋大学心の発達支援研究実践センター)
      山口 直人(心身障害児総合医療療育センター小児科・リハビリテーション科)

に参加したい気持ちがあったのですが、カラダは1つであり、
悩みながら下記のシンポジウム 3に参加してきました。

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  シンポジウム3.「本邦からの情報発信による国際貢献 
―臨床情報の国際標準化―」
   座長:日下  隆(香川大学医学部小児科学講座)
      中西 秀彦(東京女子医科大学新生児医学科)
   演者:森 臨太郎(国立成育医療研究センター政策科学研究部)
      中村 友彦(長野県立こども病院新生児科)
      河野 由美(自治医科大学小児科学)
      増谷  聡(PLASE study研究グループ)

日本はNICU医療の成績がいいはずなんだけど
世界的にあまり認められていない。。。という悩みは
長年多くの研究者が危機感を感じている部分でこのような
シンポジウムが開かれたのかなと思えていました。

このシンポジウムに
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を一緒に取り組んだグローバルヘルスケアが専門の森臨太郎先生と
小児循環器医の増谷先生が演者で
発表があり、専門は違えど同じ志を共有する仲間の発表を
拝聴してきました。

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コクラン日本支部の立ち上げに関わり根拠に基づく医療(EBM)の専門家で
ある森先生の最後の講演の部分が印象的でした。

「俺たちは一番、教えてやるという上から目線の人達の言葉に
人は耳を貸さない。逆に欧米人などに会うと卑屈になる人達に
も言葉に耳を貸したくない。どちらもよくない。国でも同じでないか?」
と言う言葉でした。

長野こどもの中村先生は新生児慢性肺疾患についての
お話しでしたがその中で友滝先生を中心に昨年取り組み、
夏の周産期新生児医学会で友滝先生が報告してくれた
当院の酸素オフテストの話を交えて、日本と世界の新生児慢性肺疾患の
定義の違いなどに言及されて大変参考になりました。

そして、自治医大の河野先生は
の話を交えて、早産児の発達評価、世界的と日本の違い、
その相関や日本と世界の発達支援の状況などを含めたお話しに
感じ、早産児の発達支援の環境向上を目指したい自分にも
大変心強く感じるお話しでした。

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そして、増谷先生がPLASE研究グループとして
の話を講演して下さいました。


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増谷先生の発案、紳士で真摯な
事務局運営があってこそのPLASE研究グループだと改めて
感じながら拝聴していました。
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様々な専門職種や各地の現場の医師が
協力して取り組んできた多施設共同研究の途中経過を
成育医療センターのデータセンターがあってこそですが
欠損値の少ないビックデータだからこそ見える真実を
伝えられそうな私達のプロジェクトを学会の国際化の
シンポジウムで伝えて下さることに感動していました。

34施設250名近い皆様と一緒に頑張った
ことを振り返る機会をメンバーの1人として
幸せに感じていました。

自分達の目指した、分担しながら連携する
研究体制やその雰囲気が新生児医療全体に
何かのきっかけになればと思えていました。

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総合討論も様々な意見を交換して興味深い時間でした。


自分は発言しなかったのですが、この1年、
韓国・台湾・中国・オーストラリアにご招待されて
各国の先生方と話していると、新生児医療の高額
医療の患者負担がほとんどないのは日本のみ。

どの国も根拠が少ないことで患者さんに
金銭的な負担をかけたりしないために、
保険診療を認めてもらうために臨床研究などで
根拠を創出しようとする姿勢がある。

日本は根拠が少なめでも、良かれと思うと診療に
すぐに導入できる文化や公的補助があるため、
色々やっているけど、その根拠がなく、海外の
人達には信用されづらい。また、いい可能性がある
治療薬をランダム化比較試験などをすることに
感情的に容認できない文化がある(薬害の可能性を
確かめていない文化)。

日本の研究としての国際貢献は他国で
なかなか臨床導入できない治療を導入しやすい
国としてその前後比較などをしっかりする国というのが
日本の出来る国際貢献かなと思いました。

壊死性腸炎の予防にプロバイオティクスが有効という
証明をランダム化比較試験でしたオーストラリアの
新生児科医の先生が、そのランダム化比較試験に
挑戦できたのは日本では既に多くのNICUが使っていて
効果の根拠はないけど、危険でないという安全性を示して
くれていたからと国際学会で必ず伝えてくれる姿に
日本の出来る役割はこういうことで、自分達のNICUは
そういうことを提案していけるイノベーティブなNICU
チームになれたらと思っていました。

というのは研究者としての視点ですが、シンポジウムで
少し気になったのが日本の成績を誇示する、世界一は日本
と伝えるのが国際貢献のように聞こえてしまう発言もあり、
心がざらっともしていました。

世界に発信というのは
日本を誇るためでなく、世界の人と一緒に考えていくためという
姿勢が大切なのかなと想えていました。

そう思っていた気持ちを以心伝心なのか
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自分の中では最後に日本の国際貢献、国際標準化への意見を
と演者1人1人に座長からの質問の時に、増谷先生が
「(論文を発信するだけが国際貢献でもない)豊島先生のように
頼まれたらアジアの諸外国にいって、実際にエコーをやってみて、
教えるような姿勢が日本の国際貢献な気がする」
と言って下さった言葉に感動していた自分でした。

自分はいい仲間やいい友人に出会えたことが
新生児医療や小児循環器学をやってよかったことだと
思える時間でした。

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