|
不在中の留守番してくれたメンバーの頑張りを共有して新しい
週のスタートでした。
10月からNICUの回診に参加してくれるようになった緩和ケア普及室
の医師・看護師さんもNICU入院中の赤ちゃんとご家族の診療のことを
共有していきました。
一緒に登壇してくれた仁くんご家族に再会。
市民公開講座のご家族の素晴らしい講演に学会員の一人
としてお礼を改めてお伝えさせていただきました。
仁くんに気づき、一緒に記念撮影させてもらいましたね。
仁くんとりなちゃんに見送られ自分は出張でした。
毎年この時期に訪れている
です。
毎年見るのを楽しみにしている
紅葉の景色で1年が過ぎたことを感じます。
11回目の訪問です。
で報道が残っていますが、今年で11年目のこの学校での
授業になります。
コウノドリの動画や当院のニュース報道などを交えながら
一生懸命聞いてくださる生徒さんが
多いこの学校、毎年、事前学習などもしてくださり
話す意義を感じさせてくださる生徒さんたちです。
授業の後半は初めてこの学校で授業をした時の
学年の生徒さんが病院訪問してくださり、
NICU卒業のご家族の話を聞き、
神奈川県内で58回、様々な学校で授業をして来て
一番驚いた感想はこの学校の先輩ですと話して
その言葉を紹介して授業を終えました。
同じ授業を聞いた同じ学校の先輩の話をして
自分たちも考えてみようと思ってもらえたらと考えてでした。
質問してくれた女の子、
「赤ちゃんを救えなかった時、死んでしまった時に
どう気持ちを立て直しているのか?」
という趣旨の質問を心寄せてしてくれました。
「自分は命を救えた、救えないと思えていない最近。
<命は救える>と医者が言っていいのかもよく分からない。
でも、お腹の中で命を終える赤ちゃんでも、生まれて
治療を受けた中で命を終える赤ちゃんも、悲しいけど、
それぞれの命の時間、それぞれの一生でいいことも
幸せな時間もあったかもしれないし、パパさんやママさんがその
子のことを忘れたいではなく、悲しいけどその子と
過ごせてよかったといつか思ってもらえたらと思い
ながら悲しむだけで終わらないようにしたいと
思えている。気持ちを立て直すなんてできないけど、
その子がいたからこそ知ったこと、気付かされたことを
自分でも一人一人考えたいし、ご家族にもそういう
想いを伝えられたらと思っている。
人の死は乗り越えることではないし、その死を
見届けた人達と一緒にその先を生きていこうという
気持ちを持っている」
という趣旨の言葉を生徒さんに話しました。
一生懸命聞いてくれるその女の子の姿勢を心強く思えました。
今回の授業は自分の授業はいつもより15分短めにして
その時間を、第1回の授業を聞いて医療者になろうと思い、
夢を叶えつつある25歳になった生徒さんがこの授業を
聞いてからの10年間についてを後輩生徒さんに語るという
特別授業としました。
11年前に授業を聞いての想い
高校生になっての想い
新生児科医は難しいかなと思えて「子供 仕事」
で検索した日のこと、子供のための仕事は多いと気づいた日
やっぱり医療に関わりたいと思えて
「子供 仕事 医療」で検索し直すと
出て来た言葉に関心を持ち
理学療法士になろうと夢が変わっていたこと
こども医療センターに自分で連絡して訪問して
理学療法士さんの仕事ぶりを見たり、話を聞いたり、
患者家族の人たちの話を聞いて理学療法士になろうと思って
勉強したこと
理学療法士になるまでの日々を後輩に
伝えてくださいました。
そして、今、理学療法士になって
取り組んでいること、大学院で学んでいることを
話してくれました。
そして、後輩の生徒さんに、
この授業を10年前に自分は聞いてそれがきっかけで今がある。
この中にもそういう時間になる人がいるかもしれない。
「命ってなんだろう、もしも、自分が当事者だったらどう思うだろう?
そして、自分には何ができるだろう?」みたいなことを
考えてねというような語りかけを後輩にしてくれていました。
素晴らしい特別授業に思えて感動していた自分です。
自分が話した11年前の授業で蒔いたかもしれない種が
目の前で花開くつつあるように思えていました。
こういう生徒さんが一人でもいるだけで
の当時の自分の夢や想いは叶った気がするし、このNICU学校プロジェクトの
コーディネーターをし続けてくださった菊地さんにも感謝でした。
上記の取材の当時に受けた産科医や小児科の医療者不足を
どうするか?というインタビューがあった時に、自分は地道に
それぞれの周囲の学校で命の授業をすることが自分ができること。。。
と答えたら、そのインタビューアーさん、大笑いして、
「ふざけているのですか?」と言われた日を思い出しました。
そんなことでなく、今、行政や政治で何かできることを
提案できないか?というような意見を言われました。
あれから11年経ちました。報道は産科医・小児科医不足と
言わなくなりましたが、それは解決したわけでなく、報道が
関心を持たなくなった、当たり前と思えてきたからかもしれません。
「産科医療や小児医療は人材不足」が当たり前。。。
のようになり、自分たちも諦めつつあるのかもしれません。。。
あの時に大笑いした人にこの生徒さんのような周産期医療を目指して
いる若者が自分の周囲に増えて着ていることを伝えたい気持ちでした。
地道に続けることが遠回りでも近道だと改めて思えました。
自分が授業した生徒さんの11年後の医療者としてのこれからの
夢などを聞きながら落ち葉の中を歩いた時間を幸せに思えました。
「ゆづり葉」という言葉が好きなのですが
新しい葉が出てくるから古い葉は落ちていく。
ゆづり葉が落ちていくのは新しい葉が生まれてくる
ことを喜ぶべきことなんだということだと思います。
命の授業を通じて、自分が医療の現場にいなくなっても
想いや願いを継いで小児医療の現場で頑張ろうと思って
くれる若者が生まれてくるのを感じる最近です。
11年間続けていたことに意味はあるのかなと思えました。
こども医療センターで働きたいと今は大学生になった
人たちが入職してくれる日を信じて、その日まで
こども医療センターで自分ができることを続けていきたいと
思いながらNICUに復帰した夕方でした。
ご意見ご感想などお寄せくだされば
心強いです。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2018年12月03日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]

