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司馬遼太郎の「功名が辻」を読みました。 ご存知かもしれませんが、この作品は2006年のNHK大河ドラマの原作にもなっています。 簡単に内容に触れてみると、山内一豊という武将が、妻・千代の助言を受けてどんどん出世していく物語です。 こう書くと、主人公は山内一豊が主人公みたいですが、そうではなくて主人公は妻・千代のほうです。 女性が主人公とは、司馬遼太郎さんにしては珍しい小説ですね。 山内一豊の妻・千代といえば、実家から持参した金子十両を鏡の底から取り出し、一豊の安土馬揃えに名馬を購入して、これが信長の目にとまり出世の糸口をつかんだという物語が有名です。 このエピソードも、ちゃんと物語に描かれています。 じつは、逸話は作り話だと言われていますが、小説だから「歴史的根拠がない」などと批判するのは的外れ。このエピソードも、ちゃんと司馬さん流にうまく利用して、物語に生かしています。さすがです。 平凡な武将だった一豊を、土佐24万石の大名にまで立身させる、それがいかにもテンポよく、楽しく描かれています。 読んでるこっちまでが一豊の凡庸っぷりが歯がゆくて、そのもどかしさが逆に千代に感情移入するための要素になっていて。いやいや、よく出来た小説です。一気に読んでしまいました。 ただ、司馬さんの小説「燃えよ剣」でもそうだったんですが、どうも主人公(『功名』では千代。『燃えよ』では土方歳三)に補佐される役割の副主人公(『功名』山内一豊、『燃えよ』近藤勇)というのは、必要以上に無能に描かれていて、「いくらなんでも、そんなにバカじゃあないと思うぜぇ」といいたくなってしまう。 もちろん、面白いのでいいんですが、歴史を扱う小説だと、真に受けて本当にこんな人物だと思い込んでしまう人がいますからねぇ。あくまでフィクションですよ。 まぁ、山内一豊については、そのうち歴史関係の別項で触れさせていただきましょう。 ともかく、オススメの一作です。 歴史にとくに興味がなくてもサクっと読めると思います。 ぜひ、読んでみてちょ。 「功名が辻」(1)〜(4)
著者:司馬遼太郎 出版:文春文庫 発行:1983年11月 |
MOVIE&BOOKレビュー
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自分も「功名が辻」は読みました。小説としては読み応えがあり面白い作品ですが、これを大河ドラマにするにはスケールが小さいと思ったことがあります。来年、それがどのように描かれるのかが今から興味のあるところです。
2005/8/16(火) 午後 8:41 [ mannennetaro2005 ]
ん〜〜、たしかに、山内一豊がメインとなると、合戦シーンは地味になりますよね〜。政治の駆け引きなどでうまく奥行きを出しつつ、それで陰気にならないように千代と一豊の掛け合いで明るさを出すと、面白いドラマになるかなぁ?
2005/8/16(火) 午後 9:33
「龍馬がゆく」を読み終わったので次に読むものをさがしてます。 これにしようかな? 大河は仲間由紀恵さんが千代さんでしたよね!
2005/11/27(日) 午前 1:19
>almaさん けっこう一気に読めますよ、コレ。大河は、そうそう、仲間由紀恵さんですねぇ。私が思った小説のイメージとはちょっとちがうけど、どんな演技になるのか楽しみです。
2005/11/27(日) 午前 11:52
♡ 決定!これにします。本屋さんへゴー!
2005/11/27(日) 午後 3:47
>almaさん ぜひ、感想を聞かせてくださいね^^
2005/11/27(日) 午後 4:02
字も大きくて読みやすいです。 一巻が終わりました。 つい龍馬や坂の上の比べちゃうんですが、この本はちょっとH♡ですねぇ。朝、満員電車で読んでいてぷぷぷっと笑っちゃいます!
2005/12/3(土) 午後 7:46
>almaさん 「ちょっとH」…う〜ん、そうかも?^^; あんまり満員電車で忍び笑いしてるとヘンなヒトだと思われちゃいますよw
2005/12/4(日) 午後 0:20