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昨日の夕方の豪雨がウソのように晴れ渡った。
所沢のグラウンドに置いてある薬丸自顕流の稽古道具を撤収にいくのをすこし待って、午後三時に現地に行ったらおおむね乾いていた。
いま自宅カーポートで日干し中です。
蝉の一生はほとんど地下。
いつだったか、岐阜県の清流の岸辺でキャンプしたとき、夜中にランタンの照らす中を一個の蝉の幼虫がテントの縁に沿って登り始めた事が会った。
随分と長い時間をかけて、その蝉はテントの尾根に到達。
夜明けに見たら殻が割れ、緑がかった透明な若い羽が覗いていた。
空があかるみ、朝日の最初の光が一筋さしてきたときには、その蝉はすっかり準備ができていた。
降り注ぐ朝日の光条を遡るように蝉が勢い良く飛び立って行った。
七日間の絶唱そして子孫をなすための飛翔だった。
薬丸自顕流でつかう横木を縛るゴムバンドに、一匹の蝉の抜け殻がついていた。
きっと今朝、雨のあがった空にむけて飛び立ったのだろう。七日間の命を燃やす蝉に、なんともいえぬ爽快を感じたのだった。
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