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今年は芋焼酎の原料芋も20〜25%減産のようすだと、わが故郷である大隅岩川のからいも屋さあが教えてくれた。
芋を納入している蔵元さんたちも、電話の向こうの声が元気ではない様子だとか。
たしかに焼酎の「ブーム」は終焉を迎えて久しい。
PB(プライベートブランド)を造ることで商材を確保したり、蔵そのものを囲い込んだりといった市場の動きももちろんのこと静かになった。
かつて「ブーム」まっさかりの頃、某大商社の九州支店が「焼酎ルネ◯サンス」と称して「風土に根付いた文化」である焼酎を広め理解を促進してゆく、と声高に叫んでいた。ここにきて、彼らがその崇高な精神を忘れ、さらに効率的効果的な商社マーケティングへと転身したのではないだろうと信じたいが。
この何年かの「ブーム」が異常だったのだ。
狂奔が鎮静し、沸騰が静かな熱気に変質して行く。結構なことだと思う。ファンもかつてのコアな人々からあらたな広がる飲み手の輪へと拡大している。
焼酎は定着しつつある(まだ充分ではないが)。
10年前を考えてみれば、今がいかによい時代になったかと思う。
免許を返上し、酒屋だけの商売に変わり、やがてコンビニに転換して行った蔵もあったはずだ。
使われなくなった昔ながらのカメには、そこしれない暗い闇が沈殿していた、そんな時が長く続いていた。
今はすくなくとも10年前にくらべればはるかに良い酔い時代ではないですか。
これからも、頑張って着実にそしてたのしく飲んべえたちに焼酎を届け続けてほしいものだと思います。
イラストは、先日鹿児島で見た使われなくなった蔵の跡を参考に描いたもの。
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