樺太史研究室

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東日本大震災

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「もう限界。家に帰して…」 自衛官らの「心のケア」課題に

 
東日本大震災で被災地に派遣され、遺体の捜索・収容作業に当たっている自衛隊員や海上保安官、警察官の「心のケア」が課題となり始めている。これまでに1万人近い遺体を収容するなど奮闘してきたが、一方で凄惨(せいさん)な現場で受けた精神的ショック(惨事ストレス)から心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような症状を訴えたり、奇行に走るケースも出ており、各省庁では惨事ストレス・ケアに乗り出した。
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記事本文の続き 「もう限界です。家に帰していただけませんか」
 西日本の部隊に所属する陸上自衛隊の30代の男性自衛官は、部下の切実な訴えに接するたび、心に重圧がのしかかる。
 
 震災直後に被災地入りし、数十人の部下と続けたテント暮らしはまもなく2カ月を迎える。主な任務は沿岸部での遺体の捜索活動。これまでに数十人の遺体を収容、自治体などに引き渡した。
 
 住宅のがれきの下では、全身に傷を負った親子とみられる若い女性と5〜6歳ぐらいの女の子の遺体を発見した。「もしこれが自分の妻と子供だったら…」。思わずつぶやいた同僚は、夜になるとテントの中でうなされていた。
 
 春を迎えて日中の気温が上昇し、日を追うごとに発見される遺体の損傷は進んでいる。交代もままならず、「精神的にまいってしまい、前線を離れる隊員が多くなった」。
 
 ■奇行に及ぶものも
 防衛省によると、過去最大となる約10万人の自衛隊員を投入した今回の震災では、警察、消防、米軍などと合同で行った分も含めてこれまでに計約9200人の遺体を収容。今も被災地では、1日数人単位で遺体が発見され続けている。
 肉体的な疲労に加えて、損傷がひどい遺体を扱う惨事ストレスは日に日に増している。一部には奇行に及ぶ者も出ている。
 
 海上自衛隊横須賀基地所属の3等海曹(31)は、宮城県沖で遺体収容作業を終えて通常業務に戻った3月下旬、レンタルビデオ店で下半身を露出し公然わいせつ容疑で現行犯逮捕された。再び被災地での活動が決まっていたことから、「また行くのが嫌だった。捕まれば行かなくてすむと思った」のが犯行理由だった。
 
 防衛省は、被災地での活動終了後に隊員が精神的負担からPTSDを発症する可能性があると判断。活動を終えて1カ月後、半年後、1年後をめどに、質問項目に記入する形式で心理状態を調査する方針だ。
 
 ■臨床心理士ら派遣へ
 警察庁も対策に乗り出した。ケアの対象は岩手、宮城、福島の3県警の全警察官・警察職員の計約1万500人で、問診票を配り震災対応後の心身の状態について調査。惨事ストレスが強いとみられる職員には、委託先の民間機関から臨床心理士らのチームを派遣し、面談を行う。
 
 一方、がれきが漂う海中で捜索や遺体収容に当たっている海上保安官らも、相当な惨事ストレスを受けているとみられる。
 
 海上保安庁は、震災発生から1週間後に被災地で業務に従事する潜水士や巡視船艇の職員ら約1600人を対象にアンケートを実施。うち約1割の職員について、心のケアなど「経過観察が必要」とする結果が出た。
 
 こうした職員らと面談した海保の惨事ストレス対策アドバイザーを務める広川進・大正大准教授(臨床心理学)によると、「涙が止まらない」「現場の光景がフラッシュバックする」といったPTSDに似た症状を訴える声もあがったという。
 
 広川准教授は「過酷な作業の長期化が予測されるこれからが一番危険。まとまった休息をとって頭のスイッチを強制的にオフにするなど、十分なケアが必要」と指摘する。
 
 
2011/05/05 01:14更新


 
この記事を元にネットでは自衛隊に対し、ネガティブな意見が飛び交っているようです。
 
それをここには書きませんが、このブログの表題をググッていただければ、いくらでもごらんいただけます。
 
ただ、それらの意見を開陳されている方々はPTSDについて根本的な誤解があるのではないでしょうか。
 
PTSDにかかることと、精神力の強さは無関係であるということです。
心が「感じるか感じないか」が問題であり、「精神の強靭さとは無関係」なのです。
 
あの米軍の海兵隊員でさえ、戦場ではPTSDにかかる人がいます。
 
しかも、市街戦の訓練はしていても、自衛官に限らず軍隊は老幼婦女子の無残なご遺体の回収の訓練なんかしていません。
現に市街戦を想定した訓練施設には老幼婦女子のご遺体をイメージした人形なんかころがっていません。
また、あったとしても所詮は人形にすぎません。
 
同様のことは警察官や海上保安官、消防官にもいえます。
いわんや、被災地の自治体職員の方はなおのことです。
 
もし、このような作業に当たるのに適任者を強いてあげねばならないとしたら、鉄道での人身事故の際、ご遺体を集める作業をされる方々ぐらいしか頭に浮かびません。それもこの方々にしても、毎日その作業をされているわけではないのですから、今回のような長期間、その任務に当たれるか大いに疑問を感じます。
 
「自衛隊はこういうときのためにある」
「日ごろ、税金で食わせてもらっているんだから文句を言わず働け」
「メンタルがこんなに弱いとは」
 
という意見には、どうしても納得いきません。
 
被災地でご遺体の捜索と収容に当たられる方々がロボットのように神経、感情が存在しない人であれば、このような長期間、耐えられるでしょうが、そんな人がこの世に存在するのでしょうか。
 
また、人の心を狂わすもう一つの問題が「におい」です。
 
いまだ大切な人が見つからない方々のお気持ちを考えると、これだけは書きたくなかったのですが、大震災から50日以上もたっていても未だ瓦礫の下からいまだご遺体が収容される町の様子を想像して下さい。
 
戦場においても大きな戦闘が終了すると、「戦場清掃」が行われます。
「戦場清掃」を一口で言えば、ご遺体の埋葬です。
それは人道的見地のみから行うのではなく、ご遺体が発する「臭気」が生き残った兵士へに与える精神的影響を考慮して行われるのです。
 
被災地ではまだ全ての行方不明者が発見されていません。
 
テレビで親兄弟をなくされた子供さんを見ただけで、私は自分の子供とダブってしまい涙が出てきます。
 
元気に生きようとしている子供さんを見ただけでです。
 
でも行方不明者の捜索、収容作業を行われている方々が対面されるのは、五体満足で元気な人々ではないのです。
 
津波の猛威により無理やり命を奪われた人々の姿なのです。
 
私が特に心配なのは、上記作業に従事されている、地元の人々です。
その土地に居住している自衛官、警察官、消防官、海上保安官にもいえることです。
自衛隊の将校さんは全国転勤がありますが、下士官、兵士の方々は基本的に地元の部隊からの移動は殆どない為、親子二代で同じ部隊で砲兵部隊(特科部隊)では親子で同じ大砲(型式が同じという意味でなく、文字通り同じ大砲)を扱うという他国では考えら得ない報道にふれたことがあります。
 
自分が子供の頃から一緒に遊んだ幼馴染、怒られたりいろんなことを教えてくれた近所の人、自分の子供たちの友人や家族…
 
こういう方々の無残なご遺体を目にして平常でいられるのでしょうか。
 
偶然ですが、昨晩、被災地に住むある友人から電話があり「精神的に限界を超えてしまった同僚への対応」の相談を受けたので、可及的速やかに近くの自衛隊の医務官か被災地支援によそから応援に来た医師のところへ、本人をだましてでもいいから連れて行くことと、間違っても自分たちでカウンセリングしようとしないよう伝えました。
 
知人の臨床心理士によると、現地に入っている医師は阪神淡路大震災の教訓を生かし、メンタル面での治療に使う薬剤を持ち込んでいるそうです。
 
症状によっては、薬で対処できる場合もあります。
 
また、カウンセリングは専門家が行わないと、支援者、被支援者ともに危険な状況に陥ることがあります。
「生兵法は怪我の元」です。
 
彼の町には外部からの医師が来ている以上、そのリスクを犯す必要はありません。
せっかく大地震と津波から助かった命を今、自ら断たせてしまっては、犠牲者に申し訳なさ過ぎます。
 
メンタルが原因の病気は心の弱い人がかかると思っている方が多いようですが、決してそんなことはありません。
メンタルヘルスを軽視してはいけません。
昔から言うじゃないですか。
 
「病は気から」と。
 
心が疲れてしまったら、誰でも健康面に影響がでますし、何度も申し上げますが、そのことと「心の強弱は関係ありません」。
あるとすれば、「感じるか感じないか」ただそれだけです。
 
そうなると、本人は自分から医者に行くということはしないでしょう。
周りに言われて、あるいは連れて行ってあげないといけないと思います。
特に被災地での諸作業に従事されている方はその使命感から、作業から抜け出すことを自ら認めずに、最悪の事態になるまで働き続けるでしょう。
 
もし、このブログをごらんになられている方で被災地の方がいらっしゃいましたら、どうか、皆さんの周囲で働く人達を注意して見守ってあげて下さい。
 
そして、感じることがあれば、医師、カウンセラーのところに連れて行って下さい。
少なくとも、小学校があれば、そこには必ずスクールカウンセラーがいます。
その方に相談していただければ、協力して下さるはずです。
 
また、そうでなければこのブログのコメント欄に「秘密」の設定でご連絡下さい。
東日本大震災による支援活動として臨床心理士の団体が電話でのカウンセリングを行っていますので、そちらの電話番号をお知らせするか、知人の臨床心理士に意見を聞いて、お伝えします。
 
私をはじめ、人の心はそんなに強いものではありませんし、耐えられないのは決して恥ずかしいことではありません。」
 
また、ストレスから心の病に陥った方を何人も知っていますが、その方々はとても精神力が弱い人ではありません。
寧ろ強くて、使命感があるからこそ、そうなるまで自分を責め続け、医師の力を借りずに耐えてきた方です。
どうか、くれぐれもメンタルヘルスを軽視しないで下さい。
 
 
 
 
 
 

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