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西山のこおり

p156 続・ふるさとの伝え語り、昭和52年3月1日発行・二本松市教委編集発行

 明治・大正の頃は、盛夏の候ともなると、菅笠をかぶり、農婦が作業衣をきりりと着て、わらじに脚絆ばきで、氷の入った箱を飛脚のように肩にして、
 「こおり こおり!」
との呼び声で、街中を、岳山の氷と称して売り歩く姿が見られた。
氷室に保存された岳山の氷であったろうが、この氷は現今の氷とは異質なもので、凍雪ともいうべきものであったらしいが、大正の頃には普通の氷を「西山の氷」といって 売り歩いたものだという。

 今の霞ケ城公園内(洗心池の南側)にも、洗心池に張った氷を保存する氷室があった。
 
  大正の末年には人造氷の製造販売が盛んになり、昔のままの氷売りの農婦の姿は、二本松からは消えたが、万年雪を持っている酒田市等には、昭和十年頃でも、こうした炎天下の風物詩が残っていたという。
 
 相生集には(中略)。
 
 古書には、六月一日が、将軍家への氷献上(二本松藩ではない)の日であると書いてあるから、二本松でも、西山の氷は六月一日から売りに歩いたものだろうと古老は語っていた。

(ふるさとの伝え語りの項 終)

福島中央新報掲載記事
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(終)

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