歴史問はず語り

日本史と世界史にまつわる不思議について語る倉西裕子のブログ

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 本日の日本経済新聞夕刊に「古代エジプト女王ミイラか ピラミッドから発見」という見出しで、エジプトの首都カイロ南郊のピラミッドからミイラが発見されて、古王国時代の第六王朝を開いたテティ王の母親のシェシェティ女王のミイラとみられるという報道がありました。

「ピラミッドからはミイラは発見されない」というのが、これまでの常識でした。エジプト考古学最高評議会のザヒ・ハワス氏は、ピラミッドの用途について、以前からミイラを安置したお墓と考えておられたようですので、今回の発見は、ザヒ氏の説にとっては有利な発見となったと言えるでしょう。

発見されたなら、今世紀最大の考古学的成果となるであろうクフ王のお墓につきましても、ザヒ氏は、伝クフ王のピラミッドの王の間から伸びる細い通気坑のような穴の先の2つの金属の取っ手のついた先の部屋が玄室ではないかと推測されています。

その根拠として、ザヒ氏は、ツタンカーメンのミイラの側に置かれてあったカルプスと呼ばれる内蔵を納めた容器にも、通気坑の先の取っ手と非常に似ている2つの金属の取っ手がついていた点を挙げています。

しかし、ミイラ安置説にも、難点がないわけではありません。今回のピラミッドは小規模なもののようです。また被葬者は女性です。三大ピラミッドも含めて大ピラミッドには女性が建てたという伝承を持つものが無いという点も、気にかかるところです。大ピラミッドの用途は、別途、考えなくてはならないのかもしれないのです。

一方、吉村作治氏は、ピラミッドはミイラを収めたお墓ではなく、魂、すなわちバーとカーのための廟であるとお考えのようです。今回の発見によって、ピラミッドがミイラを安置する場合としても使用されていたとなりますと、死生観に関連するバー・カー説は説得力を持つかもしれません。

ちなみに、クフ王のピラミッドの内部構造が、重量軽減の間や大回廊など、かなり複雑である点から、両氏の説の他にも、何らかのエネルギーの発生装置説や音響装置説など百花繚乱、様々な説が唱えられています。

さて、それではピラミッドの用途は何であったのでしょうか。それがはっきりするのは、恐らくはピラミッドの内部構造が正確に把握・分析されたときなのではないでしょうか。わたくしの父(土木工学・構造力学の学者)は、ピラミッドは頂上から解体してゆき、内部構造を突き止めてから、再び建てるべきである、と主張しています。

科学技術の発達した今日では、技術的には、ピラミッドの用途は突き止めることができそうです。エジプト考古学最高評議会のザヒ・ハワス氏がピラミッドの解体を許可してくださればのお話ですが…。

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