《和島・八幡林遺跡周辺の表面採集》
島崎川流域の遺跡を調査するため旧和島村から旧分水町にかけて、遺物の表面採集をしているが、八幡林遺跡周辺の水田地帯で、圃場整備事業が行なわれているのを機会に、同遺跡周辺の遺跡分布を確認するため、表面採集を続けている。
とりあえず、今回、ブルボン和島工場周辺とその沖合いの、小規模な沖積地部分の排水路などを調査。
1)写真に示すように、道路に面した水田から、須恵器を中心にかなりの遺物が出土。黒色土の状況から、道路下にも遺跡が広がっている可能性がある。
2)水田に面した旧国道116によって、遺跡が破壊されている可能性もあるが、須恵器片を中心に採集。116を挟んで反対側の排水路からも須恵器、土師器の破片が微量ながら採集されている。
3)沖合いの沖積地に掘削された排水路部分から、下流部から古墳時代前期の古式土師器、上流部から、須恵器と土師器などの破片が出土。一部確認調査が行なわれたようだが、遺跡を発見できなかったようだ。惜しまれる。
4)水田部分からは、須恵器、土師器片と珠洲焼片が採集された。上部は、吉沢製鉄遺跡と指定されているが、出土状況は、小さな沢から清水が流れており、ジャ籠による土留め工事が行なわれたほど地盤が悪い。特に、先に当ブログで紹介したように、口縁部の外側に黒色の彩色を施した形跡があり、今後の研究課題だ。
|