越後・蒲原平野の歴史と文化

小休止の後も、越後・蒲原平野の歴史と今にこだわり続けます。

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和島の三瀬ケ谷を歩く

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《和島の三瀬ケ谷を歩く》
久し振りに、和島の式内社に比定されている上桐原神社のある山が指呼の間に見える三瀬ケ谷の入り口から、沢が二つに割れているあたりまで、表面採集を行なった。
入り口付近は、以前から須恵器、土師器の破片が採集される遺跡と思われる状況だが、今回も、谷に向かって、右手の揚水機場の敷地や周辺の水田畦などから須恵器、土師器の破片を採集。
また、沢の入り口左手は、上桐原神社の鎮座する山の麓になり、水田の畦や排水路の畦から、須恵器片などを採集できた。
また、低い丘陵の上の畑から、微細な土師器片を採集したが、畑で働いていた農婦が、かつて、門新遺跡の発掘調査に参加したことがあるとかで、そばの畑を指差して、畑の持ち主が、そこから、鏃を拾ったと言っていたという。縄文土器らしい物は採集できなかったが、長岡市の埋蔵文化財担当者が、以前、一帯を表面採集しているとのことで、古代の遺跡「松ノ脇遺跡」に指定している。
なぜか、沢の奥のほうは、段丘が発達していて、遺跡がありそうに見えるが、全く遺物が拾えなかった。農家の比較的若い女性に尋ねたが、残念ながら、小字名などは全く分からなかった。
古老を訪ねて、再度、表面採集してみたい。

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《和島・両高地内の表面採集の遺物の一部を紹介
2枚の写真のうち、上の写真が、吉沢製鉄遺跡とされる位置より、一段下がった水の排水路掘削した道路脇の断面などから採集した遺物です。この最下部から、鞴の羽口も採集しています。下が、吉沢製鉄遺跡とされる位置に近い、排水路掘削の道路側の断面などから採集されています。参考にしてください。

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《長岡市教委埋蔵文化財係からの報告》

6月2日アップの《和島の吉沢製鉄遺跡の近くの圃場整備事業現場で、鞴の羽口片》のブログの内容について、本日3日、長岡市教委埋蔵文化財係から、丁寧なご返事を頂きました。以下に紹介します。

吉沢遺跡は、21年度に確認調査を行っており、現在1枚になっている水田一帯で遺跡が確認されました。
柱穴など遺構が見つかったのはその北側で、丘陵裾部分に当たります。
今回のほ場整備により、この部分が削られるということで昨年本調査しました。
その結果、古代・中世の建物跡が検出されました。
製鉄関連の遺物は鉄滓が1点出土したのみで、製鉄遺構はさらに上部の丘陵斜面にあると思われます。
羽口の発見により、その製鉄遺跡もあることは確実と思います。

なお、昭和40年代の耕地整理による整地土が周辺で確認され、この中からも古代・中世の遺物が散見されました。
この整地土は八幡林遺跡周辺の水田でも確認されています。
本調査を実施した丘陵裾部分の水田は既に削平された状態でしたので、包含層はごく僅かでした。
したがって周辺の整地土から見つかる遺物は、このときのものかもしれません。
                                            以上


報告の通り、確かに、遺物採集の現場は、大きく削平されて、山沿いにある道路の脇を掘削した段面などを見ると、奈良・平安時代の遺物がある生活面は、水田の排水路の路肩よりもかなり高い位置になっていました。
奈良・平安時代の遺物と、中世の遺物は、広範囲に散っているものと思われます。
参考に、遺物の挟まっている地層を撮影した写真をアップします。拡大してみてください。土がかく乱されているようです。ほかの地点では、全くかく乱されない状態で、遺物が採集される部分もありました。

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《和島の吉沢製鉄遺跡の近くの圃場整備事業現場で、鞴の羽口片》

きょう6月2日夕刻、雨の降る前に、長岡市(旧和島村)両高地内、ブルボン和島工場の向かって右の沢で、2度目の表面採集を行なった。

1回目の表面採集の成果については、ブログに紹介済みだが、今回は、添付の地図(再掲)の4の位置から、鞴の羽口の破片が採集された。
鉄滓なども採集しており、確かに、掘削された遺跡周辺の土は鉄分の多い土で、この辺りのいずれかで製鉄が行われていたんだろうと想像させるに十分だった。

吉沢製鉄遺跡の調査結果はどうだったのか、まだ、長岡市の埋蔵文化財係りに問い合わせていないが、今後も注意深く表面採集を続けていく必要性がありそうだ。
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《和島・八幡林遺跡周辺の表面採集》

島崎川流域の遺跡を調査するため旧和島村から旧分水町にかけて、遺物の表面採集をしているが、八幡林遺跡周辺の水田地帯で、圃場整備事業が行なわれているのを機会に、同遺跡周辺の遺跡分布を確認するため、表面採集を続けている。

とりあえず、今回、ブルボン和島工場周辺とその沖合いの、小規模な沖積地部分の排水路などを調査。

1)写真に示すように、道路に面した水田から、須恵器を中心にかなりの遺物が出土。黒色土の状況から、道路下にも遺跡が広がっている可能性がある。
2)水田に面した旧国道116によって、遺跡が破壊されている可能性もあるが、須恵器片を中心に採集。116を挟んで反対側の排水路からも須恵器、土師器の破片が微量ながら採集されている。
3)沖合いの沖積地に掘削された排水路部分から、下流部から古墳時代前期の古式土師器、上流部から、須恵器と土師器などの破片が出土。一部確認調査が行なわれたようだが、遺跡を発見できなかったようだ。惜しまれる。
4)水田部分からは、須恵器、土師器片と珠洲焼片が採集された。上部は、吉沢製鉄遺跡と指定されているが、出土状況は、小さな沢から清水が流れており、ジャ籠による土留め工事が行なわれたほど地盤が悪い。特に、先に当ブログで紹介したように、口縁部の外側に黒色の彩色を施した形跡があり、今後の研究課題だ。


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