森の小窓から

子供はとことん遊ばせましょう

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神様からのお年玉

皆さん明けましておめでとうございます
 
またまた長いことお休みしてしまいました。
 
一日があっという間に過ぎてしまう日々をおくりたくなくて、まわりの
人や家族や友達との時間を大切にしたくてこの田舎暮らしを始めた
私にとってパソコンに向かう時間は魔の時間です。
   
子供のみならず大人もハマるゲームのようにパソコンの中の世界
は魅惑に満ちています。ちょこんと座って電源を入れたら、その後
に時間はまるで夢でも見ていたかのようにあっという間に流れさっ
てしまう。それはどうしても最小限に抑えたいのです。
 
この一年、集落のみんなに協力してもらいこの地に土地を得、農
地除外申請やら農転手続きやらを夫婦二人だけでこつこつ進め
てきました。実に一年の月日がたっぷりとかかりました。
 
移住して日の浅いうちは、なかなか交渉にも応じてもらえなかった
り、価格交渉がうまくいかなかったり、うまくいく寸前に父ちゃんが
癌になって諦めざるを得なくなったり。行動を起こして10年目にし
てやっと最良の場所を”地元住民価格”で手にすることができました。
 
損することや悔しい思いばかりの土地探しでしたが、腐ることなく
前向きに取り組んで来られたのは集落のじいばあたちのお陰です。
私たち以上に必死に土地探しに奔放してくれたり、交渉してくれた
り、落ち込む私ら夫婦を明るい笑顔で励まし続けてくれました。
 
「だってよう、お前らにここにずっとおってもらわな、こっちが困るさ
かなあ。」って、嬉しい殺し文句を言ってくれちゃって…。
 
工務店さんも地元の木だけを使って土地の風土に合った家を設
計してくれて、念願の薪ストーブも設置できます。少ない予算で、
化学製品を使わず環境と体に優しい家を建てるのは至難の業。
それでも知恵を絞って練って下さる姿にまたほろり。
 
国の補正予算で環境と体に良い家を建てるケース(1〜3月着工
限定で全国で70家屋のみ)に、数百万円の助成がつくことにな
りました。トレーサビリティーがしっかり確立された材木店、及び
工務店が手掛ける物件のみでその業者も全国で20数社のみと
いう超限定の施策です。そのためその物件に求められる性能は
半端でなく、我が家などはとてもとても足元には及ばないと思っ
ていました。
 
ところが、どういうわけかすっぽりとその70軒の中に我が家が入
ることとなったらしいのです。癌を患ったのでフラット35でしかロ
ーンの組めない我が家。フラット35はとにかく審査が厳しくて、環
境対策・健康対策をしていないと通りません。でも、それが逆に追
い風となったようです。もともと高めの性能だったのであともう数か
所手を入れれば、助成が受けられるとのこと。自分たちの持ち出
しはゼロのまま、さらに高性能の住宅が建てられフラット35でも
35Sというさらに低い利率のローンが受けられるようになります。
 
お金やモノに全くと言ってよいほど固執しない私たちの所に神様
がくれたお年玉かな?次女が医療過誤で瀕死の状態から命を取
り留めた瞬間から、これからの人生は自分のためより人のため
に生きようと夫婦二人で生きてきたつもりです。なのに蓋を開けた
ら、その数倍もの優しさをもらっていました。
 
山仕事で亡くなった父ちゃんの仲間、人生半ばで子供を3人残し
命を絶たなくてはならなかった友人のご主人、子供が大好きだっ
たのに若くして癌でこの世を去った娘の担任の先生。涙が枯れ
るほど泣いた一年でした。
 
亡くなった方たちの分まで、その死を無駄にしない人生を生きて
いこうと思います。
 
久々に書いたので長くなってしまいました。辛く悲しい出来事ばか
りが続きますが、ひとつの優しさが重なることで大きな大きな力と
なり、どんな力にも負けない強い絆となることを私たちは知ってい
ます。
 
どうかその小さな優しさが世界に広がりますように。そして世界の
隅々に、ささやかでも明るい灯が輝きますように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

おさんぽ

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ここに移住してから10年間、週末の度に子供たちと歩いてきた散歩道

真冬でも期待満々で網と虫取りかごを持って急こう配を勇み足でのぼる

今年中学生になる長女と全く同じスタイルで歩く4歳の末っ子

ゆすら梅の木を見上げ

溝を覗き込み

タンポポに歓声を上げ

石垣の上で一休み

ひよこのおじいちゃんの庭では亡くなったおばちゃんのお地蔵様に手を合わせ

きちんとおばあちゃんに許可を得てから鳥小屋で鳥たちと戯れる

ゴールは集落のてっぺんにあるお寺

娘の声を聞きつけてお寺の奥さんがひょっこり顔を出す

境内のきのこのほだ木まで手をつないで上がって

大きくひらいた立派なきのこをどっさり頂く

最後は本堂にむかって手を合わせ

寺の周りに植えられた四季折々の植物をおもちゃにひと遊び

あっちのじいさん

こっちのばあさん

おちょくられながらてくてく家路を急ぐ

家に着くころには両手いっぱいの自家製野菜やお惣菜

こうして我が家の週末はゆっくりと過ぎてゆく

ささやかな心の交流がそこここにちりばめられた優しい時間

焦らずのんびり、でもしっかり根を張って逞しく生きていってほしい

そう願いながら今日も娘の後ろ姿を見守る

本当の強さ

人が一人この世から突然消えると
残された人間の心は衝撃と喪失感に襲われる

3か月で二度も事故現場で仲間の救出作業をした父ちゃん
一度は心臓マッサージと人工呼吸
二度目は既に息絶えた仲間の体を重機から
引き出そうと懸命に闘った

誰もいない山の中
救急車の到着を待つ間
父ちゃんと仲間は
どんな思いで現場にいたのだろうか

同じようにIターンで移住した家族たちの
心的ショックも大きい
特に小さい子を抱えたお母さんたちの
ショックは想像以上だ

産業カウンセラーの手配を急いでほしいと
直談判した
せめて作業員の話だけでも聞いてあげてほしい

ご遺族の心
仲間の心
家族の心

それぞれしっかり繋ぎとめ
次のステップにしてゆこう

亡くなった日を忘れ去りたい日にせず
忘れない日にしよう
そう仲間たちと誓い合った夜
お父ちゃんがらしくない話を私にした

「K君の写真をシールにして
みんなのトランシーバーに貼ろうと思うんや
俺らの声が届く気がして…。」

危険で給料安くて地味な仕事だけど
山を守りたいという気持ちで集まった仲間たちは
本当に素敵だ

お父ちゃん、良かったなあ
こんな出会いは二度とない
こんな素晴らしい仲間はどこにもいない

悲しみが強さに変わる瞬間を
スローモーションで見た一週間
「33歳で未亡人て、ほんまコントやわあ」と愛娘を
あやしながら笑う奥さんの笑顔に
本当の強さを見た

小さな決心

とてもとても近い方が1歳の愛娘を残しこの世を去った。
父ちゃんの仲間であり私の親友のご主人。

お通夜に娘たちも連れて出かけた。
人々の涙の意味を考えてほしかったから。

思うことはたくさんある
でもここで書くのは控えよう

ただ一つだけ心に決めたことがある
娘の卒業式にはきちんと着物を着ようと

小物もないし、お金もかかるし、面倒だし
そういってスーツを着ると決めていた

彼は愛娘の2歳の誕生日も、入園式も
卒業式も、成人式も見ることはできない

仕事で疲れても乳母車を嬉しそうに押して
のんびり畦道を歩いていたあの姿が忘れられない

子供の晴れの舞台をこの目で見られる幸せを
彼は身をもって教えてくれた

「お父ちゃん、私着物着るわ。」と言ったら
「当たり前や!」と叱られた

小さな決心だけど、嬉しい決心だ
悲しい涙を流して知った
嬉し涙の重さ

ひよこのお母さん

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 4歳になる末っ子には親友がたくさんいる。ほとんどが70歳以上の高齢者だが、中にはニワトリさんもいる。あるおじいさんが飼っているもので、出会ったころには既に体は大人の両手にすっぽりはまるほど成長していた。几帳面で底抜けに優しいおじいさんに飼われている彼らは鳥小屋で生活しているのにもかかわらず実にのびのびとしている。

 初めはおそるおそる眺めていた末っ子だがニワトリたちの天真爛漫な姿にあっという間に恋に落ちた。週末ともなれば「ひよこの所いこ。」といってきかない。まずシゲばあの所で「はっぱちょうだい。」と言ってくず野菜をもらい、それをずるずると引きずりながら急こう配を登る。歩いて歩いて歩いて歩いて。最後のカーブを曲がると一気に駆け出してゆく。「のんのさん先やで!」とかろうじて背中に声をかけうなずく姿を確認したらあとはゆっくり後をおう。

 頑張って介護したおばあちゃんを火事で亡くしたおじいちゃんは、お庭に美しいお地蔵さんを一つこしらえた。おじいちゃんの家に行ったら何をおいてもそのお地蔵さんに手を合わせるのが私らが唯一できる慰めなのだ。

 ふとみればお地蔵さんの前で座って手を合わせる末っ子の後ろ姿をおじいさんがじいーっと見つめている。振り向きざまに「おじいちゃーん!」といって末っ子がその懐に飛び込んでゆく。よしよしと頭をなでられご機嫌さんな笑顔を返すとそのまま一目散に鳥小屋へとダッシュだ。

 驚いたことにニワトリたちと末っ子は完全に心を通わせており、娘の足音を聞きつけるや否や彼らは一斉に娘の所へと突進してくる。寝間と活動の場、二つの部屋を自由に行き来できる構造になっているので娘が寝間のほうから顔を出せば5羽全員で寝間に走り、活動の間に彼女が移動すればまた全員でどどーっと走り寄ってくる。それが面白くて末っ子は小屋の周りをぐるぐる走り回る。すると紐で引っ張られているかのように5羽のニワトリが後を追って小屋の中を延々と走り回るのだ。

 初め小さかったトサカがみるみる大きくなり、ピーピーという鳴き声に少しコッコという声が交りだしたと思ったら、数週間もすれば完全にコッコ、コッコと鳴き出し体もトサカも完全に大人になった。それでも、娘とニワトリの関係はこれっぽっっちも変わることがなく今もなお続いている。

 くちばしが曲がってなかなかえさが食べられないひよこも、他の4羽に負けないくらい立派になった。それがひよこの母として(娘は自分が親だと思っている)嬉しいようで目を細めて見つめている。そんな姿をおじいちゃんはいつも遠くから眺めている。

 いつの間にか細工された小屋の出口の滑り止めはおじいちゃんが娘のためにしてくれたものだ。「のんちゃん滑ったらあかんからな。」小さな声で恥ずかしそうに呟くおじいちゃんが私も大好きだ。控え目で、端から見たらもどかしいほど健気で、それでいてしんの強さを持っている。そんなお年寄りがここにはたくさん住んでいる。限界集落は地味で暗くてしょぼいと思われがちだけれど、それは違う。ドラマ北の国からがあれほど人々の心に深い感動を与えたのはなぜだろう。そう考えれば分かってもらえるのではないだろうか。

 末っ子とおじいちゃんのささやかな交流は私に同じような感動を与えるのだ。

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