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日本仮面文化研究所のブログ
ブログ始めました!
TV2チャンネルの番組で、「皇室の秘宝」として、献上品を取り上げていました。
ここで献上品の意味するものが、「技能者の名誉の行き着くところ」のように扱われているのを見て、ゾッとしました。
日本仮面文化研究所が宮内庁式部職楽部の舞楽面陵王の更新を申し込んだのは、決して名誉の為では無く、日本の仮面文化の権威者として、宮内庁に、恥さらしをしてもらいたくなくて、舞楽面管理の姿勢を正させる為に、確かな舞楽面陵王を供給しよう、ということであって、その意を解さない宮内庁長官の対応には、疑問を感じますので、献上の話は取りやめとし、今後、日本仮面文化研究所のブログでは、取り扱わないことにします。
日本の仮面文化という世界に稀な、貴重な文化に、世界の注目の目が注がれています。
日本の風土と日本人の独特の感性によって育まれた雅楽や能楽は、そこに使われる仮面の力が、大きく作用してこそ、存在すると言っても過言ではありません。
本物の舞楽面、本物の能面だけが持ちうる力を理解しうる人材の育成もしなければ、なりません。

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舞楽面の効果

去る10月24日に東京乃木神社で、雅楽道友会による、管絃祭が行われたことは、ご存知の方も多いと思いますが、この舞楽で、蘇莫者と進宿禿の舞楽面が使われました。
この時使用された仮面は、この管絃祭の企画を聞いて、日本仮面文化研究所が、確かな歴史遺品に基づく仮面を新たに製作して、お貸ししたものです。
結果、好評だったようで、今回四人舞いであったのを、来る2020年の東京オリンピックには、六人舞いでやろうという意気込みが出来た、とのことで、それでは、更に二面の進宿禿が必要ですから、当研究所で二面を追加製作して、昨日、雅楽道友会のメンバーに、お見せしたところです。
日本仮面文化研究所では、雅楽団体が、適正な舞楽面を調達困難で、稚拙な素人作品や、未熟な業者による不良な仮面を使わざるを得ないという実情を、何とか解消して、舞楽の品位を回復していきたいと、考えています。
他の雅楽団体の方々も、このような形で、確かな舞楽面を使うことで、雅楽舞楽の品位を、けがさないように、していただきたいので、このブログを見た人は、知らせ合って、日本仮面文化研究所を、うまく利用して、適正な舞楽面を使用して下さい。
日本仮面文化研究所の所在地や、連絡先は、このブログを以前にさかのぼると、出ています。

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日本仮面文化研究所がせきたてているわけではありませんが、宮内庁式部職楽部内で、舞楽面陵王を、誰かに作らせようとしている、という噂を耳にしました。
意地を張っているのでしょうか?−−−まだ仮面業者が育っていないという警告を無視するのでしょうか?
日本仮面文化研究所が責任を持って、更新のために作り上げて、献上すると申し入れている朝廷型舞楽面陵王(五代目相当)は、初代朝廷型舞楽面陵王をはじめ、三代目までの情報を詳しく技術解析して、良いとこどりをして適用した作品で、耐久性向上の技術も入れて、品位品格も、目一杯高めた作品で、他の作家の誰も追従できない品質の高さと信頼性を持っています。
そして、最も重要な技術は、ツヤ制御で、優れた歴史遺品には、的確に施されて、舞楽の品位を証明してきたものです。
この艶制御の技術は日本仮面文化研究所のブログで、既に公表していますが、現実に作品に適用出来るのは、未だ、日本仮面文化研究所だけであろうと、思われます。
この艶制御を施すべき仮面は、舞楽面陵王に限らず、多種にわたりますので注意が必要です。
この艶制御を施さない稚拙な作品は、舞台をけがす恐れがありますので、使えません。

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先の10月4日の当ブログの末尾に、次回のブログに、7月1日に受け取った宮内庁の返信を公表しようと思うと記しましたが、事務方の文章とはいえ、他人の手紙ですから、公表は良くないので、公表しないことに訂正します。代わりに、その文章の主旨を記しますと、「献上は全国から多く申し込みがあるが断っている」とのことでした。
当研究所としては、宮内庁の事情はどうであれ、舞楽面陵王の更新は不可欠との判断は否定できないので、更新用の舞楽面陵王を受け取っていただくべく、その後、第四便まで手紙を親展で送りましたが、果たして宮内庁長官が目を通してくれたかどうか不明で、何ら応答がありません。誠意ある対応はしないということのようです。
更新すべき時期はとっくに過ぎていて、私たちが出版物で目にするようになった2002年よりずっと前の、ひょっとすると昭和初期には、既に更新しなければならない状況になっていたとさえ推察されます。
宮内庁式部職楽部の舞楽面陵王は、1300年前の初代朝廷型舞楽面陵王から、適正な更新が行われ、歴史遺品から追跡するかぎり、更新され、使用済みとなって神社に奉納されたものも、未だに使用可能の程に、彩色がしっかり残っていますが、4代目に相当する宮内庁のものに限って、彩色が殆ど剥げ落ちています。
この更新は、組織内部に、しっかりした判断をする人材が居て行われた大事業であったと思われますが、今、4代目が、こうも、みすぼらしい姿に落ちぶれるまで、更新がなされずに使われ続けるということは、沈黙のうちに、この組織に、更新の判断をできる者が居ないという恥を、世界に発信している、ということになります。
そこで気になって宮内庁式部職楽部所蔵の、その他の舞楽面を調べますと、明らかに不良仮面が多く、舞楽面とは言えない稚拙な仮面や、根拠のない間違った仮面が使われ、又、還城楽の仮面では、間違った使い方を、公共のTV放映で見せるということを平気でやっていました。−−−思うに、所蔵仮面を総点検して、正しい仮面への更新が必要であり、かつ、楽部員の教育も必要ということに、なるのです。
くしくも、この事実を、当ブログで公表することになりましたが、私は決して、誹謗中傷をしていませんので、誤解の無いように。
ただ思うのは、舞楽という、日本が世界に誇る高尚な文化を、自分たちで汚し、ないがしろにするような、生ぬるい集団に、舞楽の看板を掲げてほしくないではありませんか?
日本仮面文化研究所のこのブログを見続けて下さる方々は、殆どが雅楽舞楽関係者と思いますが、舞楽面を通して見えている現実を、しっかりと受け止めていただきたいのです。舞楽の価値を改めて認識していただくには、歴史事情にも目を向けていただく必要がありますが、また、お一人、お一人が、この高尚な文化に関っているというプライドを持っていただくことで、偽仮面を使って、自分達を卑下することも、なくなるということで、大切な文化を、高いレベルで継承することに繋がります。

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2017年6月に宮内庁長官に、宮内庁式部職楽部の舞楽面陵王の更新の為の代替新品の製作、調整が完了して、献上する旨、手紙第一便を送って以来、2週間経過しても反応が無い事をブログで公表して後、宮内庁長官ではなく、官房総務課の事務方から、献上を拒否する手紙が届きました。その後、第4便まで送って、更新を促しているのですが、約4か月も経過しましたので、日本仮面文化研究所のブログを見てくださっている方々に、経過を説明することに致しました。まず第一便をそのまま公表します。
「拝啓日本仮面文化研究所長の梁取弘美です。先に年賀状にて予約致しました件で、改めてお手紙をさしあげます。宮内庁式部職楽部で使用された舞楽面陵王(江戸時代後半作の朝廷型舞楽面陵王)が、彩色が殆ど剥落して、本来の姿を呈しない状態であることを、出版物(雅楽壱具2002年6月発行)その他の写真で知り、これでは、日本を代表する本物の舞楽と思って見る者に、使用されている仮面の龍体や翼は金色一色であるとか、面本体の目玉は、大きくて黒いものだという誤った認識をされる状況にあることを憂えて、日本仮面文化研究所のブログを通して表明してきた代替新品の製作、調整が完了致しまして献上できる状況になりました。 使者の方に、当研究所まで、足を運んでいただき、実際に、現物や、その他の面を見たうえで、献上品を、お受け取りいただきたいと思いますので、しかるべく、お手配下さるよう、お願いいたします。
これは、皇室への、舞楽面陵王の献上ということですから、本来ならば、身支度を整えて参上するのが道とは思いますが、そのゆとりが全くございません。
日本の仮面文化の頂点にある宮内庁式部職楽部の舞楽面陵王の更新が必要なる時期に当たり、未だ仮面業者が育たず、正しい舞楽面の供給が難しい現状では、宮内庁であっても、不適切な仮面を買わされる心配があるため、当研究所が奉仕するしかない、という使命感あるのみでの特別処置として、ご理解とご承知をいただきたいのです。
献上する決意をしたいきさつや、背景を追伸させていただきますと、にほん仮面文化研究所という看板をかかげ、日本の仮面に関わる、あらゆる事を調査しようと約30年を費やし、日本の仮面文化の根幹となる重大な情報を把握するに至りました。
日本の仮面文化の源となった初代朝廷型舞楽面陵王と、初代藤原型舞楽面陵王の発掘とも言うべき発見と、その立証の過程で、各作品を、製作技術解析することにより、これらの仮面が、非常に高い技術を投入して作られたことを把握し、このことが意味するものは、これら高級な仮面を使用して行われた舞楽のレベルが、いかに高かったかを、示しているということです。
しかし、楽制の改革を経た、その後の時代に於いて、舞楽面を小道具として軽く見るようになると共に、技術レベルの低い仮面へと、レベルダウンした結果として、舞楽の質もレベルダウンした、とは言い切れないでしょうか。
さて、初代朝廷型舞楽面陵王は、紀元735年に帰国した遣唐使の吉備真備のもたらした唐楽の情報をもとに創作されたことが明らかで、これは、聖武天皇の強い意志を大きく反映した、力強い仮面であることを、今も強烈に感じさせます。
この初代朝廷型舞楽面陵王は、明らかに、天平文化の粋を凝らした特徴が出ていて、非常に優れた作品で、その後、数年続きの大旱魃に苦慮なされた醍醐天皇によって、伊勢神宮に、降雨を願うため、竜神と通じると信じられた舞楽面陵王として、幣を添えて、延喜5年(西暦905年)に奉納され、今に至ります。
一方、初代藤原型舞楽面陵王は、紀元752年の東大寺大仏開眼供養会で使用する為に、唐の玄宗皇帝から、光明皇后へと贈られたものである可能性が高いもので、金銅金具を、龍体に多数あしらうという、仏具仕立てを特徴とし、何故か、東大寺ではなく、静岡県の鉄舟寺に所蔵されます。ちなみに、現在東大寺に所蔵される重要文化財の仮面は、正元元年(1259年)に模造されたものです。
初代舞楽面陵王という優れた仮面を、直接見る機会に恵まれ、これらの想像を絶する程の、高品位、高品質にして高価な作品の意味を考えるとき、舞楽面陵王を、いかに大切な仮面と位置付けていたかを、思わされます。
それに対し、現代の継承者として、雅楽、舞楽に関わる人々の、仮面に関する認識の低さを、しばしば見る機会もあって、今や、日本の仮面文化の消滅の危機にあるとさえ、思えるのです。
失礼ながら、宮内庁式部職楽部の方々も、その例外ではないのでは、ないでしょうか。貴重な文化を1300年も受け継いできたのですから、この先の世代へと、胸を張って、これこそが、標準とすべき舞楽面であると、伝達したいものではありませんか。 重ね重ね失礼ながら、楽部で所蔵されている舞楽面の総点検をなさることを希望します。どうか、稚拙な作品や、間違えている作品(例、綾切が能面の小面まがい)は、除外して、正しい仮面に更新なさいますように。
日本の仮面文化の視点で見ての話ですが、使用する仮面の質が、舞楽という芸の質を左右するということを、関係者に留意していただきたいのです。
宮内庁の舞楽は、毎年、年頭の公共放映で拝見することが出来ますが、この年頭の舞楽で使用される仮面が、まるで素人の作のような稚拙なものであったり、仮面の使い方に異常があるのは、実に、みすぼらしい現実です。このようなことは、決して看過すべきことでは、ありません。
平安時代の楽制の改革以後、儀式舞楽として、観客に見せる芸ではなくなったと言われるかも知れませんが、何らかの形で見る人が存在するからには、儀式舞楽であろうとも、芸として成立しなければ、どうでしょうか。
本物の舞楽というものを、本物の舞楽面と共に、改めて、考えていただく必要もございます。
長くなりましたが、心は、舞楽に端を発した、日本の仮面文化というものに、深遠な価値を見出し、このような貴重な文化を、出来れば、健全な形で、次の世代へ伝えたいと思うのです。
彩色剥落した舞楽面陵王も味があると思うのは間違いで、江戸時代の能面師の間違った知識で作ったがゆえの剥落で、いわば不良品なのです。
出来るだけ正しい知識を身につけて、職務に当たっていただきたいと願っています。
日本仮面文化研究所の所在地は、以下の通りです。
千葉県いすみ市山田5264−2
追伸 失礼を承知で、きつい言葉を使いました事、真意をご理解いただきたい。
異例の形での献上をお願いする事を、心苦しく思いますが、心を察していただいて、今後数百年の使用に耐える朝廷型舞楽面陵王ですから、そっと、さりげなく、更新していただきたいものと思っています。
小さな研究所ですが、確かな資料を、歴史遺品の精密レプリカと共に、お見せできますし、優れた能面のレプリカと比較しながら、舞楽面を再認識できるかと思いますので、皆様においでいただくことを、お待ちします(もちろん無料です)
使者の方ばかりでなく、楽部の方々皆さんに、小分けにして来ていただければ、歓迎です。長官様も是非、おいで下さい。お待ちしています。   敬具
次回のブログに、7月1日に受け取った宮内庁の返信を公表しようと思います。

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