にくにくにっくん2009

にっくんおすすめの「おいしいもの」を紹介するブログです。

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はじめに

今週、7月からのドラマ…
必殺仕事人2009の後番組の制作発表がありました。
小泉孝太郎氏による通販トラブルを扱う現代劇だそうです…
6月いっぱいまでとして2009も残りが、多くて5回。
全22話というところでしょうか?

そんな、最終回も近づいた今回第17話ですが、非常に2009の話の中でも、
良い出来だったように感じました。
今回も、あくまでにっくんの私見として書いていきます。
もちろん、未見の方はご注意を!
また、記事はかなりの長文になりそうです。
携帯で記事を読まれる方、特にご注意!

第17話「ゴミ屋敷」での注目は?

にっくんが、今回気になった点をまとめると以下の通りです。

1)現実よりもリアルなテーマ「老人問題」


2)演技と演出による2009キャラクターの確立


3)過去の必殺シリーズへのオマージュ


以上3点のそれぞれのポイントについて、具体的に書いていきます。

1)現実よりもリアルなテーマ「老人問題」について


今回時事ネタとしてゴミ屋敷を前面に出していますが、
本当に描こうとしていたのは、言葉と表現が悪いですが、
「人の老いとその死に方(=生き方)」ではないでしょうか?

現実問題、老々介護で、子どもですら年をとってしまっていて親の面倒を見れない時代であり、ましてや姥捨て山の無い今のご時世、それを担うはずの施設(老人ホーム等)さえも不足し、また、入所までの順番を何年も待たされている状況の中、本当に老人自身が感じている、思っていること…
それが、今回強く描かれていたように思います。

あやめ(演者・加賀まりこ氏)が主水に語るシーンはまさに今の日本の現実、
そして、お年寄りたちが感じている本音…

「死ぬって何だろう?」
「年をとるって何だろう?」
「命の最後の時って?」

ゴミ屋敷に行きついた老女達のセリフも胸に刺さります…

「長生きしすぎた私が悪い…」
「長生きしちゃって、ごめんなさい…」
「どうやったら、死ねますか?」
「子どもは悪くない…」

にっくんは老人介護に携わったことがあるので、まさにこんな思いをされているお年寄りの方たちの言葉を実際に聞いたことがあります。
もちろん、お年寄りの方々のつらい立場や思いに対して、
共感や理解はできるのですが、それに対する慰めや同情の言葉は言えず、
ただ、お年寄りの方たちの話に耳を傾け、手や肩に触れたり、うなずくことしかできませんでした。
正直、戦争を経験し、戦後の日本を築き上げてきた先輩方に対し、慰めや同情の言葉なんて、失礼に当たると思ったんです。

でも、お年寄りは死ぬまで生きなければならない…
老いを、死を、感じつつ、体も不自由になり、頭だってうまく回らなくなってくる…

そして、自分たちのできる役割を見失ったら、後は生ける屍になってしまう…

しかし、そこに生きがいや、やりがいを感じるものがあったら…

そんなお年寄りにとっての死に場所=生きるための理想郷として、
今回の話ではゴミ屋敷が描かれました。

帰る場所も、逃げる場所もないお年寄りたちが守ろうとしたもの…

「誰が逃げるか、ここで死ぬと決めているんだ」
「ここは極楽、外は地獄」「ここで死ぬぞ」

火災が起きた際のバケツリレーならぬ、桶・たらい渡しのシーンでのお年寄りたちのセリフが胸に刺さります。

お年寄りそれぞれが、消化するために手を組み団結する姿は、
役割を得た喜びに満ちています。
例え一夜の夢だとしても…(認知症の表現にもつながる深い場面です)

人は誰でも老います。
でも老いを、死を、真剣に考える方は少ないと思います。
にっくんもそんな一人でした…
でも、死ぬということは、死を迎えるその時まで、生きるということなんですよね。

残された人生をどう生きるか?
あやめの死=生き方(今回はゴミ屋敷に隠されていた金子を使って、お年寄りの生活を守る)を描くことで、
そんな深い部分まで問題提起されていた今回の話でした。
イメージ 1


2)演技と演出による2009キャラクターの確立について


今回は、この2009の集大成ともいえるような、それぞれのキャラクターのポジションといいますか、ようやくキャラクターが確立したといえる回でした。

今回の話の流れとともに、触れていきます。

まずは、ゴミ屋敷に肝試しに出かける匳…
興味のあることには何でも首を突っ込む性格を表していますね。

そして、小五郎と主水…
最終的には主水に煩わしいことを振る姿がいかにも小五郎らしい!

また、興味がわきゴミ屋敷でお年寄りの世話を始める匳は、
無宿人の件といい、弱者に対しての優しさと正義感を持つ面を表現…

主水と顔を合わせた際の驚きは、ただビックリしただけでなく、
主水に対する恐怖というか、一目置いている姿勢を表していて良いですね。

お菊に対し、ゴミの臭いを気にして、座敷に上がらない主水…
お菊も主水に対し、揺れを感じ、胸騒ぎする…
イメージ 3

この二人のただならぬ関係というか、お互いを気にしている部分が良く出ていました。

そんな主水に感じた想い=揺れを正直に小五郎に話すお菊…
イメージ 2

最終的には感情を入れず物事を客観的に判断する小五郎を、
信頼している姿が描かれていますね。
今回のロケ場所も良いです。
イメージ 4

結局は気になって何でも探りを入れてしまうお菊と、
バッタリ出会って(お菊さん招き猫のよう…)
イメージ 5

お菊のために潜入捜査をかってでる涼次…
イメージ 6

「俺が一肌脱ぐでしょう」…笑いました
しかし、2009では涼次は情報屋の役割も兼ねてるんですよね。
すっかり天井裏が板についてしまいましたね。

ゴミ屋敷で張り込んでた主水に対する小五郎の目線も良いです。
表稼業の顔してながら、主水の真意を確かめようとするけれど…
とぼけ気味の主水もなかなか…。

あやめと主水の地下室での会話も、裏稼業を続けてきた二人だからこそ、
語れる部分があり、なかなか見せてくれます。

始末人として、人の死にかかわってきたあやめ…
そんなあやめが、年を重ね、また、老人たちの現実を目の当たりにし、
残された人生に選択したこと…
イメージ 7

「始末人として生きてきた自分に、区切りつけたいんだよ…」

主水に用心棒を依頼する時点で、始末人としての己の腕が落ちていることを示唆し、また、裏稼業らしくないこと=老人を生かすという人助けに、自分のいきがい・やりがいを見出したことを告げる、あやめ…

「八丁堀!あんたもそういう気になること…無いかい?」

それは、老いを感じながら、いつまでも裏稼業を続けられない現実を主水に突き付けます。
イメージ 8

「仕事人はなぁ…銭をもらって恨み晴らすのが本分だ…用心棒や助っ人なんて、筋ちげぇだ…」
主水の出した答えに、
「変わんないねぇ…安心した。あんたはまだ、まだ大丈夫だよ…」
安堵の表情を見せつつ、あやめはもう一度頼みます。
「もし、あたしらに何かあったら…この金で恨み晴らしておくれ…」
昔とは変わってしまったあやめに対し、戸惑いつつも、ゴミ屋敷から逃げるよう諭す主水。
しかし、あやめの決意は変わりません。
イメージ 10

無言でお金を受け取り、うなずく主水…
その胸中はいかがなものだったのでしょう?
もしかしたら、自分も同じ選択をしたんじゃないのか?
いつかは自分もあやめのように、どこかで区切りをつけなきゃならない時が来る…と、あやめの姿に主水自身の姿をだぶらせていたのかもしれません。
流れる助け人の音楽が、より印象的な場面にしていました。

これにより、主水の隠居化は、まだ先のことになりそうですね(笑)

そして、あやめ達が殺され、駆けつける匳。
前日に「仕事人の手は借りない」と追い出した、あやめの決意と真意が匳の心を揺さぶります…

小五郎があやめの亡骸を見つけた際の表情…
イメージ 9

同じ裏稼業に手を染めた者に対しての弔いの感情が、
静かに伝わる良い演技と場面でした…

それにつづく、仕事料を受け取るアジトでのシーン。
ここのところ、それぞれがいがみ合っているような描写が続きましたが、
今回はちょっと変化球…

「それで…奉行所は?」と、小五郎に突っかかった涼次に対して、
「名前を聞いても答えなかった、俺たちも尋ねなかった…悪いかよ?」と
結局はお年寄りたちに何もできなかった、守れなかった匳が語ることにより、
それを聞いた涼次も、視線をそらし、受け入れるという演出が泣かせます…

この場面一つみても、レギュラーそれぞれのセリフや態度にそれぞれの立場やポジションが確立されていることがわかります。
小五郎は同心にもかかわらず、何もできない無力さと、何も変わらない奉行所・お上に対する絶望感を痛感しているのがよくわかりますし、
涼次に至っては、そんなお上や同心への不信感が小五郎との確執を生んでいますし、如月の件、毒小豆の件もあり匳との関係ですら、まだまだ距離があることを示しています。
匳はそんな二人の持つ葛藤や苛立ちを認識しながら、常に弱者=依頼人の気持でいようとしているのが、良くわかりました。
特に、匳は小五郎と最初に対峙した際に、実力ではかなわないことを認識しており、涼次とは同じように感情をむき出しにするため、ぶつかってしまう…という構図がここに表現されています。

今回のような感じでお互いを認め合える場面を示して、
より仲間意識を持つような、関係になっていってほしいもんです。

3)過去の必殺シリーズへのオマージュについて


今回の劇中、必殺好きが、おもわずニヤリとするような映像や音楽の使い方をする場面がありましたね。

それらを紹介しようと、書き出したのですが、
なんと字数5000字を超えてしまいました(笑)

なので、続きは後編に…

ここまで読んで頂きありがとうございましたm(__)m


閉じる コメント(3)

にっくんさん、こんにちは
今回はしっかり観れなかったので私の視聴記事は控えましたが、
私の母親も父親以上に老いが目立ち、朝晩の調理とかを手伝っています。

身につまされる内容ですね、
今までの格好だけ仕事人を真似てた物から、
仕事人たちの心理を表現出来るようになってきてます、

小五郎の鬼の形相はやる気が空回りしてた感があったし、
怖い顔すりゃ良いってもんじゃ無いよって物だったですが、

スタッフがツボを得てきた感じが分かるので、
明らかに番組レベルが上がってきている(笑

番組初期と比べると別物?

2009/5/24(日) 午前 10:38 LEEちゃん♪ 返信する

LEE The 05さま、コメントありがとうございます。

朝晩のお母様のサポート、お疲れ様です。
毎日のことを考えると、本当に頭が下がります。

自分の話で恐縮ですが、
親はずっと変わらないものだと思っていたところがあって、
親の老いをなかなか認めたくないことが、
今でもあり、時々ぶつかることがあります。

他のお年寄りの方たちには出すことのない怒りに似た許せない感情が、
自分の親となると…。

頭では親の老いを理解してても、現実に弱ってる姿や、
泣き言をいうことに対して、感情が高ぶってしまう自分がいるんですよ。

自分が小さい頃の強かったり、しっかりしていた親の姿のイメージを、
そのまま今も持っているから、なおさらどこか許せない、納得できない部分があるんでしょうね。

でも、最近母親と二人だけの生活をするようになり、実感していることがあります。
例え、認めたくなくても、喧嘩しても、結局家族は二人だけなんだと…。
そして…
(以下続きます)

2009/5/24(日) 午後 11:52 にっくん2009 返信する

(コメント続きです)
今ある現実をそのまま受け入れるしかないと…。

母親とあとどれだけ一緒に生活できるかわかりませんが、
喧嘩でも、なんでもできることが、幸せなことなんだと、
一日一日を大事にしていきたいなぁ〜と、
心では思っているんですけれど…

結局また、お互いが小さなことでぶつかったりして…
と、結局堂々めぐりの毎日です(笑)

で、必殺の話ですが(笑)…

おっしゃられるように、時事ネタパロディのようなストーリーが多かった初期の話に比べると、
ここ最近は、表現したいテーマや、伝えたいものが明確になってきていて、
確かにレベルや、制作側のテンションは上がってきていますよね。

しかし、すでに最終回は目の前に迫っていて…
ちょっともったいないかなと思ったりしますが、
ぜひ最終回までの残された中で、このベストな状況を続けていってほしいなぁと願ってます。

次回は小五郎主役のお話…
ぜひ鬼の形相だけじゃない、細かな感情表現する、東山氏の演技に期待したいところです。

2009/5/24(日) 午後 11:56 にっくん2009 返信する

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