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にこにこくんの、のんびりキッチン
あの日と、つながっている今。

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埼玉県志木市のコミュニティFM&ネットTV放送局
「クローバーメディア」のラジオ番組
「大空なんだの四方山話」で、私の投稿した詩が読まれました。
投稿を始めてから59回目です。
月末の日曜日の放送は
リスナーの「文芸投稿」を紹介する回になっています。
今回の4月28日(日)、
平成最後の四方山話のテーマは「風薫る」でした。

タイトル「風薫る四月の頃」

草原に広がる若草の上を
通り抜けてきた春風が
この街に
新しい季節を届けてくれる

風薫る四月の頃
少年たちは始めようとしていた
夏へ漕ぎ出すための
ヨット作りを

絶えず形を変えながら
きらめく波の上を
スキーが滑るように
風をはらませ
進むヨット
少年たちは
セーラーになりたかった

風薫る四月の頃
バレーボールを追いかける少女だち
体育館の中に
響き渡る掛け声
接戦で負けた決勝戦
あの悔しさをバネに
今日も続ける猛練習
みんなの気持ちが
無限のコンビネーションを生み出す

風薫る四月の頃
それぞれの部署に配属される新入社員たち
自分がこれからどうなるのか
怯えてなんかいられない
これまで学んできたことは
果たして仕事に生かされるのか
それがわかるのはもう少し先のこと
今はただひたすらに
会社が求めている自分になろうとしている

風薫る四月の頃
父のオムツを取り替える娘
厳格だった父から
いろんな歴史が抜け落ちていく今を
彼女は心の中で
「第二楽章」と呼んでいる

衰えた大腸を経由して生まれる
排泄物の強烈な臭いの中で
自分はコンダクターだという
空想の中を泳いでいる

コンサートホールの大観衆の中で
タクトを振りながら
交響曲を指揮する自分
喝采は鳴り止まない
喝采は鳴り止まない

ふと気づく
自分には
拍手喝采をしてくれる観客はいない
認知機能の衰えた父が
私に感謝してくれることは
これからもきっとない

それでもかまわない
報われなくても
私は幸せ
愛する父と生きていくのだから

風薫る四月の頃
そんな人たちの間を
春風が通り抜け
次の街へと渡っていく
新しい季節を届けるために


以上です。いろいろと映像を思い浮かべながら書きました。
35分40秒ごろから読まれます。
こちらのURLからファイルをダウンロードしてお聴きください。


なんださん、ちゃいさん、ありがとうございます♪

じゃーねー!(*^▽^*)/

  • 投稿が採用されると嬉しいですね。素敵な詩です。

    そよ風のように生きて

    2019/4/29(月) 午後 8:40

    返信する
  • > まみさん
    ありがとうございます♪まみさんも投稿採用おめでとうございます♪

    にこにこくん

    2019/4/29(月) 午後 10:07

    返信する
  • 顔アイコン

    「風薫る」から「第二楽章」に通り抜けるとは
    予想も出来ませんでした。
    人にお優しいにこにこさんならではの発想だと思いました。

    エステルるか

    2019/4/29(月) 午後 10:57

    返信する
  • > エステルるかさん
    ありがとうございます♪
    はい、意識がはっきりしていて厳格だった頃の父が「第一楽章」なら、過去の記憶が消えていく今の父の状態は「第二楽章」。この詩を書きながら思いついた言葉です。

    にこにこくん

    2019/4/30(火) 午前 8:05

    返信する
  • 顔アイコン

    美しい表現でいらっしゃいます♪

    エステルるか

    2019/4/30(火) 午後 10:41

    返信する
  • > エステルるかさん
    ありがとうございます♪

    にこにこくん

    2019/5/1(水) 午前 7:48

    返信する
  • 顔アイコン

    ご投稿ありがとうございました。
    コメントは、ラジオでもうしあげました。

    ちゃい

    2019/5/2(木) 午前 2:12

    返信する
  • > ちゃいさん
    ありがとうございます。あのお言葉を胸にこれからもがんばります♪

    にこにこくん

    2019/5/2(木) 午前 6:54

    返信する

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