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かなり厳しいペイント環境ですが乗り切りましたww
このペイントでも家業の経験が役立ちます。
先日、ハイエースの引取の時、家業の豆腐屋の経験話をしました。
父親の仕事に仕方に文句を言っていた若い時の事です。
仕事で使うブリキのバケツは5000円以上、長靴は10000円以上しました。
ホームセンターに行くと(この時代は遠くに行かないと無かった)
同じバケツと長靴が1000円以下で購入出来た。
確定申告も、そうした備品の減価償却を一切せず経費をほとんど計上しない父でした。
落とせる経費も落とさないので、税務署が着ても帳簿の書き方の手ほどきする程度でした。
絹ごしを製造する際、豆乳を一定温度に冷ます為に使うバケツは、
取っ手が外れたり底が抜けたりで「父の目つきはだから言っただろと」
朝の忙しい時にバケツのせいで絹ごし製造がパーに成る訳です。
長靴も、濡れた床では滑り耐久性もありません・・・
鉄の窯は豆乳が焦げ付きステンレスにしてからは掃除も楽に成りましたが、
ヒジキの話しを知って驚きました。
鉄の窯でヒジキを煮るから鉄分が豊富なのに、
ステンレスの窯で煮る今のヒジキは鉄分が無いんですって・・・
古い道具は、意味が合って使っていた。
便利さ優先する現代では経験できない事が沢山ありますネ!
何故、豆腐屋の仕事と塗装の仕事に役立つのか?
父はニガリで凝固させる豆腐を好まず、凝固剤で造る仕法です。
ニガリは、豆乳に少しずつ流し込み凝固させるのでサジ加減の調整が容易です。
凝固剤は、かくはんした豆乳に一気に流し込み大きなへらで一瞬に制止させます。
この静止が出来ず少しでも流れてしまうと滑らかな豆腐が出来ません。
豆の浸かり具合、摺り下ろし方、煮る時間、凝固させる時の温度、色々な事を体で感じ
適性の凝固剤をブレンドして投入します。
どれもこれも、私にとっては未知数であり、とてもとても怖くて出来ませんでした。
それを繰り返し、父が他界し店を閉めてから初めて意味が判りました。
ペイント作業をして思うのは、
調色カップのメモリを見ながら配合量を決め、メーカーの指示通りの希釈率なんです。
塗ってみて塩梅が悪ければ調合すると言うやり直しがきく訳です。
1年中豆腐製造を毎日するのと、他の仕事の途中でペイントするのでは仕事の甘さもありますね・・・
今回、何年ぶり? いや10年以上は経験した事のない出来事がありました。
最終クリヤー塗装中に、縮れが出てしまったんです・・・
何日も掛け下地を仕上げ、この最後のクリヤーで終わると大変な事態。
しばらくペイントしたくないと言う気持ちに成ってしまいましたww
ワンオフの大きなブリスターフェンダーの仕上げも尋常ではありませんでしたから
とどめを刺された心境でした。
無事に再塗装も終え安堵。
私が大切にしているのは、失敗を二度としない事。
その失敗も多くの方に知って頂き、参考にしてもらいたい。
それには、記録を残しレビューを書く事なんです。
今晩は、一杯やるか! よりも記録に残す事。
ペインターさんならご存知だと思いますが、赤や黄色は下地が透けます。
発色を出す為に白を塗るなどしてひと手間を加えますよね。
その人手間が仕上げる途中に足を引っ張る問題が起こる事もあります。
艶消し仕上げとの依頼でペイントを進めていたので高密着サフェーサーはノンサンド仕上げなので
そのままブラックを入れましたが、途中で光沢仕上げが良いと言うので光沢塗装を済ませ
ポリッシュすると、サフェーサーの際に入ったブツの出っ張りが削れ
黒地にポツンとサフが顔を差してしまいました。
途中で要望を簡単に聞いてしまった事が裏目に出てしまいました。
下地に明るい色を染める場合は、中研ぎをしっかり済ませないと後で大変です。
調色をしてみると材料費が高騰してしまう色合いと、安価に納める調色方法が有るんです。
メタリックでもシルバーホワイトとグランドメタリックでは、数倍値段が違い
ムラに成りやすい色と成り難い組み合わせもあります。
基本的なオールペイントはドアを閉め色決めし、ドアを開けて小口を塗ります。
このやり方でキャンディーペイントをするとエッジ部の色が重なり濃くなってムラに成ります。
キャンディー塗装を経験されてない方の仕上げ方が多く見受けられます。
このペイントでは、透けやすい赤は注意が必要。
外装と小口の色が合っていなかったり、色が透けるなどで補修塗装の時に振り回されたりします。
オールペイントは、重ねて比べる事は無いので意外と楽ですが、
補修と成ると、元の色に合わせこむ必要があります。
これで、かなり泣かされて着ました。
そうした経験から、密着不良や下地処理は見えないからいい加減で良いのではなく
だからこそ手は抜いてはいけません。
ただ艶が良いかと言う表面上の問題はいくらでも手直しが効きます。
造った豆腐は磨いたり削ったりしても駄目ですよね。
建物も土台がしっかりしてないと傾くのと一緒で、ベースだけは抜いてはいけません。
今回、最終のクリヤーで何故縮れてしまったのか?
ワンオフのFRP製のブリスターフェンダーの面積はかなりありますから磨きがハードです。
出来るだけ肌艶を整えFinishしたかった。
3回目のクリヤーを終え、ブツを出来るだけ取る中研ぎを済ませました。
ややシンナーを多めにフルウェットで決めてしまった事が要因でした。
自己判断では、失敗を繰り返してしまうので関ペに問い合わせました。
中研ぎをした場合、通常のセッティング時間より長く取ってます。
だからこそ安心だと判断した私。
関ペの見解は、そうしたセッティング時間を取った場合、
通常の3倍以上は置かないと駄目だと言う事でした。
軽く35℃を越える酷暑ですので塗装の指触乾燥時間は早いです。
ですが気温が高くても硬化速度は極端には変わらないので
十分にセッティング時間を取る事。
乾燥と硬化は別と考えるとの事。
凄く勉強に成りました。
片側のフェンダーだけでもとんでもない時間が掛かるので
プランを変更しました。
HXクリヤー仕上げからHSクリヤー仕上げに変更する事にしました。
HXもかなり優れたクリヤーなのですが、
HSを選択する理由は、やはり温度。
世界レベルで気温が1℃上がっているそうです。
超ハイエンドなHSは1.5回塗りなので塗装時間がもの凄く少なく済みます。
今回の施工では、捨て吹き3分、本塗り3分だけです。
アッと言う間に完了するのでブツの付着も極めて少ない。
何度か経験しないと怖いはずですが、
1回で艶を整えなければ成りませんので、塗りムラはOUT!
2011年にレジェンドのオールペイントをしてます。
HSクリヤー仕上げの記事があまり残ってませんが、
まるっきり勝手が違うので当初は緊張の連続(今も 汗)でした。
ベースに硬化剤を入れても同じなのかを聞くと、
入れたから、入れないからと言う問題ではなかった。
経験すると分かりますが、トップコートがベースカラーに浸透し同化して硬化します。
経年劣化でクリヤーだけ剥がれると言うトラブルも無いんです。
ハイブリッド塗装は凄い。
ブライトレッドHSベースで調色してますが
このレッドにもHSと入るのは、希釈しても透けにくい設計がされるので
従来よりも塗膜が薄くても決まりが早いので、
透けを心配せず塗る事も可能なんです。
食わず嫌いではなく、色々とチャレンジする事も必要です。
最後に、縮れをオビタルサンダー#180で削ってビックリしたのが
塗膜が強く地のサフが顔を出さなかった事。
しっかり足付けしたのもありますが、かなり優れた塗料と言えるでしょう!
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2019年08月21日
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