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夏休みの間、NGOの事務所で手伝いをするだけのつもりが、難民キャンプに行く決心をして戻ることになるとは全く想像もしない展開になりました。
早速、仕事をしていた予備校の局長に会いました。局長室にいるのは私と局長だけ。緊張した雰囲気になってしまった。予備校に戻る前にどうやって話を切り出そうかいろいろ考えましたが、その場にいると率直に事情を話すしかありません。
「本当に申し訳ありませんが、難民キャンプにボランティアで行きたいので、仕事を辞めさせてください。」と打ち明けました。局長はびっくりしたようでしたが、しばらくして承諾してくれました。
予備校の職員の方たちには申し訳ないですが、それ以上に予備校の生徒たちには本当に申し訳ない。でも、将来やりたいことを選択できる予備校生の姿に刺激されたことも事実です。自分もやりたいことを追いかけたい。
当時、担当クラスの担任業務と授業を受け持っていました。生徒にはとにかく自分の思いを正直に話そう。予備校の職員の方々も真っ先に心配したのは、もちろん私のことではなく予備校生のことでした。
それから数日後の授業の終了間際に、自分が予備校をやめる話を生徒に切り出したときは、教室内がシーンと静まり返ってしまいました。教室に同行していた予備校の職員の方も直立不動です。こちらまで緊張してしまう雰囲気。
みんなの姿を見て自分もやりたいことを追いかけたい、という思いや、覚えたてのルワンダの位置を黒板に書きながら、ルワンダ難民が大量に国外へ逃れていることを説明しました。そしてNGOのボランティアとして、ルワンダ難民への給水プロジェクトに参加するために、タンザニアにある難民キャンプへ行くことになったことを伝えました。
みんなしんみりと私の言うことを聞いています。何とか笑いをとって雰囲気を和ませたいところですが、そんな状況ではありませんでした。中には鼻をすすって泣いている生徒もいます。そんな姿をみるとこちらもぐっ、ときてしまう。真剣に受けとめている生徒の姿に心を打たれました。しかもそこにいた予備校の職員の方までも涙ぐんでいるではないですか。このとき自分は本当に難民キャンプへ行くのだ、という実感が湧いてきました。
私は勝手に予備校を辞めることを打ち明けたわけで、何を言われても仕方のない立場です。授業が終わったあと、生徒たちとはなんとなく気まずい感じがしました。途中でやめることに罪悪感を持っていたからでしょう。
しかし、生徒からは、「がんばってよ」とか「すごいよ」とか言われて、かえって心苦しくなってしまいました。
どきっとしたのは、ある生徒から「難民キャンプから戻ってきたらどうするの?」と聞かれたときです。まだ行ってもいない難民キャンプから戻ってきてからのことなど、もちろん考えたこともありません。「戻ってきてから考えるよ。」それが正直なところでした。
後日、予備校の生徒たちとお別れ会をしました。遅くまで語り合い、楽しい時間を過ごしました。みんなと別れるのはとても寂しい。でもお互い夢に向かって進もうよ!
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難民キャンプでボランティアなんて誰もが出来る事ではありませんよね。 生徒さん達は先生が辞めちゃうのは残念でしたが・・応援する声の方が多かったんでしょうね。どんな状況・活動をするかもはっきりとは分かっていなかったのでしょうが、良く決心しましたね。
2006/6/8(木) 午後 9:52
予備校の生徒は私のことを「先生」と呼ぶ人はあまりいなかったですね。頼りなかったのか、身近だったのか、よくわかりませんが。この決断は、時の流れに身を任せ、、という感じです。
2006/6/9(金) 午前 11:42 [ nim*za*i*a1967 ]