九谷焼百話

吉田屋、宮本屋、松山、明治の名人たち……そして、扱いが難しいですが古九谷。多彩で奥が深い、九谷の魅力を見つめたいと思います。

全体表示

[ リスト ]

古九谷五彩を自分が繰り返し“奇跡の五色”と呼ぶのは、
あの色調にこだわり、話を限定するためです。
祥瑞手(南京手)などの色は含まないで考えています。
以後も、古九谷五彩と書く時は“奇跡の五色”を
指していると思ってください。

五彩というだけなら中国にもあり、
むしろそちらが先輩で、師匠格に当たります。
しかし古九谷五彩とは明らかに違います。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3
(上2点は、画像:東京国立博物館 http://www.tnm.jp/ )

古九谷が誕生した直前から同時代、
いずれも17世紀前半から中盤にかけての
中国(明末清初)の色絵磁器です。
赤も緑も温かく、明るいのが特徴です。

これらと比べると、古九谷五彩は
明らかに色味が変わっています。
深さと透明感、そして強さを志向しています。
単に目先を変えたというより、
新たなコンセプトが打ち出されたと言うべきでしょう。

大きな謎は、中国の五彩と違いのある古九谷五彩が、
色絵技術の伝来とほぼ同時に誕生した、
とされていることです。

通説(古九谷伊万里論)では、1640年代後半に
九州・有田で色絵磁器生産が始まります。
そしてかなりの数の古九谷五彩作品が
「1640〜50年代」の製作とされています。

技術を導入するだけでも大変なはずなのに、どうやって
ほぼ瞬時にオリジナルな美を生み出せたのか、
その説明はあまり聞いたことがありません。

この記事に

閉じる コメント(2)

顔アイコン

古九谷の五彩への探究はやはり不明な部分が多いですね。
青手から五彩へ変化したのか同時に焼かれたのか
短時間でどのように色絵を完成させたのか興味深いですね。
ナイスです。

2017/3/1(水) 午後 10:27 [ ことじ ] 返信する

顔アイコン

ことじさん、ナイスをありがとうございます。
引きつづき考えて行きたいと思います。

2017/3/1(水) 午後 11:11 [ ナインバレーズ ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事