九谷焼百話

吉田屋、宮本屋、松山、明治の名人たち……そして、扱いが難しいですが古九谷。多彩で奥が深い、九谷の魅力を見つめたいと思います。

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よく古九谷の議論の中で(特に伊万里論で)、
祥瑞手と五彩手はごちゃ混ぜに語られますが、
色味ははっきり異なります。

両者はどういう関係にあるのでしょうか。
色が違うだけで同時期に同一のグループが作ったのか、
あるいは祥瑞手が五彩手に変化したのか。

自分は別系統だと考えています。
祥瑞手は最近の伊万里研究で
鍋島の先駆け(初期鍋島の前段階)であることが
わかってきているからです。
佐賀藩が幕府への献上などに使った
特注品の系統ということです。

たしかに祥瑞手は素地も含めて、
手が込んでいて上質です。
明るい色調や赤い描線、染付の併用など、
祥瑞手と鍋島には多くの共通点があります。

イメージ 1
初期鍋島 丸文菱形皿

黄緑に近い緑や丸文の感覚が
祥瑞手と共通しています。
明るさと柔和さを備えた色調は、
17世紀末の盛期鍋島になるとさらに洗練されます。

イメージ 2
盛期鍋島 毘沙門亀甲文皿
[画像2点とも東京国立博物館 http://www.tnm.jp/ ]

祥瑞手→初期鍋島→盛期鍋島の流れは自然で、
五彩手が入り込む必然性は感じられません。
ただ不思議なことに、
“奇跡の五色”が一瞬だけ出現します。

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