九谷焼百話

吉田屋、宮本屋、松山、明治の名人たち……そして、扱いが難しいですが古九谷。多彩で奥が深い、九谷の魅力を見つめたいと思います。

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17世紀半ばの伊万里に「松ヶ谷」と呼ばれる
色絵製品群があります。
付け高台を伴った変形小皿などが中心です。
近年の窯跡発掘で、誕生期の鍋島の一部であることが
明らかになってきています。

イメージ 2


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メトロポリタン美術館に収蔵されている2点です。
見ての通り、濃くて透明感のある緑は
“奇跡の五色”そのものではないでしょうか。
おそらく、紫もそうです。

色が共通していても、松ヶ谷と古九谷は
異なる発想で作っているように思えます。
松ヶ谷は基本的に骨描きも小紋も使わず、
色釉だけで塗り埋めます。
だから古九谷とは雰囲気がかなり異なります。

鍋島の流れの中でも、
突然変異のような存在と言えるでしょう。
前後の時期の祥瑞手や鍋島が
明るく穏やかな雰囲気なのに、
松ヶ谷だけ色が濃くなります。

謎の多いやきものですが、押さえておくべきは
古九谷五彩と同じ色が松ヶ谷の製作時点で開発され、
使われているという事実です。
その時期も明らかになりつつあります。

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松ヶ谷は誕生期の鍋島の説が有力となってきのですね。
独特の器形と色合いですね。
あまり現物を見る事のない貴重な焼きものですね。
ナイスです。

2017/4/8(土) 午後 8:10 [ ことじ ] 返信する

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ことじさん、ナイスをありがとうございます。
すごく特異なやきものだと思います。
日用品として作られていないのは一目瞭然ですね。

2017/4/8(土) 午後 10:44 [ ナインバレーズ ] 返信する

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