いつも一方的な偏向意見だけだったTBS「サンモニ」に異変が起こった。
それは日本エネルギー研究所の吉岡明子さんの登場である。
イスラム国はそもそも身代金が第一の目的ではなくイスラム国の存在が世界中に広く知れ渡ることが目的だった解説した。
また寺島実郎氏のイデオロギーに中東の事実で淡々と反論した。
いつものようにまず寺島実郎氏が尤もらい御宣託を述べる。
1234
寺島実郎
「( 湯川さん殺害は確かにショックだが)こういう時にこそ我々は筋道立てて考え直さなきゃいけない。こういう過激派をどういう風に認識するか。一言言いたいのは、どうしてイスラム国という存在が生まれたのか。
そのポイントだけちょっと振り返ると、アメリカのイラク統治の失敗から、つまりシーア派主導のイラクというものを選挙で作っちゃった。それに対する反発から過激派のスンニ派が出て来て、それが追い詰められてシリアの内乱に応じて国境線を越えて行き交う様になって、国家を名乗ってこうやって揺さぶってきている。その筋道のプロセスで我々が中東と言う地域に大国の横暴と僕は言っておきますけど、100年前の第一次世界大戦後の大英帝国が中東に深く介入して以降、大国が中東の運命を揺さぶって来た。そういう事に対する大きな流れの変化が今起こってきている。で・・・」
関口宏(司会)
「その詳しい話はね、もうちょっと・・・今日は時間をたっぷりとってありますので、また後ほどお伺いしますが、とりあえず大宅さん・・・」
寺島氏の大演説に珍しく関口がストップを掛けた。こんな事は初めてだ。
1234
大宅映子(評論家)
「パリのテロ事件が世界を揺るがしている時に、日本の総理大臣が真っただ中に入って行って、いくら人道的と言っても、向こう側からしたらそうじゃないだろう、軍事力を出せないからお金で済まそうとしていると取られたのだと思う」
中西哲生(スポーツジャーナリスト)
「(省略)」
1234
吉岡明子
「日本はイスラム国の殲滅のために協力していくという姿勢自体はかなりイスラム諸国で歓迎されている。イラク政府はイスラム国の対策のために日本を含む欧米諸国に援助を要請しており、日本の姿勢を評価している。
難しいのは日本は国際社会の責任ある一員としてテロに立ち向かっていくのか、どういう立ち位置に立つのかと。イスラム国は狭いながらも一定の支持者を持っている。なぜかと言うと、欧米社会のやっていることはイスラム社会全般に不正義であるという認識もある。そうした様々な側面を持つ中で、人質を取られている日本が不用意にイスラム国を刺激しない方がごく短期的には得策だというのは事実だ。一筋縄で答えが出るような問題ではない」
寺島
「イスラム国の例のメッセージの中では『日本は十字軍に参加した』と言っている。日本はキリスト対イスラム教、ユダヤ対パレスチナの戦いのどちらかにコミットしなければならない立場ではない。ところが彼等から見た場合、日本の動きはイスラエルのムタニエフというアメリカにとっても悩みの種の右傾化した政権に対してコミットしているのではないかと。中東政策の日本のバランス感覚が問われている」
吉岡氏がイスラムのテロ集団と日本の関係を詳しく解説し、今のところは日本国内でのテロの可能性は低いと言うと・・・
関口宏(司会)
「でも安心ばかりでは いけないでしょう」
と釘を刺す。
吉岡明子
「イスラム国はたまたま捕えたのが日本人だった。日本人は十字軍の一員であるという言い方はいま始まったわけではなく、こういった過激派組織は従来から言ってきたことだ。かれらが列挙するいままでの国の中に日本もあった。特に日本がということより、日本は経済大国として中東で広く知られており、欧米諸国と同じ先進国であるという認識から出たという風に見た方がいい。特に日本が今狙われているとか日本国内で脅威が迫っているという風に必ずしも短絡的に結び付けない方がいいと思う」
日本が十字軍だと言われたのは今回が初めてではないとコメントされて寺島氏が反発した。
寺島
「そうなんだけど、非常に重要なのは逆恨みの構造を引きこむような方向に我々はバランス感覚を失ってはいけない。我々は立ち位置が違うんだということをきちっと語り続け、説明し盡せる国際社会へのアピールが大事だ」
ここではその全文は紹介しないが、吉岡氏は淡々と何の衒(てら)いもなく研究者として中東の現状を説明していた。
それにイデオロギーで対抗しようとした寺島氏の明らかな敗北であった。
そこを岸井成格氏がバックアップする。
岸井成格
「寺島さんのいうように、日本の外交は欧米との付き合いと中東の付き合い方の違いがあった。だけど地球儀俯瞰外交といって米欧との関係を非常に強くして行って、日本の抑止力を強めるのはアジア対策の戦略の基本だった。ここに来て急にそれを中東にも持ち込んでしまった」
結びの言葉として・・・
岸井成格
「いままでの日本の立ち位置は欧米とは違ってイスラム国家(イスラム諸国の間違い?)とかアラブからそういう目で見られてきた。それが本当に欧米と一体になるのか、ということにどう答えていくか非常に大事なことになって来た」
今でも神道と仏教の日本はキリスト教やイスラム教のどちらの立場でもない。
また、テロに対してはキリストもイスラムも関係ない。
特定のイデオロギーで安倍首相の地球儀外交を批判するのは止めた方がいい。
********************************** |