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いま田崎史郎氏の新著「安倍官邸の正体」を読んでいる。
サブタイトルが「国家権力の中枢を解明する 2015年以降の政局の行方と安倍内閣の『本質』を読み解く」とあるから、売れること間違いなし。 その著者が安倍首相の政局を読み解く能力の高さと決断力を正当に評価している。 来年5月頃始まる集団的自衛権の行使容認を具体化する法制の審議に入るが、野党がいくら反対しても「自分は選挙で民意を得た」と言えばおしまいだという。 だから、選挙日前には解散には大義が無いと鐘や太鼓で主張し、自民の大勝に終わると選挙結果は無効だ、民意だと思うなと反日メディアと評論家が必死になって今だに抵抗しているのである。 民主党の海江田万里代表は落選して辞任を表明した。 Ponkoが不思議に思うのは、落選すればタダの人というから、なにもわざわざ辞任を表明しなくても自動的に党首でなくなるのではないかということである。 それはさておき、いくら民主党が解党的出直しを試みても、もはや二度と政権に復帰する可能性はなく、対案を示して与党に反論する能力も胆力もない。 二大政党制を夢見る人にとっては悪夢だが、安倍政権による憲法改正が視野に入ってきたことは慶賀に堪えない。 ニュースの深層(2014/12/23) 恐るべき安倍の政局を動かす力ーー集団的自衛権行使容認の法制化を阻む者なし この1年の政治を振り返ると、安倍政権の勢いは依然として衰えず、首相・安倍晋三一人がすっくと立っている印象だ。 まず、9月3日の内閣改造・自民党役員人事で、ライバルと見られた谷垣禎一を幹事長に、石破茂を地方創生担当相に据え、取り込んだ。 その上で、大方の予想を裏切って、11月に衆院解散を断行し、12月14日投票の総選挙で自民党を圧勝に導いた。アベノミクス等の政策面だけでなく、安倍が政局を動かす力にもっと注目すべきではないか。 政権の推進力得る 衆院解散やアベノミクスについて、今でもさまざまな批判がある。しかし、総選挙で自民党が圧勝したことによって、安倍が信任され、今後の政権運営において、推進力を得たことは間違いない。 とくに影響を与えそうなのが、来年の大きな政治課題である集団的自衛権の行使容認を具体化する安全保障の法制化だ。統一地方選後の5月連休前後に、法案の審議が始まる。 その際、今年7月に憲法解釈変更を閣議決定した時と同じように、「戦争に巻き込まれる。参戦への道」という批判が起こるだろう。その時、安倍はこう言える。「私たちは総選挙で国民の支持をいただきました」と。 年内解散に踏み切った安倍の脳裏には祖父の岸信介の姿があった。岸は1960年1月、訪米し、大統領・アイゼンハワーと新日米安保条約に調印した。その直後、岸は解散を目指したが、自民党幹事長・川島正次郎が賛成せず、果たせなかった。「岸信介証言録」(原彬久編著、中公文庫)にこう書かれている。
「総選挙になれば絶対勝つという確信をもっていました。選挙に勝利して議会に臨んだら、議会がいくら騒いだって、国民が新条約を支持しているではないかということになるんです。……あのとき解散をやっておけば、あんな騒動はなかった」 岸の日米安保条約は、安倍にとって集団的自衛権行使容認の法制化だ。 もう一人、父・晋太郎が師事した元首相・福田赳夫も、幹事長・大平正芳に解散を阻止された。解散していれば、78年11月の自民党総裁選で大平に敗れ、退陣することはなかっただろう。 安倍は今回、10月末にいち早く谷垣に解散する可能性を伝えた。首相経験者である二人の先人の失敗に学び、まず幹事長を取り込んだのである。 このような政局カンを持っている政治家は数少ない。もともとカンが良い官房長官・菅義偉とのコンビは現在の政界において、無敵と言っても過言ではない。 次の解散時期は? 安倍は総選挙圧勝によって、来年9月の自民党総裁選での再選を確実にした。おそらく、無投票再選に近い形になるだろう。そこで、3年の総裁任期を得て、2018年9月まで続く可能性が極めて高い政権になった。 総選挙で選ばれた衆院議員の任期は18年12月13日までだ。つまり、安倍は総裁任期中に解散しなくても済む形を整えた。もちろん、解散してもいい。解散しても良し、しなくてもまた良しという政治状況をつくり上げた。 このために、民主党議員は「16年夏の参院選との同日選があるのではないか」、「いや、17年4月に消費税を10%に引き上げる前、16年暮れか17年1月に解散があるのではないか」ーーといった疑心暗鬼に陥っている。野党が内閣不信任案を提出するなら、安倍はこれ幸いと解散に踏み切る可能性がないわけではない。 これは、政治に緊張感をもたらす。野党はつねに衆院解散・総選挙を警戒して、選挙準備を怠ることができず、国会での攻め口も慎重に考えざるを得ない。 この分だと、「安倍1強体制」が2015年も続きそうだ。(敬称略) 2015年どころか後5年、10年やって欲しいものだ。
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2014年12月23日
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