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党首討論もたびたびテレビメディアで放映され、有権者は各党の主張もそろそろ分かって来たようだ。
それぞれの党首の主張には大きな違いがあり、分かりやすい。 なかでも安倍首相の発言は政権運営を担当している党首であるだけに、具体的な数字を上げて現状と将来の方向を語れるのは強みである。 民主党をのぞく他党は政権運営の経験もなく、空理空論になりやすい。 いやその民主党ですら勝つために過去の失政を忘れて、あるいは忘れた振りをして政権担当党を批判している。 「最後の党首討論」と銘打った昨夜のテレビ朝日「報道ステーション」の一部をざっと文字起こししてご紹介する。 テレ朝「報道ステ」(2014/14/3) アベノミクス "成果と問題点" 冒頭、維新の会の橋下共同代表が発言する。 橋下徹(維新の会共同代表) 「アベノミクスはこれはこれで進めながら、大企業に勤めていない人、株を持ってない人をどう支えるかだ。 海江田さんが財源をきちんと示さずに人への投資というのは無責任だ。 財源は二つある。これまでの政治がやっている景気対策はハチャメチャだ。 公共工事、役所に補助金や基金をばらまく。 こんな無駄な金の使い方をするなら商品券を配った方がいい。 3兆4兆5兆の金があれば、5000万人の人に10万円の商品券を配れる」 (ponkoは大企業にも勤めていないし、株も持っていないから10万円が貰える! しかし、だからと言って維新の会には絶対入れないぞ!) (それはバラマキではないかと司会の古館伊知郎アナが尋ねると・・・) 橋下 「バラマキではない。これは景気対策で、どっちにしても無駄な公共工事をやるくらいなら商品券を配った方がましだ。もうひとつ。公務員の人件費の使い方は25兆円で出鱈目だ」 (過去何十年も公共事業を減らしたために景気が悪くなった。
コンクリートから人への民主党の失政を見ても、公共事業の復活が経済成長には必要だ) 海江田万里(民主党党首) 「行政改革で金を捻出することは、まさに民主党が事業仕分けでやっていたことだ。まだ執行されていない公共事業の費用(予算)が2−3兆円ある。それを使えば手当は出来る。私たちはバラマキというか、クーポン券など考えていない。介護従事者や保育士の賃金を高くする。保育所も増やすというパッケージを考えて投資する」 鳴り物入りの事業仕分けの結果がが散々だったことは忘れてしまったらしい。 安倍晋三(自民党党首) 「子育て支援をちゃんとやらさせて頂きたいと考えています・・・」 と安倍首相が話し始めると・・・ 古館伊知郎アナ 「300億円くらいですかね」 古館アナは物知り顔で話し始めた安倍首相の話の腰を折る。 安倍首相 「ですから、まず具体的に申し上げれば2年間で20万人、5年間で40万人分の保育の受け皿を作る。教育の壁を突破して学童保育30万人分を採用して待機児童という言葉を無くしていく。保育に関わる職員の待遇も改善していく。介護の関係者の待遇も改善していく。認知症対策もしっかりやっていく。 低年金の方々への5千円は5000億円近くかかる。 そもそも三党合意は給租負担のバランスを取って行くための消費増税だった。 アベノミクスの果実をどのような形で国民の皆様に分配をして行くかについては精査をしながら考えて行きたいと思う。 同時に特別会計も17あるのを14、12減らしていく。行政法人も100あるものを80台に減らしていく。基金の見直しと国庫への返還もしっかりやっていく。 同時に大切なことはデフレから脱却して経済を成長させてといけば税収は上振れしていく。それをしっかり社会保障の部分にも回して行きたい」 公明党、民主党、共産党の党首が志位氏が発言を求めて挙手する。 古館伊知郎 「アベノミクスに良いデータがあるのも承知の上で、しかし、一方で実質賃金は16ヵ月連続で下がっているという現実もあります。勿論総雇用者所得で見るという見方もあると思うんですが、その実質賃金がこれだけ落ちているといしうことでヒジョーに苦しい方が多いというその点に対する・・・志位さん」 と共産党の志位委員長を指名する。 我が意を得たりとばかりに、志位氏は大企業の内部留保が323兆円と過去最高だ、2年間で50兆だ、それなのになのに賃金は上がらない、企業が儲かれば好循環が起こるというのは幻想だと長々と演説。 資本家は悪、労働者は搾取されているというマルクス共産主義のイデオロギーが近代資本主義社会のテレビメディアでいまだに堂々と語られているというのは不思議だ。 消費税は撤廃せよの志位氏の主張に対し、古館アナが援護射撃する。 古館 「本来的には、法人税、所得税で儲かってるところからちゃんと取れ!と」 志位 「そういう事なんです!」 古館氏は隣の恵村順一郎(朝日新聞論説委員)にも援護射撃を求める。 恵村氏が正規社員と非正規社員の格差が広がっていると聞き飽きた御託を並べて安倍首相に迫る。 安倍首相 「お答えをする前に、実質賃金については確かに景気の回復局面においてはどうしても経営者も慎重だが、パートや非正規で雇い始めてそれから段々雇用情勢が変わってきて、その中で正規が増えていくということになる思う。 雇用という面では我々(自民党)は100万人の雇用を創った。7月8月9月は前年同期比で正規で10万人増えている。 正規で雇わなければ段々労働力を確保することが難しいという状況を作っていくことが大変大事だと思う。 正規社員の有効求人倍率は東京では過去最高になっている。 直近で見ると、新規求人倍数は正規についてはとうとう1を上回った。 新たに正規の社員になりたいという人に対して、新たに正規の社員を採りたいという人(企業)が1を上回った」 と効果を主張。 正規になりたい非正規社員にはジョブトレーニングをしてその道を用意すること、派遣元には3つの義務を課していること、非正規社員に対してちゃんとした働き方をさせていない企業は厳しく指導して行くと説明。 この後、維新の会の橋下大阪市長が国会議員の給与を減らして低所得者に回せと言い出して、あれを減らせこれを減らせという議論に展開した。 その時、次世代の党の平沼赳夫党首が・・・ 平沼赳夫 「物事をカットするのは大事だ。しかし、それより大事なのは国の収入を増やすという手立てをしなければいけない。その意味ではアベノミクスの第三の矢に具体性が無い。国が資金を用意して疲弊した地方にお金が行くような方策を政府が率先して作っていく方がいい。あれを削れこれを削れと言っていてらきりがない」 その通りだ。 古館 「仰る通りだと思います。成長が大事だといういことも大事だと思います。一方で、平沼さん、次世代の党というくらいですから、次世代の事を考えればですね、1千兆円を超えた国の借金というものを次世代につけ回しのままで我々は死んでくわけにはいかないですよね。そのあたりの兼ね合いは凄く難しいと思うんですよね」 と反撃。 平沼 「財務省はそう言うがスペインやポルトガル、ギリシャ、メキシコと日本は違う。日本は95%以上国内の金で賄っている。外国から借金してない、だから国民の目から見れば借財ではなくて資産だ」 と、利子のつかない資金を用意してメタンハイドレードなどの新エネルギー開発など地域を活性化せよと主張。 平沼氏がNHKの党首討論会でも同様の意見を述べたことはすでにご紹介した。 「1千兆円の日本の借金」を論破された古館アナは「はい、ではここでコマーシャル」と逃げ込んでしまった。 テレビ朝日は自民党の「公正な報道」の要請に聞く耳を持たないようだ。 ********************************** |
2014衆院選挙
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