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一人の声が世界を変えた
1989年12月21日。東ヨーロッパ各国の政権が次々に覆るのを見た独裁者チャウシェスクは、 ルーマニアだけは大丈夫だと考えていた。 自分の基盤が強力であることを示すため、政権を支持する大規模な集会を開いてテレビで全国に流すことを考えた。忠実な党員を中心として市民1万人を集会に動員した。 彼らを前に、チャウシェスクが演説しているとき、群集のなかから叫び声が起きた。
「人殺し」 それを言ったのは、35歳の技師。 拷問・処刑を覚悟して声を上げたのだった。
一瞬、あたりは、しーんと静まりかえった。 技師は、「自分の人生は終わった」と思った。
しかし、その次の瞬間、別の人が「そうだ」と叫び、また「お前は嘘つきだ」という叫び声も上がった。 会場はパニックになった。 これをきっかけに、チャウシェスクを非難する大合唱が起きた。 何が起きたのか理解できず、うつろな目をしたチャウシェスクは演説を中断したまま引っ込んだ。 暴動や革命は技師の勇気ある一言から始まった。 まもなく、チャウシェスク夫妻は即決裁判で銃殺された。 |

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