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第一回 日本の財政問題に関するマスメディアのミスリード(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/18723021.html

第二回 国家の負債を整理する(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/18917330.html

第三回 財政支出拡大を評価する(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/19059102.html

第四回 大転換 前編(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/19258443.html

第五回 大転換 後編(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/19402449.html

六回 節約から成長へ 前編(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/19601620.html

第七回 節約から成長へ 後編(1/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/nisekoannnuburi/19735954.html

三橋貴明の「経済記事にはもうだまされない!」

第八回 金融資産と合成の誤謬(1/3)

2009/07/14 (火) 18:50
 本連載スタート時に最初に掲載した図表である
「日本国家のバランスシート」は、
日本銀行が三ヶ月ごとに発表する「資金循環統計」に基づき作成されている。
(【図1-1 日本国家のバランスシート 2008年12月末日時点】
 イメージ 1 
 上記図1-1「日本国家のバランスシート」は、
2008年12月末に日銀が締めた統計を元に、筆者が作成したものである。

 6月17日、日銀が2008年度末(2009年3月末)時点における、
最新の資金循環統計を公表した。
そのため、筆者は図1-1「日本国家のバランスシート」を
アップデートしなければならなくなったわけだ。

 もちろん筆者は、近いうちにバランスシートのアップデートを
実施する予定である。
実は、日銀の資金循環統計さえあれば、
国家のバランスシートを作成するのに、それほどの時間は必要としない。
慣れてしまえば、ほんの1時間程度で作れてしまうのだ。

 今回は、とりあえずバランスシートにおける
「借方(資産サイド)」項目の一つである、
「家計の金融資産」のみに注目してみたい。
理由は、本件(日銀の資金循環統計)について書かれた新聞記事が、
全て家計の金融資産のみしか取り上げていないためである。

 連載第一回目で解説した通り、
現実の国家経済は「政府」「金融機関」「非金融法人企業(一般企業)」
「家計」「民間非営利団体」の五つの経済主体で成り立っている。
日本国の経済について語る際には、
本来は五つの経済主体全てをクローズアップしなければならない。
だが、なぜか日本のマスメディアは、
国家のバランスシートにおける
「政府の負債」と「家計の金融資産」しか取り上げないのである。

 改めて考えてみると、
政府の「負債のみ」や家計の金融「資産のみ」を
取り上げるマスメディアの姿勢も、これまた大変に奇妙に思える。
なぜならば、日本政府は負債のみならず「資産」も保有しており、
日本の家計のバランスシートには、
きちんと「負債金額」も計上されているためである。

 そういう意味で、日本政府の財政破綻を否定する人
(注:筆者のその一人だが)が、
「日本には家計の金融資産1400兆円があるので、政府は財政破綻しない」
 と語っていたとしたら、
その人もやはり「バランスシートの本質」を理解していないとしか
言いようがないわけである。
裏側に存在している負債を無視し、
「資産が大きいから、大丈夫」などという議論は、なりたつはずがないのだ。

 改めて図1-1「日本国家のバランスシート」を見て欲しいのだが、
家計の資産(金融資産のみで、
不動産などの固定資産は含まれない)は1433.5兆円と、確かに巨額ではある。
しかし、貸方(負債サイド)を見ると、
「家計の負債」も375.4兆円分、きちんと計上されているわけだ。
この負債の存在を無視し、資産の絶対額のみに注目するのは、
政府の負債のみをクローズアップする行為と同様に、
「非バランスシート的」な物の見方としか言いようがないのである。

 また、図1-1のバランスシートの資産サイドには、
「金融機関の資産」2742.7兆円分が計上されている。
そして、負債サイドには、
「金融機関の負債」2762.2兆円が計上されているわけだ。
この負債サイドを無視して、
「日本の金融機関の資産は2700兆円を超えている!」
 と語ったところで、何の意味もない。
なぜならば、金融機関というビジネスの特性上、
巨額な資産と負債を、
それぞれバランスシートの左右に積み上げるのが当たり前だからである。

 例えば、銀行は家計や企業にお金を預けてもらい、
それを企業や政府に融資することで利鞘を稼ぐことが
ビジネスモデルの基本である。
預金残高は銀行にとって「負債」に該当するわけだが、
充分な預金が集まらなければ、そもそも銀行業務は不可能なのである。
 
 さて、それでは今回の資金循環統計発表を受け、
日本のマスメディアが「家計の金融資産」について書いた記事について、
具体的に例を見てみよう。

『家計の金融資産3.7%減、昨年度末1410兆円、5年ぶり低水準。
(2009年6月17日 日本経済新聞)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=8301&NewsItemID=20090617NKE0435&type=2

 日銀が17日発表した2008年度末の資金循環統計(速報)によると、
家計が保有する金融資産残高は前年度末比3・7%減の
1410兆4430億円となった。
03年度末以来5年ぶりの低水準。金融危機が深刻になるなかで、
株価などのリスク資産の価値が大きく目減りした。
ただ最近は株価が回復しており、
金融資産残高の減少には歯止めがかかるとの見方も出ている。

 資金循環は家計や企業、政府部門などの
お金の流れや保有残高を分析する統計。
家計の金融資産は07年度末に比べ、54兆円減少した。
年度ベースでは2年連続減で、6四半期連続で前年同期を下回った。(後略)』

 日経新聞の記事の通り、2008年度末(2009年3月末)における
日本の家計の金融資産は、前年度末比3.7%減の1410.4兆円となった。
同記事では「株価などのリスク資産の価値が大きく目減りした」
「最近は株価が回復しており、金融資産残高の減少には歯止めがかかる」
となっているが、本当だろうか。

 その答えは、2009年10月に公表予定である
「2009年6月末時点」の資金循環統計を見なければ判然としない。
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2009/07/14/006107.php
(2/3に続く)
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2009/07/15/006120.php

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