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実は深刻中国経済 三橋貴明 第3回 中国共産党政府の誤算 中小企業の8割が危機に直面前回、中国人民銀行の「命令」により 融資拡大に乗り出した中国の銀行が暴走し、 株式市場や不動産市場がバブル化していると書いた。その後、 「融資拡大を命じられた中国の銀行が、不良債権化を恐れ、 資金を切実に必要としている中小企業ではなく、 大企業や建設会社に向けた融資を極端に拡大した。 大企業は金融子会社経由で資金を証券市場に流し、結果、 不動産と株式のバブルが再燃している」 という、現在の中国国内経済に関する説明を裏付ける報道が、 次々に出てくるようになった。 まずは、中国の中小企業の状況から見てみたい。 09年6月28日に、中国中央テレビの経済番組「経済反小時」が伝えた、 同国における中小企業の状況は、かなりショッキングなものだった。 中国社会科学院の調査結果によると、 中国に存在する4200万社以上の中小企業のうち、すでに四割が倒産し、 さらに四割が倒産の危機に直面しているという。 同国の中小企業のじつに八割が、 経営危機に陥っている(もしくは倒産)というわけである。 特に、同国の中小企業が経営危機に陥ってしまうのは、 ほとんどのケースが「資金繰り困難」が主因とのことで、 筆者は思わず唸り声を上げてしまった。 中国の銀行が、融資相手を大企業に偏重させている弊害が、 露骨なまでに出ているわけだ。 しかし中国において、 2008年末時点の中小企業の不良債権率が11.6%と、 一割を上回っている事実を考えると、 同国の銀行が中小企業相手の融資に二の足を踏んでいるのも、 無理もない気がする。 中国の銀行の全体的な不良債権率は2%前後であるため、 中小企業への融資が不良債権化する確率は、確かに極端に高い。 じつは、中国の国内銀行が中小企業相手の融資を嫌がっているのは、 何も最近に始まった傾向ではないのである。 2005年7月の時点で、すでに中国銀行業監督管理委員会が、 全国の銀行に対し、 中小企業への融資を優先させるよう通達を出しているのだ。 しかし、同委員会の通達から四年が経過しているにも関わらず、 状況はまったく改善していない。 中国の中小企業は、銀行の貸し渋りに苦しめられている最中に、 世界的な外需縮小局面を迎えてしまったわけである。 これは、なかなかに厳しい経営環境である。 「経済反小時」によると、中国の企業の99%は中小企業とのことである。 中小企業の割合が99%と聞くと、驚かれる方が多いかもしれない。 だが、日本も似たようなもの(中小企業の割合が99%超)なので、 特に中国が目立って中小企業の数が多いというわけでもない。 中国の中小企業は企業数が多いのみならず、 同国のGDPの六割に貢献している国内経済の大黒柱だ。 GDPの六割を稼ぎ出す中小企業のうち、 八割が危機に直面しているというのが、現在の中国経済の姿なのである。 しかも、同国の中小企業が経営危機に陥るケースのほとんどは、 資金繰り面の問題が理由なわけだ。それにも関わらず、同国の銀行は、 「不良債権化する確率が高い(確かに高いようだが)」 という理由で、中小企業への融資に二の足を踏んでいる。 結果、資金繰りが悪化した中小企業は、次々に倒産していく。 企業倒産が増えると、 中国の銀行はますます中小企業への融資に躊躇するようになる。 ものの見事な悪循環になっているわけだ。 中小企業の八割が危機に瀕している国が、 よくもまあ6%を上回る経済成長を達成できる (注:厳密には「発表できる」)ものである。 しかも、 実質的な失業率が日本の二倍近くに達している状況下においてである。 とはいえ、 世界銀行が6月18日に発表した中国のGDP成長率予測を読むと、 何となく納得させられた気分になったのも確かだ。 何しろ世界銀行は、2009年を通した中国の予想成長率7.2%のうち、 6%分が「政府の支出」によるものと予測しているのである。 要するに、中国政府の公共投資拡大が、 2009年における予想経済成長率の八割以上を占めるということである。 逆の言い方をすれば、いまや政府支出以外に、 中国には目ぼしい成長要素は残っていないというわけだ。 同国の中小企業の多くは消費財を生産する製造業で、 標的市場は国内と海外の消費者だ。 特に、世界最大の消費市場であるアメリカの落ち込みは、 中国の中小企業の経営を直撃しているわけである。 世界銀行は、中小企業がバタバタと倒産し、 失業者数が膨れ上がるなかにおいても、 政府支出拡大により、 中国経済が高成長を達成すると予測しているわけだ。 相当に歪んだ経済成長だとは思うが、確かに可能性はゼロではないだろう。http://voiceplus-php.jp/web_serialization/china_economy/003/index02.html |

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旧日本軍が中国や朝鮮におこなった仕打ちを考えれば、日本人は何も言えないような気がする。
2009/7/26(日) 午前 7:47 [ nanking_atrocities ]