|
テクノ音楽です。 Random Techno Music 頼み事は右耳から:「左耳と比べて2倍の効果」の理由 2009年6月25日
サイエンス・テクノロジー ここはイタリア。人いきれでむんむんする騒々しいダンスクラブで、 1人の女性が近寄ってくる。 テクノミュージックに声をかき消されないように、 女性はぴったりと身を寄せて、あなたの耳元で声を張りあげる。 「ねえ、煙草を1本いただけない?」 話しかけられたのが右耳だったら、あなたが煙草を差し出す可能性は、 左耳に声をかけられた場合の2倍になる。 これが、イタリア[アブルッツォ州]の都市ペスカラのクラブで行なわれた 実験で得られた結論だ。 調査員の女性がクラブ客に話しかけたこの実験で、 煙草を差し出したのは、右側から話しかけられた場合は 88人中34人だったのに対して、左側からの場合は88人中17人にとどまったという。 これは、人間の両耳から入る音が脳内で別々に処理されていることを明らかにする、 一連の研究における最新の成果だ。 人は音声入力を右耳で聞きとることを好む傾向があり、 両耳に刺激が与えられると、 右耳に入ってきた音節のほうを優先する傾向があることは、 かねてから指摘されている。 脳科学者は、脳の左半球において右耳の聴覚の流れのほうが 優先されるという仮説を立てている。 脳の左半球は、言語の大部分が処理されている領域だ。 [言語野は大脳皮質の左半球にあることが多いが、右利きの人で数%、 左利きの人で30〜50%程度が、右半球に言語野をもつことが知られている。 電話での効き耳について研究している群馬大学の椎原康史教授によると、 右は約20%、左は30%、両方は50%。 8割の人は、メモを取る関係で左耳で通話を聞く習慣だという] 今回の研究で驚くべきことは、どちらの耳を選ぶかによって、 自然な環境(すなわちこの研究を行なった研究者たちが 「生態学的な環境」と呼ぶ場)にいる被験者たちの行動に、 これほどまでにはっきりとした影響が出るという事実だ。 右耳から話しかけられるほうが鷹揚な気分になれるのはなぜなのだろうか? この実験を実施した、イタリアのG・ダヌンツィオ大学の Daniele Marzoli氏とLuca Tommasi氏によると、 脳は左半球が積極的感情に、 右半球が否定的感情にそれぞれ同調しているらしいという。 右耳に話しかけられると、その言葉は、 頼みを受け入れやすいほうの脳の部分に送られていく。 ストレートに煙草を求める実験のほかに、人々のやりとりを単に観察する実験、 および、どちらかの耳に限定せずに煙草をくれと頼む実験も行なった。 両氏がナイトクラブという場所を選んだのは、大音響の音楽のおかげで、 煙草をもらう役の女性が相手に近づいて、片方の耳にじかに声をかけても、 「奇妙に」思われずにすむからだ。 酔っぱらいがいっぱいの場所での実験は型破りに思えるかもしれないが、 両氏は、実生活の環境で行なう研究は、 きわめて人工的な実験室内で行なわれる心理学研究の偏りを是正する、 価値あるものだととらえている。 「[脳の活動を記録する]イメージング技術が大々的に活用される時代だが、 こういった技術は被験者に重大なストレスをかけ、 自由に行動する場合の神経作用を観察しにくいということは明らかだ。 脳の働きの"生態学的な"観察記録を提供し続けていくことが きわめて重要だということを、最後に述べておきたい」と、 両氏は論文を結んでいる。 参考論文:Side biases in humans (Homo sapiens): three ecological studies on hemispheric asymmetries [日本語版:ガリレオ-小林理子/合原弘子] WIRED NEWS 原文(English)http://wiredvision.jp/news/200906/2009062523.html |
生物学・医学
[ リスト | 詳細 ]
新型インフル、人体内で急速増殖能力変異ウイルス 中国で確認 中国の患者から採取した新型インフルエンザウイルスが、 人の体内で効率よく増殖する能力を獲得していたことが19日わかった。 東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)は 「人での感染が爆発的に広がる恐れがある。動向を監視する必要がある」と、 注意を呼びかけている。 河岡教授によると、この新型ウイルスは上海市の女性患者(22)から 先月31日に採取された。 世界中のウイルスの遺伝情報を集めたデータベースに登録されていたものを、 河岡教授が分析した。 新型ウイルスは、豚と鳥、人のウイルスが混ざり合ってできている。 増殖にかかわる遺伝子は鳥由来で、鳥の体温(42度)で最も効率的に増える。 ところが、上海で見つかったウイルスは、 この遺伝子が1文字分だけ変異して、 人の体温(36度)で、効率的に増殖できるように変化していた。 マウスの実験では、ウイルスのこの部分を変化させると、 増殖力が爆発的に増え、病原性が高まることが分かっている。 (2009年6月20日 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090620-OYT8T00255.htm 更新:05月29日 07:00 東京大医科学研究所の河岡義裕教授は28日、 今回の新型インフルエンザについて、 ウイルスの2種類の遺伝子がわずかに変異すれば、 人体で増殖しやすくなり病原性が強くなる可能性があると指摘した。 今後、2遺伝子が変化しているかどうか監視する必要があるとしている。 今回のウイルスは鳥、人、豚のウイルスが混ざってできており、 人での増殖能力を十分に獲得していない。 「PB1―F2」「PB2」というたんぱく質を作る遺伝子が それぞれ1カ所変異すれば人で増殖しやすくなる可能性があるという。http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt248/20090528AS1G2803J28052009.html 【科学】インフルエンザ 人類脅かし続けるウイルス6月1日8時1分配信 産経新聞20世紀の大流行と近年のヒトへの感染(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000065-san-socihttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000065-san-soci.view-000 20世紀の大流行と近年のヒトへの感染(写真:産経新聞) メキシコに端を発し、日本でも感染が拡大する新型インフルエンザ。 毒性は季節性のインフルエンザと同程度とみられるが、 新型の出現はいつの時代も人類を脅かす。 自力で増殖できないウイルスは、新型への変異を繰り返しながら、 人の免疫機構やワクチンの防御網をかいくぐってきた。 インフルエンザの型の違いや感染・増殖の仕組みのあらましを紹介する。 (中本哲也) イメージでチェックインフルエンザウィルス http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/260693/slideshow/188192/ ■144種類 インフルエンザウイルスは、直径が1万分の1ミリほど。 タンパク質の殻の中に、8本のRNA(リボ核酸)を遺伝子としてもっている。 殻の表面はHA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)という 2種類の突起状のタンパク質で覆われている。 H1N1などのウイルスの型は、突起状タンパク質の違いを示している。 ウイルスが人に感染するときは、 HAが人の細胞表面の糖タンパクに結合して細胞内に入り込む。 一方のNAは、ウイルスが別の細胞に移るときにウイルスと細胞を 切り離す働きを持っている。 人類にとってやっかいなのは、HAとNAがともに変異を起こしやすいことだ。 HAは16種類、NAは9種類が存在するので、 その組み合わせだけで144の型に分けられる。 そのうえ、同じ型のウイルスでもHAやNAを構成するアミノ酸に変異が生じる。 ■いたちごっこ 感染を予防するワクチンや増殖を阻害する抗インフルエンザ薬タミフルは、 ウイルスの型に合わせて作用する。 型が違ったり、HAやNAが新たな変異を起こした場合には効果がなくなるのだ。 たとえば、今回の新型インフルエンザはソ連かぜなどと同じH1N1型だが、 従来のワクチンは効果がなかった。 また、1997年に人への感染が確認された強毒性のH5N1型では、 タミフルが効かない耐性ウイルスが現れている。 致死率が0・1%程度の弱毒性でも、 1000万人が感染すれば死者は1万人に達する。 ウイルスの変異とワクチン、新薬開発のいたちごっこに 終止符を打つことはできないか。 ■複製機構 横浜市立大大学院の朴三用(パク・サンヨン)准教授らは、 遺伝子の複製にかかわるRNAポリメラーゼというタンパク質に着目した。 ウイルスは構造が単純で遺伝子も少ないため、自己増殖の能力を持っていない。 侵入先の細胞のシステムを利用して、遺伝子を複製することで増殖が可能になる。 このときに働くのがRNAポリメラーゼ。 ウイルスが、わずかな遺伝子で生き残るための要ともいえる。 「RNAポリメラーゼは、HAやNAと違ってほとんど変異しない。 ウイルス自身の設計図である遺伝子の複製に直接かかわるため、 特に重要な部分ほど変わらない」と朴さんは説明する。 RNAの働きを阻害すれば、ウイルスの型に左右されずに 遺伝子の複製と増殖を止められる。 朴さんらの研究グループは、 すでに3つの部品から成るRNAポリメラーゼの結合部の構造を解明。 その結晶を宇宙空間で生成するため、 7月からは国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」での実験がスタートする。 |
|
梅雨でも続く感染なぜ 高温多湿関係なし 2009年6月17日 朝刊 中日新聞 愛知県の東海学園大の学生5人に発症が確認されるなど、 新型インフルエンザ感染者の発見が全国で散発的に続いている。 インフルエンザウイルスは従来、「暑さや湿気に弱い」と言われてきた。 東海地方以西が梅雨入りした今月9日以降も、感染が続いているのはなぜだろうか。 厚生労働省によると、発症日別の報告数では、 関西地方で集団感染が確認された5月中旬に続き、6月に再び発症数が増えている。 感染者が出た地域も、5月末には13都府県だったが、 6月に入って長野、三重、岩手県、北海道などに拡大し、 計30都道府県にまで広がった。 インフルエンザウイルスは気温27〜29度、湿度89%の条件下では 1時間しか生存できず、紫外線にも弱い。 また、感染しやすいのは、のどの粘膜が乾燥し、細胞が弱っているときだという。 暑くなっても発症が続く理由について、 京都産業大鳥インフルエンザ研究センター(京都市)の大槻公一教授は、 「従来の季節性インフルエンザは、真冬の病気だと思って、 発症があっても検査しない雰囲気があった。これまでも夏に感染者がいたが、 気づかなかったのではないか」と推測する。 一方、国立感染症研究所感染症情報センター(東京都)の谷口清州第一室長は 「感染拡大を左右するのは、季節の因子だけではない。 ウイルスの性質や人口密度、行動パターンなど、多くの因子に影響を受ける」と話す。 インフルエンザは温帯では冬に流行するが、亜熱帯では雨期に、 熱帯では1年中流行する。日本でも、1957年に流入したアジア風邪は、 6〜8月に最初の流行を見せた。 谷口室長は「暑くなっても発症が続く理由は分からないが、 海外からウイルスが流入しており、 今後も発症が継続するとみた方がいい」と話している。 ◆手洗い入念に 新型インフルエンザの発生地域では ▽人込みをなるべく避ける ▽外出後の手洗いとうがい−といった個人レベルでの予防が重要だ。 感染経路の一つは接触感染。 感染者の鼻水などが付着したつり革やスイッチを、健康な人が触り、 その手で目、鼻、口に触れることで起きる。 世界保健機関(WHO)は、手洗いを習慣づけるとともに、 街中で口や鼻に触るのを控えるよう呼び掛けている。 手洗いの方法については、厚生労働省が 「せっけんを使って15秒以上洗い、流水で流して」と説明する。 せきやくしゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによる 飛沫(ひまつ)感染もある。 飛沫は約2メートル飛ぶとされ、屋内や乗り物の中ではマスク着用が効果的という。http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009061702000153.html?ref=rank 厚労省、改定指針を正式決定 今秋の「第二波」へ備え
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/swine/list/200906/CK2009061902000242.html?ref=related2009年6月19日 新型インフルエンザの国内対応をめぐり厚生労働省は19日、 すべての地域を対象に一般医療機関で感染者を診察し、 軽症者を自宅療養とすることなどを柱とする「改定版運用指針」を正式決定した。 感染者を個人単位で全数把握することをやめ、 集団発生の早期探知を徹底。検疫も大幅縮小する。 今秋にも予想される流行の「第二波」に備え、 患者が増えた場合でも迅速に重症者を発見、 治療するとともに、十分な病床を確保するのが目的。 医療体制やサーベイランス(監視)、 検疫の各項目に分けて対応を見直しており、 今後関係機関の態勢を整え、段階的に実施していく。 新たな運用指針によると、 感染者の広がり度合いに応じた現行の地域分類を廃止。 軽症患者は入院措置を取らず、自宅療養とする。 ぜんそくなど重症化の恐れのある疾患を持つ人には 早い段階で抗インフルエンザ薬を投与するほか、 優先的に遺伝子を調べる詳細(PCR)検査を実施して、 必要に応じて入院治療もする。 サーベイランスについては感染者全数の把握をやめ、 PCR検査は集団発生の恐れがある場合のみに行う。 検疫に関しては、これまで全入国者に記入させていた 健康状態質問票の配布を中止し、有症者に対するPCR検査もしない。 |
|
恐るべしブラックバス 2週間で池の生物3分の1食べる 2009年6月20日7時50分 生態系に悪影響を与える特定外来生物に指定されているブラックバスが、
http://www.asahi.com/science/update/0620/TKY200906200002.html短期間でため池の水生生物を大量に捕食してしまうという調査結果を、 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団(栗原市)と 宮城大食産業学部農村生態工学研究室がまとめた。 水槽ではなく野外でこのようなデータが得られたのは全国でも初という。 それによると、県北のあるため池で昨夏、 堤が崩落して外部の水路からバスが侵入したケースがあった。 侵入から13日後にバスを駆除し、82匹を捕獲。 これらの胃の中から1匹あたり平均3匹の水生生物が出てきたという。 これをもとにバスが13日間に捕食した生物の総数を計算したところ、 タナゴ1687匹、ハゼ科のトウヨシノボリ400匹、エビ類718匹、 アメリカザリガニ267匹の計3072匹と推定。 ため池に生息する生物約9千匹の3分の1が一気に消滅したことがわかった。 同財団の藤本泰文研究員は「バスが短期間侵入しただけで 他の生物を全滅させる恐れがあり、さらに駆除に力を注ぐ必要がある」 と話している。 調査結果は「伊豆沼・内沼研究報告第3号」(500円)で紹介されている。 問い合わせは同財団(0228・33・2216)へ。 毒グモ700匹! 福岡市の公園などで発見 2008.9.12 21:38
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080912/trd0809122149009-n1.htmセアカゴケグモ 福岡市は12日、 同市東区の半径約1キロ内にある公園や学校などで、 有毒のセアカゴケグモ計約700匹を見つけ、駆除したと発表した。 人がかまれるなどの被害報告はないという。 今月10日に東区の「みなと100年公園」で2匹が見つかったことを受け、 市は周辺の香椎浜公園、市営城浜住宅など計7カ所を調査。 排水溝の側面や公園のベンチの裏などで生息を確認した。 セアカゴケグモは特定外来生物で、オーストラリア原産。 今回の調査で数百個の卵も見つかっており、繁殖が進んでいるもよう。 近くにコンテナターミナルがあり、 市は輸入貨物に紛れて入ってきた可能性があるとみている。 かまれると吐き気などの症状が出ることもあり、 大量発生の事例としては、 6月に愛知県愛西市の公園で600匹以上が見つかっている。 増える侵略外来種 多様性保全 人の活動が鍵 2009年6月9日 オオクチバス(ブラックバス)、カミツキガメ、アライグマ…。 もともとその地域にいなかったのに人間の活動で海外から入ってきた 「外来種」が、急速に増えている。 中には生態系や人の暮らしに悪さをする「侵略的外来生物」も。 生物多様性保全のため来年十月、 名古屋市で開かれる生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)に向け、 外来種(生物)問題は重要なテーマになっている。 (栃尾敏) 「日本は外来種大国」。 国立環境研究所環境リスク研究センター・侵入生物研究チームリーダーの 五箇公一さんはそう指摘する。 経済のグローバル化が進み、 食料や原材料の輸入が急拡大して人の交流も活発化。 外来生物が新たにどんどん持ち込まれている。 日本の野外に生息する外来生物は分かっているだけで二千種を超す。 ◆歩くスズメバチ シロツメクサやアメリカザリガニのように定着したものもあるが、 要注意なのは沖縄や奄美大島に持ち込まれたマングースのように 地域の自然環境に悪影響を与える侵略的外来生物だ。 五箇さんが今後、 国内への侵入を心配するのは南米産のヒアリ(ファイアー・アント)。 北米、オーストラリア、マレーシア、中国、台湾にまで進出している。 毒性が強く「歩くスズメバチ」といわれるほど。 刺されると全身が赤く腫れ上がる。 米国では年間約八万人が刺され、百人ぐらいがアレルギー症状で死亡する。 五箇さんは 「日本に侵入すると、原っぱでのお花見ができなくなる恐れがある」 と警鐘を鳴らす。 ◆クワガタ大好き 日本人の特異的性質もある。 「外来のいろいろな生きものを輸入し、飼育する文化がある。 珍しい生きものを飼いたがる習性は世界一」という。 その端的な事例がクワガタムシ。 一九九九年に四十二種類の輸入が許されていたが、 今は七百種以上が輸入可能になっている。年間の輸入個体数は百万匹を超す。 日本産のヒラタクワガタは体長五〜六センチだが、 インドネシアのスマトラオオヒラタクワガタは八センチ、 フィリピンのパラワンオオヒラタクワガタは一〇センチもある。 「日本人は大きいクワガタムシを欲しがる。 大量に輸入するので、日本固有のクワガタムシの存続が脅かされる」と五箇さん。 捨てられた「外国産」が「国産」と交雑すれば 形がよく商品価値の高い雑種が生まれ、侵略は加速する。 こうした侵略的外来生物をうまく管理し、生態系の被害を防ぐため、 二〇〇五年に「外来生物法」が施行。 生態系、人の健康、農林水産業に被害を及ぼすものを「特定外来生物」に指定し、 飼育や栽培、保管、運搬、輸入などを原則禁止している。 環境省外来生物対策室は「施行後、生きている動物の輸入は減っている」が 「付着生物の封じ込めは難しい」と話す。 特定外来生物は「悪者」のイメージだが、農業生産に役立っているものもある。 セイヨウオオマルハナバチ。 作物授粉に使われ、実の詰まった甘くておいしいトマトづくりに活躍する。 許可を受けた生産者が、 ハウスにネットを張って逃がさないようにして利用を続けている。 ◆失われる固有性 五箇さんは「外来生物を生み出すのは人間とその生活様式。 世界のネットワーク化で国、地域の独自性や固有性が急速に失われ、 侵略的外来種の拡大につながっている」と説明。 「生物多様性をはぐくむ里山のような地域固有性、 再利用や再生といった生活様式の維持が大切」と話す。 国連が定めた「国際生物多様性の日」(五月二十二日)の 今年のテーマは「侵略的外来種」。 都内で開かれた記念シンポジウムでも 「問題は外来種そのものでなく、人間活動。地球温暖化、森林破壊、 水質汚染など環境問題は外来種と密接に関係している」と指摘。 データベースの構築・活用など国際連携の大切さが強調された。 <記者のつぶやき> 環境問題イコール二酸化炭素、のイメージが強い。 侵略的外来生物や生物多様性は浸透度が低いが、重要なテーマだ。 経済、暮らし、生態系への影響は大きい。 来年のCOP10が、関心を高めるきっかけになるといい。http://www.chunichi.co.jp/article/technology/science/CK2009060902000127.html 特定外来種に関する法律 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 |
|
12万年前の極小微生物の蘇生に成功 Ker Than for National Geographic News June 18, 2009 12万年もの間氷河の中に閉じ込められていた極小微生物が 蘇生したという研究成果が発表された。 氷の存在する惑星は地球以外にもあるが、 そこで同じように氷に閉じ込められた生物が発見された場合、 今回のように蘇生させることができるかもしれない。 今回蘇生が確認された 紫褐色のバクテリア(学名:Herminiimonas glaciei)は、 グリーンランドの氷河の下、深さ約3キロの位置で発見された。 研究チームがこの古代のバクテリアを 培養液に浸して徐々に水温を上げたところ、 それから1年ほど経過した頃にペトリ皿の中で増殖が始まったという。 アメリカのペンシルバニア州立大学に在籍する今回の研究を率いた ジェニファー・ラブランドカーチェ氏は次のように解説する。 「過去にはチベットで採取された75万年前のバクテリアが蘇生したこともあり、 “Herminiimonas glaciei”が 復活を果たした最古のバクテリアということではない。 しかし、古代の“超極小バクテリア”が蘇生し、 その特徴が細部まで明らかにされたのは今回が初めてのことだ」。 バクテリアの標準サイズよりさらに小さい超極小バクテリアは、 人間が誰しも持っている腸内細菌の1種、 大腸菌の10分の1から50分の1の大きさしかない。 超極小バクテリアの生存能力がほかの微生物より優れているのは、 この小ささが関係しているのかもしれない。 例えば次のような仮説が立てられている。 グリーンランドの氷河には普通のバクテリアが 生活できないほど低栄養の環境があり、 この超極小バクテリアはその中で命を繋いできたのではないか、という説だ。 ラブランドカーチェ氏は次のように話す。 「木星の衛星エウロパにある凍った海や火星の極冠など、 ほかの惑星の氷の中から生物が見つかるとしたら、 この超極小バクテリアのような生物かもしれない。 実際にそれらの惑星に生命が存在していたとしたら、 いつの日かその痕跡が氷の中から発見され、 今回のように培養することもできるかもしれない」。この研究の詳細は、「International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology」誌の6月号に掲載されている。 Photograph by David McLain/NGS
|




