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日本には春夏秋冬があり、物思うには絶好な自然環境 がある。秋には何ぞ物悲しくなったり、冬には 師走があり、思う気が無くてもその気になってつい 越し方を見やったりする。それで、日本には多才な 文化人(びと)が輩出するのであろう。詩人や俳人はきっと季節の 産物なのだろうか。 長く厳しい冬を越えて、やっと訪れた暖かい陽光の中でぱあっと咲いて さっさと散る潔の良い桜を見て、生きとし生けるもの、 歌心も芽生えてくるのであろう。花びらが散るのを見て はらはらと、と表現する。日本語はかくも美しい。 ひるがえって、雨か晴れかしかないこの南方の地に住み着いて 己の日本語がいささか貧しくなっているのを見て深く反省している。 このクソ暑い南国で、さび付いた日本語に油をさそうと無駄な抵抗を 思いついた。 梅雨明けは早とちりなり豪雨来て 浮き草に重ね合わせて命かな 南方に秋は来ずとも雨寒し
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駄句
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