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ひさしぶりに彼女の作品読みました。
角田光代
ストーリーは、
毎日届けられる新聞の三面記事を着想の発端にした平穏な日常が一変する瞬間をとらえた短篇集。
・要塞のようにトタンを積み上げた異様な家に住まう夫婦の秘密「愛の巣」
・気軽に付き合い始めたはずの男に身も心も囚われた女が択んだ最後の手段「ゆうべの花火」
・荒廃する家庭を半ば放棄して家出少年に声をかける主婦の軌跡「彼方の城」
など六篇。
誰もが滑り落ちるかもしれない“もうひとつの”記事の向こう側。
現実の記事から著者が幻視した物語です。
すっごい創造力。
ほんのちょっとした新聞記事からここまでのストーリーに仕上げるとは。
やっぱりすごい。私がこの人を敬愛して止まないのは、
人の醜い、ドロドロした汚い部分を存分に読者に味あわせるところが好き。
男女、恋人、家族、どれもドラマであるようなキレイごとばっかじゃないんだぞって。
今回のもまさに強烈。
読んでいて「うわ〜」とホラー映画並みに目を背けたくなる場面もしばしば。
生々しい。
もしかしたら実際の事件よりもなんじゃないか。
あーいい本読みたい、がーって一気に集中してなにか読みたい、って時、
角田さんはやっぱり裏切らないです。
「森に眠る魚」
めちゃめちゃ楽しみにしています。
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