さくら通信/西岡昌紀

内科医のコラムです。気軽にお立ち寄り下さい。

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                         統合失調症の麻原被告が死刑に




     数年前、以前、某国立大学の精神科教授であった精神科医が、「麻原は、間違い無く
    精神分裂症です」と言ひ切るのを聞いた事が有ります。それに依ると、麻原の言葉には、
    精神分裂症患者に特有の言語的特徴が有り、それは、詐病では決して見られない症状で
    あるのだそうです。内科医である私には、精神科のそうした詳しい症候論は分かりませ
    んが、その極めて高名な、元国立大学医学部教授(精神科)は、そう断言したのです。
    その上で、その高名な精神科医は、「でも、麻原を無罪には出来無いでしょ?」と言っ
    て苦笑されたのですが、結局、麻原は死刑に成る事が確定しました。私個人は、死刑廃
    止論者ではないし、刑法39条撤廃論者ですから、麻原が死刑に成る事について、特別
    の感情は無いのですが、これでいいのでしょうか?



    平成18年9月15日(金)






                                          西岡昌紀(にしおかまさのり)

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昔、インベーダーと言うアメリカのSF映画がありました。
主人公はこの地球が、人間に化けた宇宙人に侵略されかけていることを知っています、その事を関係各省に訴えるのですが、一笑に付されてしまい、孤独なインベータとの戦いが続くというストーリーです。
私はこの主人公に統合失調症の影を浮かべながらこの番組を見ていました。
もしこの主人公が、小学生に化けた宇宙人を殺したら、番組を見ている視聴者は当然の事をしていると思うでしょう。
それは小学生を殺したという重大な犯罪にもかかわらず、視聴者も主人公に感情移入してしまうからですね。
統合失調症の人の幻覚、妄想は本人にとっては事実なんだと言う事、それがこの疾病の怖い所ですね。
ある事件で主治医が「統合失調症の薬を処方していたが、これはその病名をつけなければ保険が通らないからだった、彼は(犯人は)統合失調症ではなかった」と証言した事件がありましたね、
結局犯人は死刑判決をうけ、主治医は嘘の病名で保険請求したにもかかわらず、なんのおとがめもなかったですよね。
なんらかの圧力を感じ、複雑な気持ちになった事を思い出します。

2009/3/2(月) 午後 6:39 [ mm ]


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