さくら通信/西岡昌紀

内科医のコラムです。気軽にお立ち寄り下さい。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

9月1日の悲劇(4)






                              9月1日の悲劇




                                  4




     それ(ドイツのポーランド侵攻)をもたらした物が何であったかを語る前に、一つ考え
    て頂きたい事が有ります。そもそも、この、1939年9月1日のドイツのポーランド侵
    攻は、本当に「第二次世界大戦の始まり」だったのでしょうか?一般に、ドイツがポーラ
    ンドに侵攻した1939年9月1日をもって、ヨーロッパにおける第二次世界大戦の始ま
    りと見なす事が、当然の事として受け入れられて居ます。しかし、本当にそうだったので
    しょうか?ドイツのポーランド侵攻が、ポーランド現代史にとって運命的な、悲劇の日で
    あった事は明らかです。しかし、この日は、本当に「第二次世界大戦の始まり」だったの
    でしょうか?即ち、この日を境に、本当に世界は、或いは世界とまでは言はなくても、ヨ
    ーロッパは、戻る事の出来無い世界大戦に突入したのでしょうか?日本ではこの事が問は
    れませんが、実は、ここに、1939年9月1日と言ふ日の本当の意味を考えるヒントが
    有ると、私は思ふのです。どう言ふ事かと言ふと、1939年9月1日のポーランド侵攻
    は、本当に悲劇的な出来事でしたが、その時点では、それは、ドイツとポーランドの間の
    二国間紛争を超える物ではなかったと言ふ事です。−−9月1日にドイツがポーランドに
    侵攻した時点では、それは、「世界大戦」ではなかったのです。−−ところが、それが、
    全ヨーロッパ規模の大戦争に転化したのは、それから2日後の9月3日に、ポーランドの
    同盟国であったイギリスが、ドイツに事実上の宣戦布告に他成らない最後通牒を送った時
    であった筈なのです。これは、実は、非常に重要な点なのですが、日本では、全くと言っ
    て良い程認識されて居ません。そして、誰もが、この年(1939年)9月1日のドイツ
    によるポーランド侵攻イコール第二次世界大戦の勃発と言ふ図式を、検証もせずに受け入
    れて居ます。しかし、もう一度言ひますが、1939年9月1日にドイツがポーランドに
    侵攻した時、それについての道徳的論議は別として、とにかくそれは、ドイツとポーラン
    ドの間の二国間紛争以上の物ではなかったのです。そして、それを全ヨーロッパ的規模の
    大戦争にしたのは、ドイツではなく、イギリスであった事は、決定的に重要な事だと、私
    は思ふのです。

                                                  (続く)




    核時代61年9月3日(日)

    イギリスがドイツに最後通牒を送った日に







                                           西岡昌紀(にしおかまさのり)

                http://www.melma.com/backnumber_152816_2850583

9月1日の悲劇(3)






                              9月1日の悲劇




                                  3




     しかし、若い頃の私は、この日(1939年9月1日)の意味を全く理解して居ません
    でした。若き日の私は、この日(1939年9月1日)が、ポーランドにとって悲劇的な
    日であったあった事は、もちろん理解して居ましたが、その悲劇をもたらした物が何であ
    ったのかを全く知りませんでした。即ち、私は、かわいそうなポーランドを、領土欲に駆
    られたヒトラーとナチス達が侵略し、それに対して、「民主主義陣営」が立ち上がったの
    がこの日(1939年9月1日)だったのだ、くらいの理解しか持ち合はせて居ませんで
    した。言ひ訳をするなら、それが、戦後、日本人がこの日について抱いて居る理解だった
    からで、私は、そうした平均的日本人の理解以上の知識を何一つ持って居なかったからで
    す。−−しかも私は、歴史学を学んだ者でも何でもありません。−−しかし、その私は、
    30歳を過ぎた1989年、一つの本に出会ひます。そして更に、その翌年であったかも
    知れません。もう一冊、この日が何故来たかを検証した本をそれに続いて読み、それまで
    の自分の理解が、いかに浅はかな物であったかを痛感させられる事と成るのでした。その
    二冊の本とは、アメリカの歴史家デイヴィッド・ホッガン(David・Hoggan)の大著『The 
    Forced War』と、イギリスの歴史家A・J・P・Taylorの『The Origins of the Se−
    cond World War』で、どちらも、一般に、ヨーロッパにおける第二次世界大戦の始まり
    と見なされるこの日(1939年9月1日)の前史を詳細に検証した研究書です。この二冊の
    英語の本を読み、私は、それまでの自分が、この日(1939年9月1日)の悲劇をもたらし
    た物が何であったのか、何も知らなかった事に気付いたのでした。

                                                   (続く)



    核時代61年(平成18年)9月3日(日)









                                           西岡昌紀(にしおかまさのり)
    
                                 http://www.melma.com/backnumber_152816_2850583

全1ページ

[1]


.
nis*i*kama*a*ori
nis*i*kama*a*ori
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

標準グループ

登録されていません

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事