WHAT A TAP OUT!

PRIDEに出会ってから、もう何年になるんでしょうか?

PRIDE

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およそ10ヶ月ぶりの格闘技観戦でしたが、大いに楽しむことができました。



三崎vs秋山ですが、あんな風に、心の底から喜びを爆発させられるような試合を会場で見たのは、実を言うと初めてでした。もう15回は見に行ってるんですけどね。


というのも、自分が気持ちを込めて応援している選手が、ここぞという試合で、いい勝ち方(一本)をして会場を爆発させる、というシーンに、どういうわけか生で遭遇することが今まで一度もなかったんですよ。それが、最後の最後でこうなるとは・・・実に感慨深いものがあります。

もちろん、ミルコがシウバをKOしたシーンや、ショーグンがアローナをKOした時もかなり熱くはなったのですが、「爆発」ではなかったんです。やっぱり、応援している日本人が、大事な試合で一本勝ちする。これがベストだと思うわけですが、これがPRIDEではなかなかない(笑)。五味がアゼレードをKOした時は眼鏡忘れて何にも見えなかったし(笑)。

僕がPRIDEを見始めたときはもう桜庭はキャリアの下り坂にいたし、他の日本人のいい試合もたまたま会場で見ることができなかった。武士道にもう少し早く目をつけてれば良かったのかもしれませんが。

思えば、さいたま新都心からの帰り道は、埼京線の中で落胆していることもしばしばでした。
特にミドル級GPで桜庭がアローナに惨敗し、中村もシウバにボコられたあの日の帰り道は、俺って何のために格闘技見にいってんだろう・・・? そんな気分になって、山手線に乗り換えるのも億劫で、危うく乗り過ごしそうになったものです。


しかし、今回は違いました。これぞ「煽り」Vと言うべき佐藤Dの力作から始まり、会場のブーイングと歓声、そして一度ダウンさせられた選手がKOで奇蹟の大逆転・・・。これ以上のドラマがあるでしょうか?人より長く格闘技を見ている古参でもなんでもない私が、こういう試合に巡り会えたのはとても幸せなことだと思います。




ところが、なんか反則らしいですね(笑)。
まあ、再戦するなりなんなり、ご自由にやってくださいと言う感じです。記録としては無効試合にしてもいいと思います。現実とはそんなものですかね。寂しいですけどしょうがないです。まあ、一瞬だけでもいいものを見れたのだし、いいかなと思ってます。
言ってみれば「幻のノックアウト」って感じですかね。それも悪くないでしょう。


今後を考えると、やっぱり秋山は相当強いなという感じがします。これから勝ちまくるんじゃないでしょうか。ブギョンも強そうですね。ホンマンはデカ過ぎて反則だろ(笑)。強くて当たり前。でもヒョードルはさすがですね。危なげなかった。

そういえば、ヒョードルの試合中、僕が座っていたS席の後方、もしかしたらVIP席かもしれませんが、ロシアからお越しと見られる白人の方々が数名でロシアコールを起こしてました。会場全体に波及することはありませんでしたが、その直後ヒョードルは見事に一本勝ち。僕は後ろを振り向き、ロシアンの皆さんに向かって祝福の拍手を送りました。向こうも気付いてくれたみたいで、こちらに手を振ってくれました。たぶん。なんかこういうときはあったかい気持ちになりますね。




気になる点はと言えば、煽りVが素晴らしかったのに、試合順変更でぐだぐだになってしまったのは痛恨の極みですね。もっといえば、最後の試合はブギョンの勝ちでしょう。最後だからってあんな判定しなくてもいいのにと思いました。さらにさらにもっと言えば、最後のマイクでは巻き舌レニー・ハートさんにもしゃべらせてあげてほしかった。あと、会場はディープなPRIDE残党が集結するのかと思いきや、僕の感想では、一見さんっぽいリアクションが少し見られたような気がします。気のせいかもしれませんが、いくらか招待券が出てたのかもしれません。だとしたら、客層が極端に二極化してたのかも。まあ大晦日ってのもありますからね。




まったくまとまりのない文章で申し訳ありませんが、終りにしますと、とにかく、僕が10代後半から20代前半の、まさに青春真っ只中の日々を捧げた総合格闘技イベント「PRIDE」という運動体は、ここでひとまずその「生命」を終えました。

ブームの頃は、いくらプロレスやキックがみな例外なく全盛期の勢いを失っていったからといって、PRIDEやK−1はそうはなるまい、と根拠もなく思っておりました。というか、頭ではわかってはいたんでしょうが・・・。

「リングスの頃はさ・・・」とか「Uの遺伝子を継ぐファンの一人としてはね」などと昔話にふける人をリアルで、あるいはネット上で見るに付け、その人たちと自分を完全に別物として区別して捉えていました。でも・・・結局僕もそうなってしまうのですね。時代は繰り返す、ってところでしょうか。

いつかまた別の格闘技イベントをきっかけに格闘技にハマった子供が、嘗ての僕と同じように、PRIDEのDVDを見たりしながら「なるほど、格闘技の歴史はこうなってて、そんでもって今があるのか」などと感心したりするのかもしれません。



終りはある日突然やってきました。僕は「これは終りの始まりだ」と思いました。あれから1年半。その「終り」も終わりになってしまいました。通い慣れたさいたまスーパーアリーナを友人と見上げながら、「また此処に来るのはいつになるんだろう・・・あるいは、もうないのかも・・・」と、ちょっとさみしい気分に浸ってしまいました。




たぶん、今後このブログで新たに記事を書くことはもうないと思います。
思い返すと、こんなに続くと思って始めたわけではありませんでした。びっくりです。
榊原さんの講義録をUPした時のカウンターの回り具合は今思い出してもちょっと興奮します。スケールがちっちゃい話ですが。
読みにくくて、しょうもないブログですが、今まで読んで頂いてありがとうございました。


できることなら、いつかまたあの場所で、今度こそ本物の「奇蹟の勝利」を見届けたいものですね。

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遅ればせながら武士道について。PRIDE26以来3年振りに、横浜アリーナに行ってきました。


              ☆

3時45分頃、パンクラチオンのデモンストレーション。
レスリングの福田氏は海外出張だそうで、木口会長がパンクラチオンについてリングでいろいろしゃべった後、現役の学生らによるデモンストレーションが始まりました。

3回決まるとテクニカル一本になる「大技」の実演。一本背負い、飛行機投げ、俵返しなど。
でもこういう技って1試合に3回も決まるもんなんですかね。それってほんとに「大技」なの、
といちゃもんをつけたくなるけどまあいいか。

その後サブミッションを含めたスパーの実演。まずは関節技抜きのスパー。
見た目はレスリングっぽい組み合いから、大技をかます。
で、その後すぐ膠着→ブレイク。大体こういう流れでしたが、実際には大技を決めてからすぐに絞め技を狙ったりとかもあるんでしょう、たぶん。

それにしてもこれって大技さえ防げればあとは全部キャッチレスリングなんじゃ・・・。どうせならキャッチレスリングやアブダビみたいなのが五輪競技になればいいのに、と思うけど、やはりレスリングの要素を取り入れて、レスリングの一スタイルとしてやるということが大前提なのだろう。その方が競技人口も増えるってことかな。でもレスリング勢が勝てるかっていうとこれは疑問。
もちろん、レスリング→パンクラチオン→MMAっていう人材の流れができれば格闘技界にとっては大いに歓迎すべきことだと思います。

最後は跳びつき腕十字で一本。拍手。


             ☆

そしてOP。
始まりから、型にはまってない映像を見て、佐藤大輔ディレクター(もうそういう肩書きじゃないかもしれない)の復活を確信。
「やれんのか」がこだまする中、僕は不覚にもぼーっとしてて立木文彦の復活とかは意識してなくて、
「俺もやる」でやっとこさ気付く。
佐藤Dとしては少しずつ立木復活の期待感を高める演出だったのかもしれないけど気付かなんだ。
それにしてもやっぱ、「ナレーション by 立木文彦」と紹介されるっていうのがほんとにかっこよい。

名前が出る。客が喜ぶ。・・・プロだ。

全選手登場ではダンダンダダンの曲に変更。やっぱり五味の歓声が一番大きくて、次が美濃輪、郷野。
美濃輪人気もだいぶ落ち着いてきちゃったな。

              ☆

三崎和雄vsパウロ・フィリョ

正直、三崎が優勝しちゃったら微妙かなー、とか失礼なことを考えていたけど、いざ会場にいて日本人が出てきたら応援するんだよね。
で、パウロ・フィリョが磐石の強さで一本勝ち。

なんというか、PRIDEしか見てないのにこんなこと言うのもアレなんですが、総合においてグラップル系の強さっていうのはやっぱ恐ろしい。一時はミルコやシウバの強さで打撃全盛とも言われたし、この先もよくわからないけど、ストライカーとグラップラーが戦争やるんだったら後者に付いていくかもしれない。
もちろんテイクダウンできてこその柔術系。やっぱり寝技と打撃の優劣を決めるのはテイクダウンの攻防なんだと再認識。
 

郷野聡寛vsデニス・カーン

郷野の入場はやりすぎたと思う。でもカーンはあんまり気にしてないそぶりだったな。選手の試合前の心境ってのはそういうもんかもしれない。

試合は互いに決定打もなくカーン判定勝ち。郷野はいいタイミングでカウンターを狙う場面もあったけど、有効打はほとんどなし。

ディフェンシヴに行くのが郷野のスタイルだとしても、やっぱり受けに回り過ぎて損をしてんじゃねーのかなと思ってしまう。体格の不利を技術で覆すという考え方があるとしても、なおさら、不利な方こそ攻めていかないと逆転はないだろ、と。後に三崎がカーンを攻めきって勝利しただけに。


○ユン・ドンシクvsムリーロ・ブスタマンチ●
 1RTKO ※ユンの放屁により続行不能


もちろん聞こえませんでしたよ、会場では。
それから、ほんとに放屁したかどうかについては学説に争いがあります。


ブスカペ

ブスカペ、アローナ、ブスタマンチ、アウレリオ・・・。
ああ怖い怖い。どうして柔術系ってのはこんなにねちねちしてて強いんだ。
当初の路線通りにブスカペが五味とやってたら悲惨なことになってたと思う。

菊田早苗

煽りVで「菊田は試合数を制限していることもあり、幻想は膨らむ・・・!」
はっきり言われてるし。

菊田への歓声の大きいこと。ファンに期待されている。
それにしても、菊田のパスガードは一級品、極めきれなさは超一級品。

毎度のことだけどグラバカ勢の試合の時はグラバカ会員の女性たちの声援が会場に鳴り響く訳だが、菊田早苗の試合でそうした光景を見ていると、菊田が試合相手を慎重に選ぶのも無理はないと思わされる。総帥が負けたらジムの看板に傷がつくものね。
言ってみりゃ、

道場破り「私が勝ったらこの道場の看板はいただきましょう」

的な世界がリアルに繰り広げられている。
そうとなれば、思いつくのはマリオ・スペーヒー、ムリーロ・ブスタマンチ、クリスチャーノ・マルセロ、エルビス・シェンブリといった各チームのコーチ役の面々との対決だ。まあ断るだろうけどw

美濃輪vsバートン
美濃輪の試合は楽しい。ほんとにプロレス。今回の五味の試合なんかより美濃輪のプロレスの方がよっぽどお金を払う価値があった。
でも、あのレベルの相手ならちゃんとしたボクシングの技術を学べばノックアウトもイケるんじゃなかろうか。今からでも遅くないと思う。
美濃輪がKO勝ちとかしたら最高に盛り上がるし、美濃輪にとってもファンにとっても新たな美濃輪ワールドになるんじゃないだろうか。

石田光洋vsデビッド・ベルクヘーデン

石田くんは以外と柔術上手いな。川尻もそうだけど、五味の実力を軽く上回ってそう。


青木真也

煽りVでピーポ君登場。いいのかw?それと、青木が警察を辞めた経緯なんかはあまりファンに伝わってなかったのだろうか?反応としては微妙だった気が。というか、このネタを使った佐藤Dはやっぱイイ。


五味隆典vsマーカス・アウレリオ

4月以降、五味は実力でアウレリオに敵わないと思っていた。しかも五味は自分のジムを建てて以降まともな練習相手もいないらしいし。徹底的にアウレリオ対策を練ってきたならまだしも、これでは五味が勝つ姿が想像できない。

そして結果は・・・やっぱり負けた。と思う。
五味が当てたパンチなんてほとんどないし、逆にアウレリオのジャブが何度も五味を捉えてたし、五味はテイクダウンされたし・・・。
五味がやったのはスクートポジションからペチペチ蹴っただけ。ローキックのヒットもアウレリオの方が多かった。
五味も「勝ちに徹してしまった」、榊原社長も「勝つことが最優先だった」って言うけど、そもそも五味の負けじゃないのかこれは。こりゃアレか、シウバvsアローナと並んで二例目の「事実上引き分け防衛」かっ。

まあ、アウレリオがチャンピオンというのも興行的にしょっぱいとは思うが。
とにかくこの先五味は寝技系とどうやるかが問題。もしかしたらマッチメイク的にその辺はプロテクトされるかもわからん。


三崎和雄vsデニス・カーン

この試合をどう評価するかは難しい問題だけど、見てる方としては、途中からそんなことはどうでもよくなってしまった(笑)。
三崎の頑張りを見て、こっちも燃えた。燃やされた。


思えば、三崎の空気の読めなさは、かのダッチ・サイクロンをも凌ぐと言われるほど。
バローニ戦といい、ダンヘン戦といい、「コレ、三崎勝っちゃっていいの?」的な場面で力を発揮してきた。

郷野のようなパフォーマンスもなければ、フィリョやカーンのような無敗の戦歴もない。勝ったり負けたりを繰り返してここまで上ってきた、そんな男が大本命と言われたカーンを追い詰めている。
そう、人気があろうがなかろうが、戦歴が良かろうがまあまあだろうが、リングに上がったら、勝つか負けるかだけ。
むしろ、そんな男でも強ささえあれば輝ける、それが格闘技のいいところではないか。

三崎が勝ったら一度負けた選手が王者になってしまう。ベルトの価値は暴落するかもわからん、今後の展開もややこしくなっちゃう。
気になることはいくらでもあった。

でも、これはもう三崎和雄という男とデニス・カーンという男がただ闘っている、それだけでええじゃないか。つーか、ベルトなんか関係なく、無敗のカーンに勝ったとしたら凄いことじゃないか。
そんな風に思えるほど三崎の頑張りはなんだか気持ちがよかった。

試合中、もし三崎がこの試合に勝っても負けても、これからは素直に応援しよう。
もう空気嫁なんて言わない。今までごめんなさい。頑張れ三崎!と思った。


なんだかんだいって、今回の興行で一番いい試合をしたのは、三崎でした。なんとも気持ちのいい試合でございました。コーナーに上って両腕を突き上げる三崎に、天井からキラキラと紙ふぶきが舞い降りる。それを眺める三崎選手の、とても気持ちがよさそうな、すがすがしい微笑み。いい光景でございました。




で、試合後のマイクアピールでオチが。
「喧嘩では勝った」って・・・喧嘩だったら腕へし折られてるYO!

            ☆

興行は長かったけど、決してはずれ興行ではなく。面白かったです。

PRIDEのアメリカ進出がようやく果たされました。今思えば、一体何年前から言われてたんでしょうか。とにかくPPV見たのでその記事を書きます。

オープニングムービー。かなりかっこいいムービー。フライ高山ってやっぱすげー。


中村和裕vsトラヴィス・ガルブレイス

対戦相手のことはよくわからないけど、中村が打撃で勝利を収めてしまった。
めでたいことはめでたいんだけど、今まで散々中村の打撃をけなしてきただけに・・・(笑)

でもまあ、それ相応の相手に通用するかはまだわからない、ということで。
アメリカで大ブーイングを浴びるかと心配だったけど、しょっぱくならなくて一安心。



西島洋介vsフィル・バローニ

西島いまだ無勝。果たしてPRIDEで「次」の試合があるかどうか・・・。



ダン・ヘンダーソンvsビクトー・ベウフォート

なんというか、普通にレベルが高くて面白い試合、という感じになった。こういう試合が観客にどう受け止められるかは重要なポイントだったと思うし、多くの人が「アメリカのファンってどうなんだろう?」と気になっていたはず。

でも、スイープや関節技の積極的な仕掛けに対し、場合によっては日本以上の盛り上がりがある。もちろん、この試合でもブーイングは多少あったわけだけど(訂正:ブーイングがあったのははジョシュの試合でした。この試合ではありません。すいません。でもまあ、そこそこいい試合なのにブーイングが出てしまったという点で同じかな)、そこまで質の悪い反応ではなかったと思う。あとパウンドに対する反応が強い。



ショーン・オヘアvsバタービーン

この試合で、PRIDEというものが、あるいは総合格闘技というものが誤解されなければいいが。そこが心配。



タカダvsアメリカのファン

休憩後、タカダ登場。高田さんも遂に全米デビュー!
そして、今後おそらく十数年間(ガチ)に渡って語り継がれ、イジられ、ネタにされていくであろう伝説のマイク!


「イッツ、マイ、プレジャー、トゥー、イントロデュース、ユー、トゥー、サムオブ、プライ、ウオリアーズ!」


あの発音と妙な区切り方が、ネイティブにどう聞こえるかはわかりませんが、日本国内でいうところの「カンバンワー」以上のインパクトは残したのではないだろうか?

あまりにもアレな英語に胸がキュンとなった日米のファンも多いことだろう。これからも高田さんの活躍に期待。「タカダのEngrish劇場」が向こうで名物化したらワロス。



パウエル・ナツラvsジョシュ・バーネット

ナツラが強い。ユンさんもそうだけど、柔道エリート出身のファイターが、年齢的にかなり厳しいスタートを強いられながらも、着実に実力を付け始めていると思う。西島の苦戦ぶり(奇しくも3人とも高田道場)と比べるとわかりやすい。

これだけのハードスケジュールをこなすジョシュにとって、ナツラは噛ませ犬以上のものであったはずだ。それでも勝っちゃうから凄い。たぶん練習でスパーでもしようものならひょいひょいタップさせちゃうくらいの実力差はあったかもしれない。ナツラが弱いんじゃなくて、ジョシュが強すぎるのだ。

足首固めを上半身の力だけで極めちゃうのはさすが。



ケビン・ランデルマンvsマウリシオ・ショーグン・フア

ショーグンが寝技で完勝。ランデルマンもよく耐えたけど、足を脇に挟んで背筋で伸ばされたら・・・これ以上ない完璧な膝十字。あれはヤバい。



エメリヤーエンコ・ヒョードルvsマーク・コールマン

煽りVがちょっといい感じ。コールマンの「父」という側面をしっとりと綴る一方で、ヒョードルがヒール(といってもさほど明確ではない)として、「氷の拳」「ロシアンエンペラー」的なイメージで紹介される。

気になったのは、ヒョードルのそういう映像に、敢えて愉快というか軽快というか、なんか華やかな音楽(曲名がわからない)をBGMに使ってたけど、あの「敢えて」の感覚はちゃんと現地で伝わったのだろうか?まあたぶんアメリカの方がそういう感覚は先を言ってるんじゃないかとも思うけど。

というか、煽りVを今回誰が作ったのかがまずわからない。たぶんメイン以外は海外団体でよく見る典型的なやつだったから日本側制作じゃないだろうけど、メインだけは明らかに日本で見たものに近かったし・・・。謎。


試合はコールマンが散々痛めつけられて終了。4点膝がないのが長引いた要因のひとつともいえる。


僕としては、ひたすらタックルで粘る相手には、ヒョードルの方からタックルで倒して、上からパウンドの雨を降らせればもっと効果的だと思う(コールマンは下からは何もできん)のだけど・・・まあヒョードルはスタンドでKOしたかったのかもしれない。


そして試合後、コールマンの愛娘二人がリング上で号泣。思うに、MMAというスポーツを感動的に演出したという面もあるが、これを見て「MMAってなんてヒドいスポーツだ!子供が泣いてるじゃないか!」と思われるリスクの方がデカいのじゃないか。大丈夫なのか。



            *

今大会で改めて思ったのは、PRIDEの入場ゲートのLEDで流れてる映像のかっこよさ。

http://yds-net.jugem.jp/

↑のブログを知って、今年あたりからそこに注目するようになったのですが、なんつーか、いつも入場曲と選手のキャラクターを考慮したうえで、凄くカッコいい映像が流れてる。
まずハズレはないし、それぞれが独創性に溢れている。PPVではあまり映らないから残念だけど、最近は会場では選手の入場ほったらかしでそこばかり見ていたりする。

佐藤DのVも好きだけど、この人の映像もなんというか、でらcoolなのだ。


佐藤Dが煽りVを制作し、立木文彦がナレーションをやり、太田真一郎とケイ・グラント(あとショージ村上<訂正:「村上ショージ」でした笑>)が選手を呼び込み、レニー・ハートさんのコールが流れ、YDS氏が彩るゲートを背に選手が入場・・・フジショック以前のPRIDEの演出は、なんと素晴らしかったんでしょう。ああ現代、ああフジ上層部、うらめしやうらめしや。

・・・と思ったら佐藤Dが復活するという噂が。不明だが。



             *

選手に対する声援もなかなか興味深かった。なぜか中村への声援が大きかったり、ジョシュが以外と普通だったり、ビクトーコールが起こったり。あと、「Fedorコール」も。


日本人だったら「ヒョードル」とか「フェードオ」という名前をどう集団的にコールしていいのかわからないけど、ああいうリズムになるんだね。たぶん日本の会場でやっても誰も参加しないと思うけど。


シウバとかミルコとか吉田とか仮名三文字はやりやすいが、ヒョードル、ジョシュ・バーネット、ノゲイラなどはちょっと無理か。

             *

もちろん、この大会がどう受け止められたかは会場の反応だけではわからない。PRIDEがアメリカに進出する最大の目的はもちろんPPVだろう。


アメリカで4万人入る格闘技向けの会場はあまりないだろうし、逆にPPVの市場はケタ違いだ。

わかりやすい肉弾戦がいいのかとか、アメリカ人をプッシュしていくべきなのかどうかとか、そういう分析もすべてはPPVで見ている人に受け入れられるかを基準に判断されていくだろう。

              *

それにしても、ダンヘンやジョシュへの反応がさほど大きくないのは驚きだ。

そこにはたぶん、海外で活躍するアスリートへの目線の違いがあるのだろう。
日本では、海外で活躍するスポーツ選手といえば皆「日本人の誇りor代表」という扱いだが、アメリカ人にしてみればそんなことは普通に近いことかもしれん。

チケットを買った観客に対して、あるいはPPVを買った視聴者に対して、どれだけのパフォーマンスを見せてくれるのか?彼らはお金を払う価値のある選手か?ということが、よりシビアに審査されているのかもしれない。

あと、ネヴァダ州のアスレチック・コミッションのお偉方へのブーイング、審判団への声援、島田への大声援(笑)など、国の違いってのはほんとに面白い。

それにしてもやはり、アスレチック・コミッションがルールをつまらなくした、と向こうのファンは思っているということだろうか。確かに踏みつけはみんな好きそうだ。

            *

2月もアメリカでやるらしい。なんとまあ積極的な、とも思えるが・・・。

これはまあ、向こうのルールに従う限りアメリカではタイトルマッチもグランプリもできないわけで、谷間の興行(2月と10月)を海外にもっていくというのが、裏を返せばPRIDEにとっての精一杯だということになる。これが今後、どう響くか?

            *

最後に。

この場に「サクラバ」がいないということをちょっと考えたりして終了。
いいことも悪いことも含めて面白かった。

<警告> この記事はいわゆる「素人が語る技術論」です



              *


先日、ディファ有明で行われたパンクラスで、ダニエル・アカーシオが川村亮(ぶっちゃけ誰)に右フックでKO負けを喫しました。
シウバやニンジャなど、本来得意とするはずのスタンドで敗れるCBA勢が増えてます。


別にシュートボクセが嫌いとかそういうわけじゃないんですけど、僕としては「ほうら!だから言ったじゃないか!」という気持ちがします。


というのも、シュートボクセ所属選手の総合の試合におけるボクシング技術があまりにも大雑把で適当で力任せである点が、前から気になって仕方なかったので。もっとまともなボクシングの技術を取り入れたほうがいいのに、と思っていました。


(それについて前に書いた記事のリンクを貼ろうと思ったが、過去記事を読み返しているうちに自分の記事の痛さがどんどん目に沁みてきたのでそれはもうやめた笑)



そうした考えを強く持つようになったのは、前にも書いたんですけど、海外サイトのシウバとショーグンのスパーリング映像をネットで見てからです。国内の格闘技系ブログで紹介されていたためです(たぶんGAME AND MMAさんだと思う)。


それでそれで、そのスパーリングが、それはもうひどかった。ボクシンググローブを着けて立ち技のスパーをしているのだけど、両者のパンチの攻め方が明らかにおかしい。


シウバもショーグンも、互いの距離が近づくと左ストレート(左ジャブではない)と右ストレートを交互に打ちまくる。主な攻撃はそれだけ。


なんというか、リズムがない。「1(ジャブ)、1(ジャブ)、12(ワンツー)」とかではなくて
「1212121・・・(ずごごごごごご)」という感じだ(ちなみにその打ち合いになると大抵シウバが押される)。


ボディとかアッパーなどパンチの多様さはほとんど見られなかった。
動画を見てもらえば話は早いのだが、実はその肝心の動画はもう見れないんですよね。
tatame.tvというサイトなんですけど。
っていうかよく公開したなあんなもの。




とにかくその動画を見て、僕はますますシュートボクセのボクシングを疑いだした。と思ったら、最近になってこういうことになってきた。


でもショーグンはこないだ勝ったじゃないか、と言われるかもしれないですね。



ところがこのショーグンでさえも、今回はスタンドでアドバンテージを握られ、早々にグラウンド狙いの展開にもっていった。もっていかざるを得なかったのだと思う。


ミルコやカーン相手だったシウバやニンジャはまだしも、ザ・スネーク(その実力はまだ未知数だが)にスタンドでリードされたショーグンの方が、CBAの危機をより深刻なものにしている。


おそらく総合格闘技界全体で立ち技の技術が高くなってきたために、彼等のスタンドの戦いにおける「化けの皮」が剥がれてきたのだと思う。



もちろん、CBAはCBAのやりかたでこれまでの圧倒的な実績を作ってきたし、CBAのPRIDEに対する貢献度はむちゃくちゃ高い。別にCBAが嫌いなわけじゃないし応援もする。そもそもCBAの練習法を批判したってしょうがない。


ではこの記事では何が言いたいかというと、これは実は中村カズについてなんですね。


といいますのも、吉田道場の打撃コーチがセルジオ・クーニャという人なのはかなり有名ですよね。もともとCBAのコーチをしてた人です。

ちなみに現役時代はブラジル国内のムエタイ王座を4階級制覇したっていう伝説を持ちます。しかも柔術紫帯で、シウバやショーグンが初めて指導を受けたのもこのクーニャなんだとか。



そんなわけで、この人がコーチになったというから、まだCBAに何の疑問を抱いていなかった頃の僕は、吉田道場もこれでみんな打撃が上手くなるかなー、とか思ってたのですが、今回の中尾戦はあまりにもひどい内容。


左右のフックを振り回すがまったく当たらない。

顔を下げる中尾に対してアッパーを狙うも有効打はなし。
それ、せめてジャブから入ってからアッパーorボディとか、コンビネーションにした方がよかないですかい。


そもそもアッパーの打ち方自体がなんかヘンだし。腰の回転とかまるで無視してるようにしか見えないのだがあれは何かの高等技術だろうか。それともPPV見たら全然違うパンチに見えるのんか。


さらにCBAの代名詞とも言える膝蹴りを乱打、そして不発。


で、僕から見ればこうした状況は、吉田道場でCBA譲りのパワーと根性に任せた無茶な打撃練習が繰り広げられている風景を想像させます。ただの想像ですけど。



CBAのやり方は、ブラジル人の並外れた体力によって初めて可能なもので、それでもなお問題点を含むものだと思うのであって、日本人には向いていないんじゃないだろうか。非力な日本人がやってもただ粗いだけになってはしまわないか。



まあ彼のボスである吉田はああいうポハダ系なやり方は好きそうだし、そもそも打撃のテクニックを見につける時間もあまりないし、吉田はあれでいいのかもしれない。



でも中村には将来があるし、総合格闘技重量級日本人の牙城が危ぶまれている今、彼に回り道をさせている余裕はないはず。中村が自ら理想的な練習環境を見つけることを望みます。

でも道場任されてるし、あまり自由もきかないだろうな。まさか吉田道場を退団なんて、できるわけがないし・・・



まあとにかく、中村にはシュートボクセの打撃に染まって欲しくない、というのが今日の結論です。

PRIDEGP、会場で観戦してきました。席は青コーナー選手入場ゲート近くのS席でした。
GPは本当にいい試合ばかりで、最後の幕切れもまた感動的でした。


ベスト4に残った4人すべてが精神的、技術的、体力的に本物中の本物だったからこその大会だったと思う。
1試合ずつ、現地で見た視点で振り返りたいと思います。


ミルコ・クロコップvsヴァンダレイ・シウバ

青コーナーからシウバの入場。周りのテンションが尋常じゃない。
みんな写真取りまくるわ、立ち上がって叫ぶわ、「近い!近い!」とわめくわで大騒ぎ。


PRIDEにおいては、選手の入場曲は観客が手拍子で合わせられる曲が有利だ。それはもう圧倒的に有利である。その方が盛り上がるし、入場が楽しければ自然と選手の人気も上がる。
ただ最近、僕はこの手拍子をクソ真面目にやるのもなんかバカバカしくなってきてあんまりやってない。


シウバとミルコはそういう入場曲なこともあって、試合前から会場のテンションは最高潮だった。



ミルコはシウバのパンチはほとんどかわしていた。これはさすが。

考えてみれば、ああいう突進型のファイターはミルコが最も得意とするタイプで、前回の対戦でシウバ優勢だったのは単なるミルコの総合の技術不足、経験不足だったと言えますね。

ま、ラッシュの勢いで丸め込めないというところがまさしくヘビーとミドルの体格差なのかもしれない。


そして「シウバ突進→ミルコ退いてためて左ストレートのカウンター」でシウバダウン。なんつーか、これ以上ないくらいセオリーだ。
相手の前進をかわしながら、弓を引くようにためてストレートのカウンター。基本だ。


ダウン直後のパウンド連打で止めてもいいと思ったけど、続行。
その後のドクターチェックでも止めていいと思ったけど、やはり続行。


最後の左ハイはまさしく「とどめの一撃」。
ダメージと目の負傷で満身創痍のシウバに対し、左ミドル→左ハイのフルコース。決して打たれ強くはない(というかたぶん打たれ弱い)シウバにはこれが限界という感じ。ばったりとマットに倒れた。


終わってみればミルコの完勝で、何度やってもミルコが勝つだろう。


榊原代表が総括コメントで「『シウバが階級を上げてミルコとやる日は果たしてまたくるのかな』とも思ってみたり」と言っていたけど、厳しいのは明らかで、シウバを潰すつもりかと言いたい。


4強、アレキサンダー、ハリトーノフ、ハント、ヴェウドゥム、みなシウバにとって厳しい相手ばかりだ。



ジョシュ・バーネットvsアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ

僕はノゲイラの勝利を予想していたし、ノゲイラを応援していたんですが。


ファーストコンタクトでは予想通りノゲイラがパンチをヒットさせたものの、その後は決定的なシーンはなし。それどころか、離れ際にジョシュのフックがノゲイラの顔面を(浅く)ヒット。


これでノゲイラはダウン。あんなんで倒れるもんなんだなー、というのが正直な感想だ。打たれた時のバランスが良くなかったのかな。


ただ、「際」にしっかり倒せるパンチを打ってるというのは、ジョシュが総合の打撃を使いこなしているというひとつの証明だろうか。


その後のグラウンドの攻防は一進一退。ノゲイラはスイープが得意だし、立ち上がってそのままタックルに行く動作などで幾度となく上のポジションをとった。そしてノゲイラといえばパスガードの上手さ。さすがにジョシュ相手には手こずる場面もあったが、二度マウントをとってみせた。


そして、ノゲイラが腕十字の体勢に入る。しかしジョシュは必死に手をクラッチして離そうとしない。最終的には逃げ切り、この時点でノゲイラの一本勝ちはかなり遠のいたと思う。


しかしながら、あの腕十時が極まらなかったのはなぜか?
ダウンのダメージでノゲイラの体が思うように動かなかったのかもしれないし、「ジョシュの怪力だよ」のひとことで済ませられることなのかもしれない。が、あの体勢からノゲイラが逃げられるなんて・・・。


でも「十字の体勢に入ったけど、手のクラッチがなかなか切れない」というのは多分にUWF的(プロレス的)な光景だ(笑)。総合だと、あのクラッチはだいたいすぐ切れるからね。


よってこれは、ジョシュがUの遺伝子を継ぐ蒼い目のケンシロウだったから耐えられたんですよ、ということにすればよい(笑)。ジョシュのプロレス修行も無駄ではなかったのだ。



1Rは互いに互角。ジョシュはダウン1つ、ノゲイラはマウントを取るなど、全体的にRを支配。
ラウンド終了のゴングは歓声にかき消されてまったく聞こえなかった。


勝負を決めるのは2Rだったわけだが、ここで驚いたのは終了間際、ジョシュが膝十字を極めかけたことだ。ノゲイラはタップしなかったが、かなり極まっているように見えた。


ノゲイラが総合の試合であれだけしっかりと関節技を極められたのはこれが初めてのはず。戦前ノゲイラの勝利を予想したのは、なんとなく、やっぱりノゲイラが極められることは無いだろ、と思っていたからでもありました。しかしながら、ジョシュはそんな幻想さえも打ち砕いてみせた。ジョシュが世界トップクラスのMMAファイターであることを証明した瞬間だと思う。

ノゲイラはアブダビでもリコ・ロドリゲスに膝十字でタップしている。もしかして足関は苦手なのかな?


判定は2−1でジョシュ。ノゲイラは以外にも判定に文句を垂れることなく素直にジョシュの勝利を称えた。膝十字がよほどショックだったんではないかと勝手に想像する。




ミルコ・クロコップvsジョシュ・バーネット

敗れたノゲイラの分までジョシュを応援したけど、はっきり言って、最初からジョシュにはあまり勝ち目はなかったと思う。やはりミルコはノゲイラとPRIDEナンバー2を争うポジションで戦ってきた選手な訳で、ジョシュがミルコに勝つには、少なくとも万全のコンディションで望むことが必要だと思うし、準決勝の激闘を終えたジョシュには本当に厳しい戦いだったと思う。


それでも気迫のこもった試合を見せてくれたジョシュにはいくら賞賛の言葉を表しても足りない。


そしてミルコの初戴冠。今まで運に恵まれなかったミルコが今回ようやく幸運を手にしたという印象。


僕の見方では、今の実力はミルコ、ノゲイラ、ジョシュがジャンケンの法則(要するに団子状態)で、ヒョードルはそのすべてに勝てる(人差し指と親指を立てて、他の指は握るやつw)。シウバはそこからワンランク落ちる感じ。


ミルコが圧倒的に強かったとは思わないし、当日のコンディションとかの問題でもないと思う。


つーか今更ながら、ジョシュの疲れきった姿を見て一日複数試合のトーナメントはやっぱりイカン、ということを強く思った。


とにかく、ミルコ・クロコップ初のPRIDE王座獲得。ミルコファンの人、クロアチア国民の人、おめでとうございました。


他の試合については、

,笋辰僂螢轡隋璽哀鵑癸達贈舛療租にもれずスタンドは荒いな
▲謄劵腑鵤sパン屋さんの煽りVでちょっとしたサプライズw
C翅爾了邱腓任楼磴ν由で帰りたくなりました。

おわり。

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