|
かるた競技
かるた競技の実力とは
「お座敷かるた」では、「淡路島かよう千鳥の鳴く声に・・・」と読んでいるうちに
「いく夜ねざめぬ須磨の関もり」の取り札を取ることが出来て、その他すべての
札が、上の句の第一句および二句を読んでいるうちに取れれば、大体チャンピオンに
なれるであろう。
だが競技かるたでは、敵、味方五十枚を並べ終えたら、十五分間で完全に暗記し裏返し
でも全部取れなくては勝負にならない。また取る速さは「あまつかぜ」の場合「あまつ」
の三字目では絶対取らなくてはならない。
「あまのはら」の札が読まれた後の「あまつかぜ」は他に「あま」の札がないから、
「あま」の二字目で完全に取る。「むらさめ」「めぐりあいて」など一字札はすべて
「む」「め」の一時を聞いただけで取らねばならない。
「競技かるた」の会員は初級でもこの程度で、高段者となると、座り方、手の出し方
贈り札など常に研究、練習に邁進していなければならないし、日常の行動にもこころ
安らかにし、節制にも気を配るように心がけているほどです。
かるたの覚え方
神業に近い「競技かるた」と言っても、誰でもが楽しみながら会得できるものである
のだが、それなりに覚える方法がある。せめて下の句を見て上の句が直ぐに頭に浮かば
なくては、勝負にならず、遊戯かるたの域を脱却することは出来ません。
歌詞の順は、天智天皇から始まって順徳院まで年代順になっているので、覚えやすく
整理(音別順に)して、記憶し暗証できるようになるまで頭に叩き込む。覚え方は
まず、一枚札七枚「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」を暗証できるまで暗記する。
一枚札とは、上の句の「むらさめ」の「む」と、つく歌はこれ一枚しかないので、一枚札
という。同様に「すみのえの」の「す」と、つく歌はこれ一枚である。以下同様に
「め・ふ・さ・ほ・せ」と最初の一字だけで下の句が、わかるのが全部で七枚ある。
「む」は、「村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ」
「す」は、「住江の 岸による波 よるさへや、夢のかよひじ 人めよくらむ」
「め」は、「めぐりあひて 身しやそれとも わかぬ間に 雲がれにし 夜半の月かな」
「ふ」は、「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐と言うらむ」
「さ」は、「さびしさに 宿をたちいでて ながむれば いずこもおなじ 秋の夕暮れ」
「ほ」は、「ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞのこれる」
「せ」は、「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あわむとぞ思ふ」
つぎに、二枚札十枚「う・つ・し・も・ゆ」を上・下の句別に上下に書抜きし中央から折り
曲げて、上の句を読んで下の句を覚える。これが出来たら反対に下の句を見て上の句が
連想できるように覚えてゆく。
つぎに「い・ち・ひ・き」の三枚札計十二枚を同様にして覚える、四枚札「は・やよ・か」
まで出来れば、一応お座敷かるたでは、ナンバーワンになれるであろう。
「あ」の部十六枚は最後にする。「は・ら・き・ま・り・さ・し・ひ・け」は上の句の
第二音を集めたもので、十六枚もあると全部の札を思い出すのは骨が折れる。あは・あら
明き・と思い出しやすいように、括弧内の文字も熟語として覚えればよいだろう。
【つづく】
|