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俺の望むと望まざるとに関わらず、
やりたいことは遠のき、
やりたくないことを押し付けられる事態は、
往々として御座います。
勿論、
「それはあなたに原因があるのではないか?」
と諭す人はゴマンと居ります。
人は誰であれ喉が乾けば水を飲もうと動くものです。
それを、
あなたが願いが叶うように動いていないからではないのか。
願わない事が起こらないようにちゃんと動いていないからではないのか。
などと簡単に言ってしまう人達に、
驚きを憶えずには居られませんが、
これは「普通」と呼ばれる発言であり、
言われる方が悪いという認識である程度統一されているようで御座います。
水が欲しいのに飲めずに死んでいった人の存在は認められていないようです。
「本気で水が欲しいと思ったら水を得ようと動く筈だ。
水が得られないのであれば、それはあなたに原因があるのではないか」
中東が抱える問題として浮かび上がるのは、
矢張りどうしても宗教対立及び民族間の紛争が目立ちますが、
その最たるものは人口爆発と水不足だといいます。
思想の激突は生きてこその事と思われますが、
その「生きる」に直接必要な水が不足しているのだそうに御座います。
ひょっとしたら、
比喩ではなく、実際に水が得られなくて死んでいく人も、
21世紀になった今でも、居るかも分かりません。
そういった人達にも、
水が飲めなかった人に原因があるのではないか。
などと言う人がもし居るのであれば、
他の誰の同意が得られなかったとしても、俺はその人を敵と認識致します。
望むと望まざるとに関わらず直面せざるを得ないもの。
それは環境で御座います。
この環境と闘う人達に送るべきものはエールでこそあれ、
中身空っぽな説教じみた助言など、
ハナクソみたいなもんだと思います。
「あなたに原因があるのでは?」と簡単に言ってしまう人達に、
お前は恵まれてよかったね
と、
皮肉の一つでも言ってやりたい気持ちで御座います。
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