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もし、神様か仏様が現れて、
「あなたの望みを一つだけ叶えてあげます」
と仰ったならば。
その好機を、家族や友達や恋人といった、
自分以外の誰かのために使えるならば、
それはとても素敵なことだと思います。
身近な人間に限らず、より多くの人たちのために使えるならば、
それは尊敬すべきことと存じます。
為政第二
二十
季康子問、使民敬忠以勸、如之何、
子曰、臨之以莊則敬、孝慈則忠、舉善而教不能則勸、
季康子問う。民をして敬忠にして以て勧ましむるには、これを如何。子曰く。これに臨むに荘を以てすれば則ち敬す。孝慈なれば則ち忠あり、善を挙げて不能を教えうれば則ち勧む。
季康氏が尋ねました。
「人民が敬虔忠実に働くようにするには、どうしたらよいのか」
先生(孔子)は言われました。
「人々と対するに荘重な姿勢で臨めば、人々は敬虔になるでしょう。
孝慈であれば人々は忠実になるでしょう。
善人を登用し、能力が不足している者を教えてあげれば、人々は仕事に励むようになります」
(俺なりの解釈での)解説
季康氏とは魯の国の家老、季孫氏のことで御座います。
君主であった定公を軽んじて国政を牛耳っていた悪臣であります。
例の「三桓」の一人です。
自分の事は省みず、人の事ばっかり言う人だったそうで御座いまして、
ここでも
「民が言う事きくようになるにはどうしたらいいのよ?」
といった主旨の質問を致します。
孔子は
「あなた次第です」
という内容のお答えを致します。
シビレるぜ。
文の最後、
善を挙げて不能を教えうれば則ち勧む
(善人を登用し、能力が不足している者を教えてあげれば、人々は仕事に励むようになります)
などはサスガで御座います。
現場をよくご存知な方のお言葉だと思われます。
仕事に対するモチベーションを上げるには、
先ず能力を授けるのが大事で御座いますね。
「出来るんだ」と自信を持たねば、仕事は辛いばかりで御座います。
季孫氏は間違いなく私服を肥やす目的があったで御座いましょうが、
こんな人の質問にも、
孔子はより多くの人を思ってのお答えをされております。
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