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If the judges want someone to place high, they can arrange it.
Like in Tallinn, Brian Joubert got more points for his transitions than me, although we did exactly the same transitions on the ice.
In fact, we don’t have any transitions because we focus on our jumps.
So there are lobbies in the new scoring system as well, and the judges can influence the result.
もしジャッジが誰かの成績を上げたいと望めば、彼らはアレンジが出来てしまいます。
タリンの時のようにです。
あの時ブライアン・ジュベールは transitions(つなぎの要素)で僕よりも高いポイントを得ました。
僕達の transitions は全く同じであったにも関わらず。
事実、僕らはジャンプに集中していたため transitions なんてやっていなかった。
このように、
新採点システムでも
ロビー活動(特定の主張を有する個人または団体が全体に影響を及ぼす事を目的として行われる活動)
はあるし、
ジャッジは成績に影響を及ぼし得るのです。
拝啓.
ここ十年の男子フィギュアスケート界で最も強い選手は?
の問いに、
多くの人はロシアのエフゲニー・プルシェンコの名前を挙げると思われます。
トリノオリンピックで金、
ソルトレイクシティオリンピックで銀、
世界選手権優勝3回、
欧州選手権優勝6回、
グランプリファイナル優勝4回という、
成績だけ並べてみても、うわー、ってなるような、超人じみた方で御座います。
冒頭はそのプルシェンコの言葉で御座います。
話は女子に移りますが、
新採点システム移行後のISU(国際スケート連盟)公認の大会で、
ショートプログラム70点超えを果たしたのは世界で3人だけ。
一人はキム・ヨナ。
現歴代最高の記録保持者(なんと76.28!)でも御座います。
一人は浅田真央。
昨年の国別対抗で 75.84 と、こちらも目を疑うようなスゴいスコアを出されております。
んで、
三人目の方が物議を醸し出しております。
先にお伝え致しますが、三人目の選手ご自身には何ら問題は無くて御座います。
とても勤勉で、向上心があって、物事を公平に観る眼も持っていらっしゃる、
大変好感の持てる人物で御座います。
その詳細も後日載せようかと思います。
三人目はカナダのジョアニー・ロシェット。
昨年のスケートカナダで自己最高の 70.00 を記録致しております。
ショートプログラムで70点って、
スゴい点数なので御座いますよ。
グランプリシリーズでは、大体60点位出せば、3位以内が望めるかと思います。
それを10点オーバーするという、
他の人より2つぐらい多く要素を盛り込んでんじゃねえか、ぐらいの、
記録的なハイスコアなので御座います。70点って。
トータルのスコアは 技術点 + 構成点 で御座います。
キム・ヨナが幾ら3回転ー3回転の大技を決めようが、
浅田真央が幾らトリプルアクセルを成功させようが、
それらの「技」が直接スコアに反映されるのは技術点で御座います。
もう一つの、構成点、コレが伸びないとショートプログラムで70点は出ません。
技術点40点、構成点30点。
コレぐらいがショートプログラムで70点を出す現実的なスコア配分かと思われます。
んで、
技術点40点なんて、
恐らく現実に試合で出せる人間は世界中にキム・ヨナと浅田真央の二人だけ。
その可能性を秘めている選手は多く居られると思われますが、
それは練習と同じようにノーミスで、理想とする会心の演技が大前提で御座います。
試合で出せるのは上記の二人以外考えられないです。
(若さを武器にするレイチェル・フラットや長洲未来は考えられるかも…)
つまり、
ジョアニー・ロシェットも技術点で40点は無理、ってコトです。
先に、
ショートプログラムで70点を出す現実的なスコア配分は、
技術点 40 構成点 30
と書きましたが、ジョアニー・ロシェットは技術点で40点を獲れる選手では御座いません。
でも 70.00 を出したよ?
となりますと、お気付きの通り、構成点が高いので御座いますね。
技術点で40点に満たない部分を構成点でカバーする、という構図で御座います。
70.00 を出した時の構成点は 31.60 で御座いました。
之はキム・ヨナが歴代最高の 76.28 を叩きだした時の構成点 32.28 に肉薄する高得点で御座います。
問題になっているのは、
なんでこんなに高いのか?
なので御座います。
キム・ヨナが今期絶好調の要因は、
曲選びと振り付け
で、他の選手に差を付けたからと言われております。
特にショートプログラム、
007の耳慣れた音楽と、疾走感溢れる演技、劇中のワンシーンのようなドラマチックな展開は、
観る者を魅了する名プログラムであると大絶賛を受けております。
勿論それを支えるのはキム・ヨナの高いスケーティング能力で御座います。
之で彼女は5コンポーネンツ8点台を連発、
毎試合、構成点で信じられないような高得点を叩きだしております。
平均したら32点位のスコアで御座います。
対して我らが浅田真央は、
昨年のグランプリシリーズ、エリック・ボンバール杯で 29.16 (之は結構高い)、
次戦ロシア杯で 28.84 、
四大陸選手権で 28.12 と、
今シーズンは一度も30点に達しておりません。
此処でキム・ヨナと3〜4点の差を付けられます。
フリーでも約3点程、エリック・ボンバール杯では6点の差を付けられましたので、
ショート・フリー合わせて、構成点で6〜10点の差を付けられております。
流石に世界中から 「おかしいんじゃね?」 という声が上がります。
勘違いして欲しくないのは、
「点数の出方」がおかしいのであって、
悪いものが良いと言われている訳ではない、という事で御座います。
キム・ヨナの演技は素晴らしいという点は否定しないで欲しくて御座います。
我々日本人は当然浅田真央を応援致しておりますので、
キム・ヨナと比較して「低いぞー!」と声を上げるので御座いますが、
日本人に限らず、世界中のファンからこの「構成点」について疑問の声が上がっております。
それに拍車を掛けてしまったのが、
ジョアニー・ロシェットの高得点で御座います。
今シーズン、5コンポーネンツで8点台を並べたのは、
世界中でキム・ヨナとジョアニー・ロシェットだけです。
ちょっと待て!と、
ジョアニー・ロシェットがいい選手なのは分かるけど、他にももっといい選手は沢山居るだろ!と、
なんでロシェットに限って!という声が当然のように起こります。
先にキム・ヨナは曲選びで他の選手に差を付けたと載せましたが、
ジョアニー・ロシェットのショートプログラムの曲は「ラ・クンパルシータ」。
ら、ら、くんぱ、何?
と思われるかもわかりませんが、
極めて有名なタンゴで御座いますので、聴けば「ああ」と思われるかと思います。
「耳慣れた音楽でとっつき易い」という点ではキム・ヨナと同じで御座いますが、
キム・ヨナの場合は娯楽映画の音楽で、「之を選んできたか!」という驚きと斬新さが御座いました。
それと比べると「ラ・クンパルシータ」が他の選手と差を付けたとは考え難くて御座います。
じゃあなんでジョアニー・ロシェットが70点?
之の明確な答えは、
実は誰も持っていないのが現状で御座います。
70.00 を出したのはグランプリシリーズのカナダ大会(スケートカナダ)で御座いました。
あ、ホームタウンデシジョンね。
という考えで一時納得された方も多いかも分かりませんが、
問題は、
今回のオリンピックはそのカナダで行われるというコトで御座います。
フィギュアスケートほど点数を「出す側」とそれを「見る側」で温度差が有る競技は無いと思います。
更に輪を掛けて問題となるのが、
それが「観客」と「ジャッジ」の間に在るギャップに止まらず、
「競技者」と「ジャッジ」の間にも深い溝が存在する点で御座います。
それは冒頭のプルシェンコの言葉から窺い知る事が出来るかと存じます。
現在、構成点は選手達の努力とファンの熱に水を差すものとして見られ勝ちで御座います。
なので、我々は納得の行く説明が欲しいと望みます。
説明を見聞きして、それが納得の行くものであれば、
プルシェンコのロビー活動発言のような批判も解消されるかと思いますし、
観ている我々も結果に満足が出来ますし、
何より、競技している選手の方々が、その順位を受け入れる事が出来るのではないかと思います。
フィギュアスケートというスポーツに魅了された者の一人として、
少しでも「面白くなくしてしまうもの」の存在は解消を望むのが本音で御座います。
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