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わたしが最初に≪宮崎駿氏のアニメーション≫として、意識して観たのが、 『未来少年コナン』。NHK総合で夜7時30分から30分枠・全52話の作品。1978年製作・発表。 但しわたしは本放送では観ることができず、1979年のNHKでの再放送で観た。 おそらく同じ年に、同じく宮崎駿監督・劇場用長編アニメーション『ルパン3世〜カリオストロの城〜』が 上映されている。 念のために書いておくが、1974年製作・発表のTVアニメーション『アルプスの少女・ハイジ』の 監督は、高畑勲氏である。 名作と評判の高かった『未来少年コナン』を、あの『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ程もの感動を得られなかったとき、わたしは自分の感性を残念に思った。あるいは、この作品に出会うのがもっともっと早ければ 『未来少年コナン』の世界、更には≪宮崎駿≫という人物に惹かれたかも知れない・・・と思うほど、 この頃の自分の感性や価値観に、『未来少年コナン』ワールドも、宮崎駿氏の演出も、「いいとは思えない」状態になっていた。 『未来少年コナン』における、ハイハーバーの世界。農業と手工芸と天然エネルギーに活きる世界は、 当時のわたしにとって既に≪理想郷≫であった。そのわたしの心の≪理想郷≫が、映像化され、物語化 されているのである。わたしはもっと喜び、感動し、このような≪世界≫を創りだした宮崎駿氏のファンになったほうが自然である。 だが、そうはならなかった。 その後、何度も何度も宮崎駿氏のアニメーションは観るように努めた。 それに比べると、西崎義展氏の作品は
◎ムック本を読むだけで満足した。;例えば『オーディーン〜光子帆船スターライト〜』 但し、この作品、後にヴィデオを入手してからは、ヴィデオ&ポスター&映画パンフレットまで集めま したけどネ! ときどき「わたしは『蓮根が苦手です。先の見通しが悪いのはそのせいってコト!』な んて、日常のセリフで言ってみる…笑) ◎西崎義展氏の作品を知りたければ、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズを全部観るくらいなら、むしろ 「オーディーン」か「宇宙空母ブルーノア」、そしてミュージカルアニメ「メーテルリンクの青い鳥 〜チルチル・ミチルの冒険旅行〜」で充分だ!・・・なんて発言を平気でする。 (だが、『海のトリトン』そして虫プロ最後のアニメ&ミュージカル『ワンサくん』を、西崎義展氏だ と知らずに観た世代にとって、その後の「ヤマト」に執り憑かれたような西崎氏を見て、「この人、 一生『ワンサくん』みたいなミュージカルやってたら、あんな悲惨な人生送らなくてすんだのじゃな い???…なんて思ったことがあるでしょ????) それでも、西崎義展氏のアニメーションは好きだ。もちろん『宇宙戦艦ヤマト復活編・第1部〜地球死守編〜』(2022O年編・2009年版)も大好きだ。『ヤマト・完結編』『ヤマトよ永遠に』そして 『2520』も大好きだ。DVDやヴィデオは持っていないが、何度も借りては観ている。『2520』はレンタル版がないので、専らYOUTUBEで。『2520』好きなんだがなぁ・・・ : 宮崎駿氏のアニメーション作品は、TVであればTVで観る、レンタル版があればレンタル版で観る、 家族が録画したものがあればそれを観る。『ホルスの大冒険』『ルパン三世〜カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城 ラピュタ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『ON YOUR MARK』『もののけ姫』・・・そして『千と千尋の神隠し』あるいは『パンダ・コパンダ』『パンダ・コパンダ 〜雨降りサーカス』、その他TV版「ルパン三世」で≪照樹務≫名義で担当された作品など。 もちろん、事情が許す限り、劇場で観る。 西崎作品の中には、『うろつき童子』のように殆ど≪観ていない≫作品もある。というより、リアルタイムでは、そんな作品があることすら知らなかった(笑…って当たり前か!)。『うろつき童子』に関しては
のちに中古ヴィデオで発見し、「こんな作品も手がけていたのか!」と驚きつつ、小雨の中、その中古 ヴィデオを手にして離し、再び手にしてやっぱり買わなかった記憶がある(まぁ…ああいう作品だからね …後にYOUTUBEで一部観ました。今は≪削除≫されてます)。 : ****************************************************************** そんな宮崎駿作品との≪おつきあい≫が、自分の世界から無くなってしまったのは、 『千と千尋の神隠し』がきっかけだった。 いつも宮崎駿作品は、「今度こそ、感動して観よう」と思い、観る。 感動が得られなければ、ムック類を購入する。解説を読む。作者インタビューを聴く。 『なぜ、他の大勢は、宮崎駿作品に≪惚れる≫ことが出来るのか? 出来ないわたしの心には、 なにか致命的な欠点や欠如があるのではないか?』 わたしにとって、宮崎駿作品との付き合いは、≪自分探し≫でもあった。 それに比べると・・・西崎義展氏のインタビューや文献に目を通すようになったのは、つい最近。
『ヤマトよ永遠に』の映画パンフレットだけで、この人が分かったような気がして、「それじゃ、この人の作品の良さをもっと知るためには、他の本や作品、旧い映画とかオペラとか…そんなのと付き合ったほうがいい、と思った。 : だが、『千と千尋の神隠し』で、わたしは、言葉は悪いが、この監督の作品で呆れた。 呆れた作品が、ドイツの映画際で、確か『銀熊賞』を受賞したのだが、こんな作品に≪賞≫を与えた方が どうかしていると思った。 『千と千尋の神隠し』には、シナリオの禁じ手、「戻って来い」のシーンがある。 主人公の少女・千(=千尋)の目前に赤い血にまみれた白い竜(=ハク=琥珀川の神)が現われる。 そのとき温泉旅館「油屋」の広間で大騒ぎがあるので、千はそちらも気になり、広間へ行くと今度は 「カオナシ」という妖怪が騒いでいた。「カオナシ」とは特に関わらず、千は≪元の場所≫へ戻る。 血まみれの竜は苦しみ蠢いている。その竜の正体が「ハク」だと知った千は、ハクを助けるべく行動に 出るが、今度は「カオナシ」に呼び出され… あれっ??? いったい、何をやりたいの??? 観る必要はない、と思った。 ****************************************************************** もちろん、宮崎駿氏と西崎義展氏とでは、同じ≪商業用ストーリーアニメーション≫であっても、 作品製作の過程も、アニメーションに対する理念も全然違う。 西崎義展氏は、アニメーションを『絵』『音楽&効果音』『声優の演技』そして『物語』とを一体化した ≪総合芸術≫と考えておられた。 1979年、巨匠・手塚治虫氏は、長編劇場用SFアニメーション『火の鳥〜愛のコスモゾーン』を 発表。同じ年の夏、西崎義展氏による『ヤマトよ永遠に』が発表され、わたしはこの時、「日本における『アニメーションの神さまの座』は、手塚治虫氏から西崎義展氏へと移ってしまった」・・・と少し悲しい思いになった。 『火の鳥』で手塚氏が意欲的に取り入れた、≪キャラクター担当制≫も≪動く背景≫も、『ヤマトよ永遠に』では、製作陣から何の解説も宣伝もなく、何気なくすらすらやりこなし、わたしたちの心の中には、サーシャと古代進との≪悲恋≫とか、あの美しい≪二重銀河≫とかが、深い感動として残る。 一方、宮崎駿氏のアニメーション製作方法は、「ヤマト」とは全く違う。 宮崎氏自身が絵コンテも脚本も、そして原画修正すら行なう。 (残念なことに、ヤマトで≪美術≫と呼ばれる部門が、宮崎作品では≪背景画≫に過ぎなかったり、 宮崎氏自身は声優の演技指導はできないためか、声優ではなく、よく知られた俳優を起用したり…) しかし、それを差し引いても、何故、わたしは、≪宮崎駿作品≫に感動できないのか!!! ****************************************************************** ある≪うつ病系サイト≫で、≪心を癒すアニメ≫として、『となりのトトロ』が紹介されていたので ・・・この作品に感動を覚えないわたしは、相当、心が病んでいるのか???と思ったよ。 尚、このサイトには紹介されていなかったが、昔の中国製・水墨画アニメ『牧笛』(←音楽だけでセリフなしだよ!)とか、その他その他の海外アニメには、好きなものがいっぱいあるんだけどね。 追伸; 宮崎駿氏が、「宇宙戦艦ヤマト」1974年版にノン・クレジットで参加されている・・・という話、 ご存知の方も多いと思う。 多分、この場面。YOUTUBEより http://www.youtube.com/watch?v=i2RK1jELzA0&feature=relmfu(9分58秒) http://www.youtube.com/watch?v=VWPMf22_8wc&feature=relmfu(10分) 第18回「浮かぶ要塞島!!たった二人の決死隊!!」絵コンテ;安彦良和氏/作画監督;芦田豊雄氏 ◎たぶん、ガミラスの宇宙要塞の≪触手シーン≫が宮崎駿氏だと思われる。その後の「ヤマト」では、この種の場面がなくて少しがっかり。尚、≪触手シーン≫は宮崎駿氏「風の谷のナウシカ」にもあります。西崎企画モノでは「うろつき童子」の≪触手シーン≫が有名。
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傑作ポチ、ありがとうございます。
宜しければ理由をお聞かせできませんか?
宮崎駿アニメーションの魅力が理解できないシマウマ女のセンスの無さ丸出しが面白いのか、冒頭の『北朝鮮製アニメーション』(交通安全の教育向け番組なのだそうです…)。
2012/4/25(水) 午前 10:15