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「いじめ」問題への報道が過熱しているように、小生は思う。

過熱すればするほど、「いじめ」への本質が見えなくなるだろう。

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「いじめ」には、100人のいじめ事件があれば、100通りか、それ以上の背景がある。

「いじめる側」の手段は、時代によってパターン化している。

かつては、「仲間はずれ」「差別的な仇名で呼ぶ」「掃除当番の押し付け」

あるいは「『いじめ』被害者が配った給食は『バイキン』と呼んで食べない」などが中心だった。


そこへ「暴行」などが加わる
一方では、「いじめ」被害者を、わざと「学級委員長」「生徒会役員」などの役職を押し付け、
その失敗をからかったり、自分たちは勉学に集中したいがゆえ、「役員」の雑務をやらせるケースも
現れる。

しだいに「相手の持ち物を壊す」「金品を要求する」「万引きなどを強制的にやらせる」などのケースも
現れる。


「いじめ」の被害者像も変貌する。

かつては、今でいう、「発達障害」や貧困家庭、片親家庭など、「貧しさ」が排除の対象となった。

80年代あたりから、様相の変化が、大人たちにも察知されるようになった。

なんとなく「ムカつく」生徒を、クラス全員が「いじめ」るパターンが増えた。

90年代から、違った様相が観察されるようになる。
少人数の、一見「仲良しグループ」。この中で「イビラレ」役の生徒に対し、他のクラスメイトが観察
できない状況下での、「金品要求」「暴力」などが中心となる。

21世紀に入り、教員間にも「人権意識」の発達から、少なくとも学校において、
あからさまな「発達障害」「貧困家庭」「外国籍」を理由でのいじめ事件の報告は激減する。

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かくいう小生も、「いじめ」被害の経験者だ。

但し、小生の場合は「いじめ」に対し、あまり悲しい感情を経験しなかった。

「いじめ」の場面に遭うと、すぐさま頭の中は、児童向けの小説で読んだ『ロビンソン・クルーソー』
などの世界に入ってしまったからだ。


クラスメイトは次第に本好きの小生に、一目置くようになった(←まだ「いじめ」は残っていたけどね)。

一見、「ベテラン」に見える担任教諭の、どこか冷たい人間性と、クラスメイトのミスマッチ(この時代
にはかなり珍しい「貧困家庭」の生徒―家族からの虐待も受けていた―と、私立中学受験組の、やや自惚れの強い生徒という、対照的な境遇の生徒がいて、私立入学受験組が、受験のストレスを「弱いもの」に
向ける一方、「貧困家庭&虐待を受けていた?」生徒が、あるときは同級生にささいなことで暴力を振るう一方で、この生徒も度々「仕返し」の暴力を受けていた。


小生にとって辛かったのは、クラスメイトによる「いじめ」よりも、
実母からの「体罰」のほうが、はるかに今でも「辛い」事件として、心に蘇える。

「いじめ」を受けた本人が、その自尊心から「いじめ」を否認するように、
「いじめ」を受けた保護者側も、その自尊心が傷つく。

実母は保護者会の席上で「口が達者な、生意気なお嬢さまですから・・・」と、

他の生徒の保護者から指摘されたことが悔しかったらしい。


クラスメイトからの「いじめ」が治まると、実母は、何かイライラしたように、小生に体罰を下した。

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「いじめ」の誘因が、両親の離婚や犯罪などの場合、「いじめ」そのものよりも、

親を許せないでいる人々もたくさん居よう。

「いじめ」の原因が「親のカルト宗教入信と、自分への学校生活における教義の押し付け」である場合。

『如何なることがあっても、「いじめ」は許さじ』という言葉は、どれほど空虚で怒りに満ちた言葉に

聞えるだろうか。その心を察すると胸が痛む。


「いじめ」加害者側の「その後」もさまざまだ。

小生の知っているケースでは、「いじめ」が民事裁判化する過程で、「いじめ」加害者が自殺をした

ものもある。


「いじめ」自殺ののち、遺書で「加害者」と名指しされた生徒が、学校にいられなくなり転校、

そして転校先で、今度は「いじめ」にあったケースもある。


「いじめ」を学校内に限定しなければ、「浮浪者狩り」も「高齢者のおカネを盗む」のも、

一種の「いじめ」であり、これからは、このようなケースが増えることも予想される。

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もっと重要なこと。

先程も書いたように、「いじめ」そのものは学校内からは減りつつある。

教師の人権意識の高まりが、その大きな原因だと、小生は観察する。



むしろ増加傾向、それも著しい増加傾向にあるのが、「貧困家庭による、子どもへの虐待」。

これが原因で、年間どれほどの子どもの生命が失われているか、

皆さまもご存知のこと。


どうか、これ以上「貧困家庭での、子どもへの虐待」予防の対策を、もっと行なうべきだと思う。

・・・と申しても、これも対策は、なかなか困難ではあるが。

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