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児童相談所から迎え入れた男児と家族になるまでの日々

10/19(金) 11:40配信

MONEY PLUS

特別養子縁組で当時2歳半の聡くん(仮名)の母親になった鎌田良美さん(現在49歳、仮名、東京都在住)。現在は落ち着いた日々を送る鎌田さんですが、聡くんを迎えた当初は、さまざまな戸惑いがあったそうです。子どもの行動、ママ友との関係、そして真実告知……。

【拡大図】児童相談所の特別養子縁組を使うメリット・デメリット

今回は、鎌田さんが聡くんと暮らすようになった当初の葛藤と、それをどう乗り越えたかについて、児童相談所や民間支援機関のフォロー体制を含めてお伝えします。

子どもの行動は自身のせいなのか、発達の問題なのかと悩む

鎌田さんが聡くんと暮らし始めてしばらくして戸惑ったのが、聡くんの自己主張でした。家の中では「抱っこ抱っこ、おんぶおんぶ」と一瞬の隙なく愛情を求め、一歩外出すると電車の中を走ったり、道路の真ん中で「もう歩きたくない!」と大の字になって訴えるようになりました。初めての子育てだったこともあり、こうした聡くんの行動の一つ一つに鎌田さんはストレスを感じたそうです。

「いままで夫婦2人きりの生活でお互いのペースがある中に、一つの思考する存在がドーンと入ってきたという感じでした。言葉は通じているけど、世間のことはまだ理解していない存在が子どもだということを頭ではわかってはいたんですが……。世の中のお母さんたちは、こんなに大変なことをしていたのか……と改めて思いました」

自身の思いのままに自由な聡くんの行動は、一般的な子育ての悩みの延長に思えます。しかし当時の鎌田さんにとっては、知り合って間もないからなのか、自身の接し方のせいなのか、子どもの発達の問題なのか、イヤイヤ期のせいなのか、社会的養護の子どもの特徴なのか等の理由が分からずに、悩んだといいます。

「会った大人のどの人にも抱き付きにいく行動がみられることも気になりました。歓迎してくれる人はいましたが、当然、当惑したような表情をする人もいました。どんな大人にもベタベタとするのは、社会的養護の子が抱える愛着障害の症状なのではないかと……」

乳児院や児童養護施設で暮らした時間が長い子は、愛着に問題を抱えているケースもあります。しかし、こうした社会的養護に特有の事柄は、ママ友には相談できません。そんなとき頼りになったのが、民間支援機関の専門職の存在でした。

児童相談所を通しての特別養子縁組は、児童相談所をはじめ、地域によっては乳児院やNPO法人などの民間支援機関のフォロー体制があります。鎌田さんの話を親身に聴いてくれ、発達や社会資源との繋がりの観点から的確なアドバイスをくれたのは、ふだんは児童相談所に勤務する民間支援機関の社会福祉士でした。おかげで、鎌田さんは聡くんの行動を自然に受け入れられるようになったのだそうです。

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