ここから本文です
もう、ちょっと。ニュース、てんこもりにしようぜ。

書庫全体表示

ジュノンボーイ・井手上漠さん「男性に寄せようと髪を切ったこともありました」

3/17(日) 21:00配信

telling,
髪を切った。鏡には自分じゃない自分がいた

高校1年生・井手上漠さん(16)
2018年の31回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で話題となった、いわゆる「ジェンダーレス男子」な井手上漠(いでがみ・ばく)さん(16)は、島根県隠岐諸島の海士町出身。コンテストではDDセルフプロデュース賞を受賞。ツイッターに自身の考え方を投稿し、1万「いいね!」を集めるなど「次世代のジュノンボーイ」として注目を集めています。漠さんが伝えたかったメッセージについて聞きました――。

【画像】中性的な魅力にあふれる井手口漠さんのフォトギャラリーはこちら



小さいころから、外でサッカーをするより、家で人形遊びをすることの方が好きでした。仮面ライダーよりも、プリキュア。母子家庭で、1個上のお姉ちゃんと、女の人に囲まれる生活をしていたこともあって、女の子と一緒にいるほうが楽でした。


男の子でも、女の子でもない見た目だったからか、小学校の高学年頃から、知らない人に「気持ち悪い」と言われるようになりました。それがつらくて、あえて男性に寄せようと、長かった髪の毛を切りました。周りの女の子には「どうしたの?」と聞かれたんですが「さっぱりしようかなって」と答えました。本当はそんなこと、したくなかった。それから、鏡を見るのが嫌になりました。鏡には自分じゃない自分がいるんです。


そんなつらい生活から救ってくれたのは母の言葉でした。「人間は何をしても誰かに何かを言われる。それを気にしていたら生きていけないよ。漠はそのままでいいんだよ」って。それから、ありのままの自分でいようと、強くなろうと、誰かに嫌な言葉をかけられても気にしないようにしました。「気持ち悪い」と言われても、堂々といるようにしました。

伝えることで誰かを変えることもできると知った

中学3年生の夏休みに弁論文を書く宿題がでました。大好きな国語の先生が担当していたので、その先生に読んでもらうつもりで、自分のことを書きました。気持ち悪いと言われて傷ついたこと、母親の言葉で自分らしく生きようと決めたこと、ありのままの生き方が認められる社会になってほしいこと――。すると、それを読んだ先生が「せっかくなら、みんなの前で発表してみない?」と勧めてくれたんです。

私の内面について書いたことだったので、悩みました。ただ、先生が「強制はしないけど、漠ちゃんのためになると思う」って言ってくれたので、勇気を振り絞って校内の弁論大会にでることにしました。

そうやって出場した弁論大会の結果は、なんと優勝。次は島の大会でも優勝しました。すると、これまで避けられていたクラスの男の子に「おめでとう」って言ってもらえたんです。これまでは嫌な事を言われても、自分が気にしなければいいやと思っていたんですが、伝えることで相手を変えることもできるんだなって思ったんです。

小さな島の学校なんで、1学年10人いないくらい。それなのに、仲良くできない人がいるのは寂しいじゃないですか。ずっと仲良くなりたかった。悪口を言われるのが怖くて逃げていたけど、ちゃんと伝えれば、仲良くできるんだなって気づいた。弁論大会はその後、中四国で優勝し、全国で2位に。自分に自信がついて、もっとオープンに自分のことを語ろうと思えるようになりました。

1/2ページ

最終更新:3/18(月) 8:33
telling,

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事