ここから本文です
もう、ちょっと。ニュース、てんこもりにしようぜ。

書庫全体表示

米国は大激怒……「韓国GSOMIA破棄」で文在寅政権は“ルビコン川”を渡った!

8/23(金) 18:51配信

文春オンライン

 日本の半導体原料輸出管理強化への対抗措置として、韓国政府は8月22日、GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の破棄を決定した。「日本から妥協を引き出すため、外交カードとして8月24日の更新期限ぎりぎりまで態度を明らかにせず、最後は延長に応じる」との予測が多かったため、この段階で破棄決定を下したことは意外だと受け止める向きが多い。

【写真】GSOMIA破棄を“ほくそ笑む”金正恩委員長

ポンペオ国務長官は韓国の決定に「失望した」 

 GSOMIAの破棄は、日本と韓国との2国間の防衛秘密の交換においては、相互にあまり実害はないということは、文春オンラインに掲載した拙稿「 泥沼の日韓報復合戦『GSOMIA破棄』でも日本に実害はない! 」で記した通りだ。日本は韓国から情報を貰わなくても、それほど困るわけではない。

 言うまでもなく、困るのは米国である。米国はGSOMIAを、軍事情報面における同盟国のネットワーク、すなわち対中国包囲網の重要な要素と認識しているからだ。それゆえ、米中が覇権争いを繰り広げる北東アジア戦域の中で、日韓間のGSOMIAが破棄されることは、米国にとっては極めて大きな「痛手」になる。

 ポンペオ国務長官が22日、「(日韓の)情報共有協定に対し、韓国が下した決定を見て、失望した」と述べたのは偽らざる本音だといえよう。

トランプ大統領は何を読み誤ったのか?

 トランプ大統領の読み誤りは、直近に続いた北朝鮮の“ミサイル恫喝”をものともせず、文在寅が韓国を危機に曝してまで、日韓間のGSOMIAの破棄を決断したことだ。おそらくトランプ大統領は北朝鮮の恫喝で、韓国が日米陣営に回帰すると踏んでいたはずだ。

 しかし、そうはならなかった。逆に中国・北朝鮮側に近づいた。たとえて言うならば、今回のGSOMIA破棄は韓国が“ルビコン川”を渡り、中国陣営に加わる方向に一歩近づいたという感じだろう。すなわち、日米同盟という視点から見れば、韓国は安全保障面においても自ら「ホワイト国」であることを辞退・拒否したわけだ。

米中覇権争いの“活断層”が対馬海峡付近にまで南下する

 朝鮮半島は、地政学の上では海洋国家の米国と大陸国家中国のせめぎ合いの地である。

 これまで米中覇権争いの“活断層”は38度線付近にあった。米国にとって韓国は、中国とロシアの脅威のバッファーゾーンだった。しかし、GSOMIA破棄により、韓国が中国・北朝鮮の軍門に降るとなれば、その“活断層”は対馬海峡付近にまで南下する可能性がある。つまり、日本は、海洋国家米国の「防波堤・最前線」として米中覇権争いの「天王山」になる可能性があるのだ。

 米中覇権争いの観点から見れば、今回のGSOMIA破棄は、中国による日韓の離間策がまんまと成功し、米韓同盟が弱体化に向かうことを意味する。中国はこの事態を見て「しめしめ」とほくそ笑んでいるに違いない。

 これは、島国の小国・日本が大陸国家・中露の脅威を北海道正面、朝鮮半島正面、南西諸島正面の3正面から受けることを意味する。少子高齢化のための福祉予算が膨らむ日本で、この脅威に対処するに十分な防衛予算を捻出するのは不可能だ。

1/2ページ

最終更新:8/24(土) 2:45
文春オンライン

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事