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ブログ203藤袴

        今日の一句

        「 藤袴 名のあるほどに 人知れず 」
       (ふじばかま なのあるほどに ひとしれず)

    藤袴を初めて見ました。
    秋の七草の中では、まだ見ていなかった花です。
    見たことが無いと言っていたら世の中は良くしたもので一鉢貰ったのです。
    意外にと本当に意外にと慎ましい花と思いました。
    その名前からして、もう少し艶やかさのある花かと想っていたのです。
    
      「 尋ぬるに はるけき野辺の 露ならば うす紫や かことならまし 」

    「 源氏物語 」の「藤袴」の巻の歌です。
    田辺聖子、桑原仙渓著の「源氏・拾花春秋」源氏物語をいけるを読んでおります。
    「 夕霧は藤袴のひともとを携えてきている。それを、そっと御簾のしたからさし入れて、
      (同じ縁につながる私をお疎みなさるな)
      玉鬘(たまかずら)はしかたなく、藤袴を手にとろうとした。と、夕霧はその手を
      捉えてしまう。あ、と玉鬘は思ったが気付かぬふりでそっと奥へ引き込みつつ、
      「 尋ぬるに はるけき野辺の 露ならば うす紫や かことならまし 」
      −あなたとご縁が薄ければ、この花の色を口実にして、薄いかかわりと申せましょう
      けれど、わたくしも源氏の大臣の娘分としていただいた身、いわばきょうだいと
      おなじことですもの。−
      玉鬘はするりと青年の手を脱けて奥へ入ってしまう。」

    夕霧の想いは玉鬘に届かず終わるのですが、「源氏物語」に詠われる花とのイメージが
    あったのです。
    確かに歌にあるようにうす紫の清楚な花なのです。いかにも夕霧がさし入れそうな花では
    あります。
    藤袴はその名が通っているほどには、知る人も少なく人知れず咲いている花かも知れません。

    
    
    




    
    

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