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拙者、アシダカグモと申す。
地上を歩きまわるクモとしては日本最大よ。
して、拙者の好きな食べ物はゴキブリじゃ。
家中を這い回るゴキブリを求めて、拙者もまた、這いまわっておる所よ。
ツヤツヤでテカテカのゴキちゃん、出てらっしゃ〜い。
逃げても無駄よ、なんせ、拙者は日本最大、最強、最速、のアシダカグモ。
ああ、イカン、ゴキブリを想像しただけでヨダレが・・・・・・・・・・・・。
むむ!
なんじゃ、このクモの巣は?か、体にからみついて解けぬでわないか!
し、しかも暴れれば暴れるほど余計にからみつきよるわい・・・・・。
くぅぅ、巣を作らぬとはいえ、拙者もクモのはしくれ。こんなか細い糸などで捕えられてたまる
か・・・・・・・・・。
はうあっ!!
せ、背中に激痛が!な、何者ぞ!
はうあっ!!
ぬぉぉ、背後から毒矢を射かけるとは!おのれ、卑劣な蒙古じゃ!!
はうあっ!!
え〜い、一騎打ちを所望いたす!正々堂々と真正面から闘え!!わ、我こそわぁ・・・・・。
はうあっ!!
ひ、卑怯ぞ!貴様それでも、もののふか!!
はうあっ!!
うう、か、体が痺れる・・め、眼がかすむ・・・・・。
はうっ・・・
もうやめて・・・・・・。
はうぅ・・・
たすけて・・・・・・。
はふ・・
む、無念・・・・・。
上記のやり取りは、うちの便所でうんこ中、窓際で実際に起こった事件である。
アシダカグモは日本最大級(帰化種)のクモの一つで、南房総産のやつは子供の手よりでかい。
一方のハイイロゴケグモは体長一センチほどの小型の外来種であり、いっとき世間を騒がせたセア
カコケグモと同類で、同じく強い毒をもつ。
自分の体の何十倍もあるアシダカグモに対してヒット・アンド・アウェイを繰り返しながら背後か
ら毒牙を打ち込んでゆき、ついには仕留めてしまった。
しかし、小型のハイイロゴケグモに、アシダカグモのこの巨体が平らげられるはずもなく、しばら
くの間、便所の窓にアシダカグモの死骸がぶら下がったままになっていた。
用を足すたびに目の前に飛び込んでくるので、うちのかみさんに何とかしろと言われた。
そこで、ただ取り除くだけと言うのも何なので、パチリと記念撮影をした次第である。
(その時の写真を載せようと思ってたら、サイズでかすぎて無理やった・・残念。写真の
アシダカグモは急遽代役で登場していただきましたが、ハイイロゴケグモの方は事件のご本人。)
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